パリでサロン・デュ・ショコラ始まる フィリップ・コンティチー二など見所いっぱい
(c) CHRISTOPHE MEIREIS
第25回サロン・デュ・ショコラが本日パリで始まりました。サロン・デュ・ショコラとは年1回開かれるチョコレートの見本市のこと。60ヵ国から500以上の出展者が集まります。今年の会期は11月3日までの5日間です。
開幕前夜に行われたオープニングセレモニーで感じた、今年の様子をお知らせします。
(c) THOMAS RAFFOUX
開会式では、コートジボワール大統領夫人のドミニク・フォロー・ワッタラさんの挨拶に続き、サントメ・プリンシペ出身の兄弟音楽デュオCalemaがステージで歌を披露。開幕に花を添えました。
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続いてチョコレートの原料であるカカオの産地の紹介、そしてチョコレートをテーマにしたファッションショーが行われました。
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タヒチの紹介時には、今年のミス・フランスに選ばれたタヒチのヴァイマラマ・シャベスさん(写真下)がランウェイを歩きました。タヒチは南太平洋にあるフランスの海外領土で、フランス領ポリネシアに属しています。
さて、会場内をぐるりと見回してみます。今年の特徴の1つは、今までショコラトリー(チョコレート屋)に焦点を絞っていたものが、パティスリー(ケーキ屋)も加えたこと。そして、いつも以上に同サロンにブースを出す、日本の出展者の存在感を感じました。
サロン・デュ・ショコラは1994年にパリで始まり、今ではリヨン、ブリュッセル、ニューヨーク、モスクワ、ソウル、ベイルートで開かれています。日本では三越伊勢丹ホールディングスによって運営され、東京、京都、名古屋、札幌、福岡、仙台と、フランス国内より開催場所が多いです。
(c) CHRISTOPHE MEIREIS
日本関連で目を引いたのがものの1つが、フィリップ・コンティチーニと組んで今秋からパリやロンドンでバウムクーヘンを販売する、日本のユーハイムではないでしょうか。
バウムクーヘンはドイツのお菓子で、フランスでは食べられていません。またユーハイムは過去にドイツへ進出をしたことがありましたが、その際はうまくいきませんでした。今回有名シェフとコラボすることで、どこまでフランス人に日本のドイツ菓子をアピールできるか、今回のサロン・デュ・ショコラが1つの目安になるはずです。
また毎年、来場者が楽しみにしているのが、会場中央に飾られる大きなチョコレートの造形物です。今年はMOF(フランス国家最優秀職人章)を持つパティシエ、ニコラ・ベルナルデさん(写真下)による巨大なシロクマが鎮座します。
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とにかく甘党にはたまらない祭典。足を運んでみることをおすすめします。
【データ】
住所:1 place de la Porte de Versailles - 75015 Paris
開催日:2019年10月30日〜同11月3日
入場料:15ユーロ(10月29日の前夜祭は35ユーロ)
最寄り駅:地下鉄6号線/トラムT2・T3 Porte de Versailles
筆者
フランス特派員
守隨 亨延
パリ在住ジャーナリスト(フランス外務省発行記者証所持)。渡航経験は欧州を中心に約60カ国800都市です。
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