イギリスの中華料理店「大同大酒樓」で飲茶ランチ

いつ行っても大にぎわいの中華料理店「大同大酒樓（Tai Tung Chinese Restaurant）」はクロイドンのアジア食材専門スーパー、ウィンイップ（関連記事）の敷地内にあります。自然と客層はなんらかのアジア系の人が多く、なじみある顔立ちと料理に囲まれて居心地がよいです。

中国人ママたちや日本人との集まり、家族でと普段からよく利用する同店では、飲茶をすることも多いです。今回は、そんなある日の様子をレポートします。

さすがは中華！

時刻は昼どきのピークを外して午後1時。それでも人気店ゆえ、予約なしだと席が空いているか実は内心ヒヤヒヤ。案の定、受付番号札を渡されてしまいましたが、ちょうどいいことにすぐにテーブルが空きました。これだけ大勢の客がいてもさすがは中華、最大限の利益を得るためにスタッフがキビキビと動き、料理が出てくるのも速いので回転率が常によいです。

店にもよりますが、ここイギリスでは客が来ているのにまったく対応しない、料理が出てくるのも会計ものんびりで、そもそも店員自体が姿をほとんど見せない、なんてことが少なくありません。その点大同大酒樓の店員は気が利いており、注文し忘れたコーンスープについても、こちらの意向を即座に汲み取ってくれ、追加注文、配膳と難なくクリア。中華といえば、日本人には定番の料理がいくつかあるように思いますが、個人的にはこのクリームコーンの中華スープ（それも今回のようにカニ入りだとなお贅沢でうれしい）から始めたいものです。

前菜がてら青梗菜のオイスターソース炒めも頼みましたが、コレコレ、この歯ごたえ！イギリスの野菜といえば、クタクタに茹でられたつけ合わせの人参やブロッコリー、グリーンピースなど、口にする前から食感を想像できてしまうものが多いですが、さすがは中華、シンプルだからこそ炒め具合が難しいこちらの料理も食感が完璧です。

お腹をしっかり空かせてきたので、「今すぐこれが食べたい！」という激しい要望にも抜群のスピードで応えてくれ、速い！うまい！（安くはない！）さすがは中華！と、着席早々、同じセリフばかり吐いてしまう有様です。ほかにも頼んだ餡かけチャーハンと焼きそばは、どちらもカニのほぐし身がゴロゴロ入った豪華シーフード版です。

セイロを開ける楽しみ、飲茶

そしてお待ちかね、ランチタイム限定の飲茶。毎度のことですが、料理は種類が多いので何度来ても料理名を覚えきれず、頼んでみたはいいけれど実際にセイロの蓋を開けるまでは、どんな代物なのか実はよくわかっていません。これがなんだか謎当てのようで飽きず、ワクワクして楽しいです。

たまの贅沢、値段を気にせずひたすら欲するままに注文したので、この日はフカヒレ水餃子なんてものも。案の定、食べてみてもどれがフカヒレだったのかよくわからない程度でしたが、気分の問題なので満足です。

以前に食べておいしかったので同じものを、と頼んだつもりがまったくの別物だったりしますが、それはそれでまた新たな味を知れたということで、よしとします。この日1番のお気に入り飲茶は、五目肉を餅で包んで揚げたコロッケでした。おこわ飯が包まれた饅頭もめずらしく、おいしかったです。飲茶の注文については別紙の注文票があり、そこに皿数を書き込めばいいので、間違いなく注文でき安心です。

予想したとおり、デザートまではたどり着けなかったので、次回はこの反省を生かし、注文量をきちんと計算して臨みたいと思います。食後は隣接するスーパーで買い物を済ませ、帰りがけに大同大酒樓を再び覗いたところまだまだにぎわっており、本当に繁盛店です。

◼️大同大酒樓（Tai Tung Chinese Restaurant）・住所:　Unit 1 & 1A Wing Yip Centre | 544 Purley Way, Croydon CR0 4RF・アクセス:　電車Waddon駅より徒歩約9分・営業時間: 　月〜土11:00〜23:00、日11:00〜22:00（飲茶は11:00〜16:30）・URL: https://restaurantguru.com/Tai-Tung-London