2018年は自衛隊も招待、7月14日「革命記念日」のシャンゼリゼ軍事パレード
今年は日仏交流160年を記念して、7月14日革命記念日にシャンゼリゼ通りで毎年行われている軍事パレードに、陸上自衛隊が参加しました。
今年の招待された日本とシンガポールの部隊は、シャンゼリゼ通りのシャンゼリゼ・クレマンソー駅付近から、マクロン大統領はじめ来賓が座るコンコルド広場までの約700メートルを行進。パレードの参観には当初、安倍晋三首相も招かれていましたが、西日本豪雨への対応で訪欧を取りやめ。安倍首相の代わりに河野太郎外相が来仏しました。
(シャンゼリゼ通りを入場するマクロン大統領)
革命記念日の軍事パレードの見所は、何と言っても各部隊の出で立ちです。招待国の部隊に続き、フランスの各部隊がその後を進んでいくのですが、部隊の創設時期や場所によって、それぞれの制服のデザインがとても異なります。
まず共和国親衛隊の騎兵連隊は、とても華やかな制服。もっとも観客の目を引きます。また外人部隊の兵隊の一部は、皮のエプロンをしてヒゲをたくわえ、手には斧を持つなどユニークです。
全身真っ白の制服に身を包むのがアルペン猟兵。陸軍の山岳部隊で山での戦闘のスペシャリストです。
マントをなびかせて歩くのがスパッヒ連隊。フランスの旧植民地であった、北アフリカ現地民で構成された騎兵を元にする部隊です。このマントようなものは、北アフリカでよく着られる外套が起源です。
最後に沿道の観客からの大きな拍手で迎えられるのが消防隊。フランス人の人気職業です。災害救助犬も一緒に行進します。
徒歩でのパレードの後は、戦車やトラックなど軍事車両が続きます。
地上だけではなく空もパレードが行われます。オープニングは、空軍のアクロバット部隊パトルイユ・ド・フランスが務めます。シャンゼリゼ通り上に描くトリコロールを先頭に、主力戦闘機ラファールなどの編隊が続きました。
ただ今年はトラブルも。トリコロール(青・白・赤)を描いたつもりが、一番端の青の部分がなぜか赤に。この辺りが、いい加減なフランスらしいというか、何というか......。
7月14日の革命記念日が終わると、フランスでは本格的なバカンスシーズンへ突入します。パリからどんどん人が減り、観光客の割合がさらに増える時期になっていきます。
筆者
フランス特派員
守隨 亨延
パリ在住ジャーナリスト(フランス外務省発行記者証所持)。渡航経験は欧州を中心に約60カ国800都市です。
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