パリ含む16県で3回目のロックダウン実施へ、外出制限の内容まとめ【2021年3月20日〜】
3月18日夜、フランスのカステックス首相は記者会見を行い、新型コロナウイルスの感染拡大を防ぐための制限が、3月19日24:00より、少なくとも4週間は強化されると述べました。対象となるのはイル・ド・フランス地域圏を構成する8県、オー・ド・フランス地域圏を構成する5県、アルプ・マリティム県、セーヌ・マリティム県、ウール県の計16県です。
現在、フランス全国で実施されている夜間外出禁止については、3月20日から、開始時間が18:00から19:00に繰り下げられます。
▲フランス政府YouTubeより会見するカステックス首相
対象となる地域・時間と継続営業する商店
【外出制限の対象】
日時と期間:3月19日24:00(同20日0:00)より4週間
対象地域:イル・ド・フランス地域圏内8県、オー・ド・フランス地域圏内5県、アルプ・マリティム県、セーヌ・マリティム県、ウール県
宗教施設およびレストランに対する規制に変更はありません。商業施設については、昨年3月(1度目)および11月(2度目)の外出制限の際と同様に、生活必需品を扱う商店は開店できます。生活必需品の範囲は、本や音楽まで拡大され、本屋やレコード店は営業できます。本や音楽関連商品を扱う大型商業施設については、感染拡大防止の観点からこれまで通り、閉鎖措置が継続されます。
証明書なしで外出できる範囲
外出制限中にやむをえず外出する場合は、特例外出証明書の携行が必須です。ただし自宅から10km以内の外出は、以下の項目については時間は無制限で移動が許されています。この場合のみ証明書は必要ありませんが、自宅住所を証明するもの(身分証など)の携行が必要です。
【距離制限あり/証明書必要なし】
- 運動および散歩(単独での運動または散歩)
- 買物
- 子供の通学の付き添い
- 文化施設または礼拝所
- 行政または司法手続き(遠隔で実施できない公共サービスの手続きのための移動)
「運動および散歩」については、住所を証明できる書類を提示できない場合は、本項目を選択した特例外出証明書を携行する必要があります。居住県内の移動が求められますが、県境に居住する者に限り、30km以内であれば県境を越える移動も認められます。
自宅から10kmの範囲は、フランス政府のウェブサイトに掲載されたリンクより、住所を入力して調べることができます。
証明書を携行する必要がある項目
次の項目についての移動は距離と地域の制限がありませんが、特例外出証明書の携行が必要です。
【距離制限なし/証明書必要】
- 職業、教育、訓練活動、公益に資する任務など
- 健康の理由(診療など)
- 家族に関するやむを得ない理由、脆弱な人への支援または子供の監護
- 障害者など(障害者および付き添い人の移動)
- 司法あるいは行政手続上の召喚等
- 転居
- 乗り継ぎのため駅または空港に向かう移動
特例外出証明書については、フランス政府ウェブサイトよりダウンロードできます。
■特例外出証明書
- 紙媒体(フランス語):PDF/[TXT](https://www.interieur.gouv.fr/content/download/126761/1013486/file/20-03-2021-attestation-de-deplacement-mesures-renforcees.docx#xtor=AD-322/
筆者
フランス特派員
守隨 亨延
パリ在住ジャーナリスト(フランス外務省発行記者証所持)。渡航経験は欧州を中心に約60カ国800都市です。
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