フランス各地の食を堪能できるパリ国際農業見本市が楽しい

今年もパリ国際農業見本市がパリ市内南部ポルト・ド・ベルサイユの展示会会場で始まりました。2019年は2月23日〜3月3日に開かれます。農業はフランスの主要産業の一つ。そのためパリ国際農業見本市には毎年フランス大統領や政治家も多く来場し、会場で各地域の農家の人の話に耳を傾けます。初日23日はマクロン大統領が午前から訪れました。
初日にプレスとして行ってきました。

パリ国際農業見本市は、フランスに住んでいる人はもちろんですが、観光客が行ってもとても楽しめます。ポルト・ド・ベルサイユの展示会会場は、いくつかの棟から構成されていますが、同イベントはそれら全体を借り切って開かれています。
楽しみ方の一つとしては、まずフランス各地から集まった地方の家畜と触れ合うことができます! 牛、豚、羊、鳥、犬、猫など......本当に多種多様です(今年は家畜がPavillon1、犬や猫がPavillon7です)。

牛だけ取り上げてもさまざまで、乳牛から食肉牛まで、本当にいろいろな見た目の牛がいます。子牛などと触れ合うこともできますよ(成牛は普段から慣れていないと少し怖いですね)。

家畜の隣では、それらを使った畜産品の販売や試食もあります。牛がいる隣で、肉を焼いて試食を出していたりして、それはそれで牛はどんな気持ちでいるのだろうかとも思いますが、食べ物をいただくということは実際も生と向き合うということ。牛乳やソーセージ、生ハムの試食などもあります。
特に観光客が楽しめると思うのが、フランスの地域別の特産品を売っている棟(今年はPavillon3)。食事やお菓子、アイスクリーム、地ビール、ワイン、魚介類など、各地域の特産品が販売され、その場で食べることができます。

会場内に特設されたレストランの中で食べても良いですし、屋台でつまみ食いも楽しいです。例えばアキテーヌ地方の鴨肉とフォアグラのハンバーガーを買って、サボア地方の地ビールを合わせるなんて楽しみ方もできます。食後はブルターニュ地方のアイスクリームを食べてもいいですね。
私は今回、オーベルニュ地方で作られるカンタルチーズを使った料理、トリュファードを挟んだサンドイッチをランチにしました。

加えて海外の食を紹介している棟もあり(今年はPavillon5)、そこではイタリア、スイス、ドイツなどヨーロッパ内から、中東、太平洋の島々など、海外の食やお酒が楽しめる会場もあります。

現地で楽しむだけでなく、フランス各地の物産からお土産探しもできます。試食もあるため、実際に食べてから選ぶこともできます。動物と遊んで、飲んで食べて、はっきり言って1日いても飽きません!

チケットはパリ国際農業見本市の公式サイトからオンラインで購入することもできますし、現地購入も可能です。フランスとはどういう国かという一側面を充実度高く知れるイベントですので、ぜひ観光客も足を運んでみることをおすすめします。
【データ】
住所:Paris Expo Porte de Versailles - 1 Place de la Porte de Versailles
75015 Paris
期間:2019年2月23日〜3月3日
時間:9〜19時
入場料:14ユーロ
最寄り駅:地下鉄12号線、トラムT2、T3線Porte de Versailles

筆者
フランス特派員
守隨 亨延
パリ在住ジャーナリスト(フランス外務省発行記者証所持)。渡航経験は欧州を中心に約60カ国800都市です。
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