「ジャン・ポール・エヴァン」2018年のビュッシュ・ド・ノエルをエヴァンさんに聞く

クリスマスまで1週間と迫ってきました。クリスマスの楽しみといえばビュッシュ・ド・ノエル(フランスのクリスマスケーキ)。各店が毎年趣向を凝らしたビュッシュ・ド・ノエルを発表してどれもおいしそうなので、いつも迷ってしまいます。
今回はフランスを代表するショコラトリー「ジャン・ポール・エヴァン」のパリ市内7区にあるアンヴァリッド店にお邪魔して、ジャン・ポール・エヴァンさんご本人にビュッシュ・ド・ノエルを紹介してもらいました。

ジャン・ポール・エヴァンの2018-2019年のテーマは「Voyages-Voyage」。今シーズンは「旅」をテーマにビュッシュ・ド・ノエルやガレット・デ・ロワ、チョコレート、マカロンを創作しました。ビュッシュ・ド・ノエルは「プチトラン」「キョウト(京都)」「ベネチア」「シデラル」などを展開しています。
「プチトラン」は柑橘系の香りがするティムットペッパーを加えた栗とヘーゼルナッツのダコワーズを、ビターチョコレートのムースで包んでいます。「キョウト」はエクアドルさんのカカオムースの中に、ラム酒風味のリッチな風味のマロンクリームで包みました。どちらも土台にはビスキュイショコラを用いています。


「ベネチア」はコロンビア産カカオムースにコーヒーを染み込ませたビスキュイとムームティラミスを入れ込み、イタリアを感じさせます。ベースにはヘーゼルナッツのダコワーズを敷きました。「シデラル」はベネズエラ産カカオのムース、ビスキュイショコラ、カカオのクルスティヤンを層にしてビターチョコレートガナッシュが表面を彩ります。


ボンボンショコラの「アンヴォル」はホンジュラス産カカオのガナッシュを使い、デザインには渡り鳥を採用しました。マカロンの「アンヴォル」はベネズエラさんの強いカカオが特徴的です。これらもクリスマス限定です。

通常のボンボンショコラも味見させてくれました。その中でも気になったのが、「NHK」と刻印されたもの。じつはこちら「日本放送協会(NHK)」の意味である「NHK」とのこと。エヴァンさんによると「NHKが取材した時に、収録内で新しいボンボンショコラを作ってくれと言われ作ったが、上手にできたので商品に加えることにした」そうです。

「NHK」は日本では販売しておらずパリ限定。エヴァンさんによると、「商標権に関わるから日本で取り扱ってない」と言います。素敵なチョコレートなのに、もったいない......。
「とてもおいしいですよ」とエヴァンさんも太鼓判を押す「NHK」のボンボンショコラですので、パリに来たらぜひ試してみてください。

【データ】
住所:23 bis, avenue de la Motte-Picquet 75007 Paris
開館時間:10時〜19時30分
定休日:日・月曜
最寄り駅:地下鉄8号線Ecole Militaire

筆者
フランス特派員
守隨 亨延
パリ在住ジャーナリスト(フランス外務省発行記者証所持)。渡航経験は欧州を中心に約60カ国800都市です。
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