中国本土から隔離なしで香港に入境できる「回港易」と「来港易」
中国・マカオに住む香港居民が香港に戻るときに隔離が免除される「回港易(Return2hk)」と同じく中国・マカオに住む中国人と外国人が香港に戻るときに隔離が免除される「来港易(Come2hk)」について、香港政府は前者を2021年9月8日から全面回復させ、後者を9月15日から開始させることを決めました。
香港政府は中国との経済的な関係もあり中国との往来をしやすくしたいというところがあります。そこで、回港易は中国本土とマカオに住む香港居民が香港に戻るときに隔離なしでも入境を認めるというものです。もちろん事前に事務的な手続きをすることやPCR検査で陰性であることを証明するなどをしなければなりません。
来港易はその中国本土の人や中国に滞在している外国人向けのスキームです。これまで何度も実現が叫ばれていたのですが、6月に棚上げされていました。これが9月15日よりついに実施されます。こちらも諸手続きやPCR検査の陰性証明などが必要となる予定です。
これにより中国やマカオに滞在している日本人は隔離なしで香港に入れるようになります。また、日本から香港もワクチン接種が完了(2回目を終えて14日が経過)いれば政府指定ホテルで14日間の強制隔離をすれば入境できます。
香港政府は重症急性呼吸器症候群(SARS)の経験などから「まだゼロコロナ政策を続ける」と発言しているので、一気に渡航規制が緩くなることはないと思いますが、ゆっくりではありますが確実に入境への規制緩和を進めています。
筆者
香港特派員
武田信晃
新聞社や香港現地邦人紙の記者/編集者を経て、フリーランス・ライターとして活動中。スポーツ、グルメ、エンタメまで幅広くカバーしている。
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