フランス全土に新型コロナ規制措置が拡大へ、大統領発表まとめ【2021年4月3日〜】

公開日 : 2021年04月01日
最終更新 :
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2021年3月31日夜に、フランスのマクロン大統領がテレビ演説を行い、同4月3日夜より導入される新型コロナウイルス対策の規制措置について発表しました。現在フランスの国内19の県で敷かれている規制措置が、フランスのヨーロッパ域内領土全体に拡大されます。海外領土と海外県は含まれません。

なお本日は4月1日ですが、エイプリルフールの記事ではありません。

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▲テレビ演説するマクロン大統領(大統領府エリゼ宮の公式YouTubeより)

フランス全土に拡大される規制詳細

- 19時~6時までの夜間外出禁止

- 6時~19時の日中は、10km圏内の移動であれば証明書なし、時間無制限で可能

- 地域圏を超えた移動は、4月5日以降やむを得ない理由がない限り禁止

- 生活必需品を扱う商店は開店

地域間の移動は復活祭まで(2021年4月5日)は可能です。フランス人が海外からフランス国内に入ることは常時認められます。国境労働者の移動を可能な限り容易にすべく、すべてのことが行われます。公道・公共空間における集会およびアルコールの摂取に関する監視を強化されます。宗教関連行事においても、感染拡大を避けるべく、家族・友人との集会を控えるが求められます。

【距離制限あり/証明書必要なし】

- 運動および散歩(単独での運動または散歩)

- 買物

- 子供の通学の付き添い

- 文化施設または礼拝所

- 行政または司法手続き(遠隔で実施できない公共サービスの手続きのための移動)

「運動および散歩」については、住所を証明できる書類を提示できない場合は、本項目を選択した特例外出証明書を携行する必要があります。居住県内の移動が求められますが、県境に居住する者に限り、30km以内であれば県境を越える移動も認められます。

自宅から10kmの範囲は、フランス政府のウェブサイトに掲載されたリンクより、住所を入力して調べることができます。

移動は距離と地域の制限がありませんが、次のケースは特例外出証明書の携行が必要です。

【距離制限なし/証明書必要】

- 職業、教育、訓練活動、公益に資する任務など

- 健康の理由(診療など)

- 家族に関するやむを得ない理由、脆弱な人への支援または子供の監護

- 障害者など(障害者および付き添い人の移動)

- 司法あるいは行政手続上の召喚等

- 転居

- 乗り継ぎのため駅または空港に向かう移動

特例外出証明書については、フランス政府ウェブサイトよりダウンロードできます。

■特例外出証明書

- 紙媒体(フランス語):PDF/[TXT](https://www.interieur.gouv.fr/content/download/126761/1013486/file/20-03-2021-attestation-de-deplacement-mesures-renforcees.docx#xtor=AD-322/

筆者

フランス特派員

守隨 亨延

パリ在住ジャーナリスト(フランス外務省発行記者証所持)。渡航経験は欧州を中心に約60カ国800都市です。

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