ジョージ・ワシントンのマウント・バーノンへようこそ。。。
先月、かねてから行ってみたいと思っていたバージニア州マウント・バーノンを訪れてみました。グーグルマップで見てみると、ポトマック河畔に建つジョージ・ワシントンの邸宅マウント・バーノン(Mount Vernon)は、ワシントンDCのユニオンステーションから約18マイル(約29km)南下したところに位置しています。
アメリカ合衆国の初代大統領ジョージ・ワシントンは、1732年バージニア州ホープスクリークという小さな町で生まれました。私が訪れたマウント・バーノンのオリジナルの家屋は、ワシントンの父親ジョン・オーガスティン・ワシントンが1735年に建てた建物で、当時は、1階に4部屋、中央ホール、2階に寝室3部屋という造りだったそうです。1761年に正式にマウントバーノンの所有権を相続したジョージ・ワシントンが増築を行い、全21室を備えた現在の大きな邸宅を完成させたのです。ワシントンは、この敷地を所有中、1000ヘクタールだった土地を3200ヘクタールに拡張し、5つの畑に分けて農業も営んでいたそうです。
私は、ツアーに参加したのですが、ガイドさんが、母屋である大邸宅のほか、戸外にあるトイレ、貯蔵室及び秘書室/執事室、庭師の家、燻製小屋、洗濯小屋、糸つむぎ小屋、製塩小屋、種の保管小屋、靴職人の店、暖炉小屋、農場などを1時間半以上かけて回って説明してくれたので、40年以上この邸宅で暮らしたと言われているジョージ・ワシントンの生活だけなく、当時の歴史や人々の暮らしぶりを垣間見ることができました。1799年当時、邸宅には340人が居住していて、そのうち317人の奴隷が住んでいたそうです。敷地にある奴隷部屋も見学しましたが、一部屋に15~20人の奴隷が暮らしていたそうです。奴隷に対するワシントンの考えは年を追うごとに変化していき、晩年はマウントバーノンの奴隷全員の解放を求めたそうですが、全員の解放が叶ったのは、ワシントンの死後一年が経過してからだったということです。
アメリカ合衆国国定歴史建造物に指定され、国家歴史登録財にも登録されているマウント・バーノンですが、これから年末にかけて様々なイベントが開催されるようなので、チャンスがありましたらぜひ立ち寄ってみてくださいね。
【ジョージ・ワシントンのマウント・バーノン☆9月のイベント】
ジョージ・ワシントン・愛国者・マラソン大会(George Washington Patriot Run)
▪5キロマラソン
日時:2019年9月8日(日曜日) 7:50~
▪10キロマラソン
日時:9月8日(日曜日) 8:05~
コロニアル・マーケット・アンド・フェア(Colonial Market and Fair)
日時:2019年9月14・15日 9:00~17:00
マーサ・ワシントンとのお茶会(Tea with Martha Washington)
日時:2019年9月28日 13:00~14:00
【データ】
住所:3200 Mount Vernon Memorial Highway Mount Vernon, Virginia 22121
☎ 703-780-2000
開館時間とアクセス:こちらをクリックすると外部サイトへ移行します。
入場券:tickets@mountvernon.org
▪公式フェイスブックページ:George Washington's Mount Vernon @HistoricMountVernon
▪公式ツイッターアカウント:@MountVernon
▪公式インスタグラムアカウント:mount_vernon
▪Pinterestページ:George Washington's Mount Vernon
▪公式ユーチューブ・ページ:George Washington's Mount Vernon
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■固定テーマ【ワシントンDCの9・10月のみどころ】
筆者
アメリカ・ワシントンDC特派員
舞林鳥 恵
【地球の歩き方】では、2013年から、ワシントンDC周辺はじめアメリカ各地の観光名所や魅力的な穴場スポットの情報をお届けしています。
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