【ネパールの風習】シバラトリの日の通せんぼ

2020年2月21日はヒンドゥ教シバ神降臨祭、シバラトリでした。
この日は、町のあちこちの通りで、子供たちが通せんぼをし、通行人からお小遣いをもらう光景が見られます。
集めたお小遣いは、シバ神に捧げたり、この日の夜には焚き火をする慣習があるため薪を買う費用に充てたりするのが本来の目的のようですが、実際には仲間と山分けして駄菓子を買って楽しむという、子供たちが楽しみにしている日です。

しかし、シバラトリの日の通せんぼの風習を知らない外国人旅行者の中には、「ネパールでは普通の子供までもが悪びれもなく外国人から金を巻き上げる」と憤慨する方もいるようです。旅行者タメル地区で、本気の説教をされてしまったかわいそうな子供たちの姿を見かけたり、子供に金をせびられた、とあきれ顔で話す外国人の方を見かけたりしたことがあります。
この日は特別な日なのです。2020年は終わってしまいましたが、来年以降、旅行がこの時期に当たる際にはぜひ、外国人旅行者の方々にも、小銭やちょっとしたお菓子をたくさんポケットに詰め出かけていただけたらなあと思います。
通せんぼされたらちょっと困ったフリをしながら、ポケットをごそごそ探りつつお小遣いをあげる、という一連の流れを、ぜひ現地の子供たちと一緒に楽しんでください!

筆者
ネパール特派員
春日山 紀子
2000年よりカトマンズ在住。
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