ステラ・マッカートニーさんも来場 ギャラリー・ラファイエットのサステナブル・プロジェクト「Go for Good」
(c) Paul Blind
常に流行を追い新しいものを生み出して行くファッション業界は、環境保護の面から考えた時に、決して「環境に優しい」業界とは言えません。それら旧来の形を考え直し、サステナビリティについてもっと考えていこうというプロジェクト「Go for Good」が、フランスの百貨店ギャラリー・ラファイエットで始まっています。
先日、同運動に共感するファッションデザイナー、ステラ・マッカートニーさんを招いて開かれた、オープニングイベントがあったので、行ってきました。
(c) Paul Blind
当日、ギャラリー・ラファイエット・パリ・オスマン店本館にある展示スペース「Galerie des Galeries」にマッカートニーさんが登場。同所に展示されているステラ・マッカートニーさんによるイマジネーションスペース「Sanctuary of Stillness」のインスタレーションや、映画監督デヴィッド・リンチが語る映像『Curtain's Up』が投影されている様子を順に見学していきました(同展示は10月6日まで展示が行われています)。
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ステラ・マッカートニーさんが発表するコレクションでは、レザーやファー、動物由来のにかわなどは使われていません。「私は動物や環境に気を配った有機農場の菜食主義である家庭で育った。ファッション産業で働きたいと思ったとき、私は偽善的にはなれないと思った」とマッカートニーさんは自身の立場を答えます。
(c) Paul Blind
ギャラリー・ラファイエットでは、ステラ・マッカートニーさんのブランド「ステラ・マッカートニー」だけではなく、服飾、美容、食品など「Go for Good」というテーマと基準に合うものを、それぞれのブランドから選定し、各フロアで販売。今までのファッション業界に対する環境とサステナビリティについての意思表示、および啓蒙を、この「Go for Good」を通して進めるそうです。ギャラリー・ラファイエット店内にある「Go For Good」のスポット会場では、これら選ばれた商品を一覧できます。
オープニングイベント当日は「Galerie des Galeries」のお披露目のあと、屋上テラスでイブニングパーティーも開かれました。
(c) Paul Blind
環境とファッションという相半しがちな2つの事象を、実際に上手く結びつけていくのはとても難しいテーマだと思います。まだまだ取り組みは始まったばかりです。
筆者
フランス特派員
守隨 亨延
パリ在住ジャーナリスト(フランス外務省発行記者証所持)。渡航経験は欧州を中心に約60カ国800都市です。
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