【with/afterコロナ】隠れスポット!? 水のカーテンが涼しいカウントダウンクロック
マレーシアでは現在、新型コロナ肺炎の抑止と経済活動の再開のため、2020年8月31日までの100日間は回復のための活動制限令(RMCO)となっています。
シンガポールとの国境が再開されたりする一方で第二波やパンデミックの警戒も怠らず、SOP(標準運用手段)と呼ばれるフローに従い、「行動記録アプリのスキャン」、「検温」、「サニタイザーによる手の消毒」などが徹底されています。
以前にもお伝えしましたが、公共の場所でマスクをしていないと最高でRM1000(約25000円)の罰金か刑罰、もしくはその両方が科せられます。屋内施設やレストランなどでは入場制限やテーブルの距離を2m空けるなどの措置が徹底していますが、人々が慣れてきたせいか、しばらくは続くであろうこの状況を受け入れつつあるようです。
マスクは着用なのですが、気分転換などで出かけるときは、個人的になるべくオープンエアの環境を選ぶようにしています。ソーシャルディスタンスも確保されるため安心感があります。
今回はクアラルンプール屈指の観光スポットが集まるムルデカ・スクエア※(英:Merdeka Square/マレー: Dataran Merdeka)にある水が流れる涼しいスポットを紹介します。
※ムルデカ・スクエアは日本語でいうと独立広場。1957年8月31日にマレー連邦としてイギリスからの独立を達成した記念の日です。コロナ禍ではありますが、2020年もあちらこちらにマレーシアの国旗が飾られていてセールなども開催されています。
黒い箱のような建物の屋根からは、水が降り注いでいるカウントダウン・クロック(英:Countdown Clock/マレー:Jam Detik)。
100を超える一般公募のデザインから選ばれた作品でそのテーマは「国をつくるのは人である」とのこと。パブリックアートへの喚起でもあるのですが、もうひとつ「2020年までにマレーシアを先進国入りさせる」という目標に向かってのカウントダウンという意味あいも含まれています。一般投票や予算の制限のなかで選ばれたのがこの作品となりました。
熱帯の国マレーシアは、晴れると日中は日差しが強いのですが、このカウントダウン・クロックの建物の周囲は水が降り注ぎまるでカーテンのようになっています。なので近づくとひんやりとしていてとても涼しい!
説明には「水のカーテンの前で10秒立つと水が止まるので中に入ってください」とありますが、この日はゲートのそばは水が止まっていてそこから入ることができました。
内側の水のカーテン越しに外を見ると水しぶきに太陽光が反射してきらきらしていて幻想的。また水が流れているせいか、とにかく見た目だけでなく涼しくてびっくりします。
そして実際に近づくとわかるのですが、水量は水と霧の中間ぐらいになっています。
ムルデカ・スクエアの周辺は旧連邦事務局だったスルタン・アブドゥル・サマド・ビル(Bangunan Sultan Abdul Samad)、社交場だったロイヤル・セランゴール・クラブ(Royal Selangor Club)、クアラルンプール最古のジャメモスク(Masjid Jamek)などクアラルンプールの歴史が感じられる建築などが多いのですが、そのなかで現代アートのようなカウントダウン・クロックは新しいマレーシアの時代の象徴のように感じられるのではないでしょうか。
【カウントダウン・クロック(英:Countdown Clock/マレー:Jam Detik)】
・住所: 3813, Jalan Raja, City Centre, 50050 Kuala Lumpur
・アクセス: LRTのスリペタリン線(Sri Petaling Line)、ケラナジャヤ線(Kelana Jaya Line)のマスジッド・ジャメ駅(Msjid Jamek)から徒歩5分
・運営時間: 9:00〜12:00、14:00〜17:00、19:00〜21:00、21:30〜0:00
※現在RMCO期間中は臨時休業などの可能性もあるので、お出かけの際は公式ウェブサイトなどをチェックしてくださいね。
(すべての写真撮影by逗子マリナ)
※写真の無断転載禁止
筆者
マレーシア特派員
逗子マリナ
2016年からクアラルンプール 在住の主婦兼フリーランスライター。
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