【週末のプチ旅行】サンルイスオビスポ郡を訪ねる⑬ 地球の歴史を感じられるMorro Rock Beach
今回は、サンノゼから車で数時間南に下ったカリフォルニア州サンルイスオビスポ郡のMorro Rock(モロロック)をご紹介します。モロロックはサンノゼから日帰りで訪問できる距離にありますが、近場の観光やビーチでの楽しみも兼ねて、数泊の予定で出掛けられても楽しめる地域です。
モロロックは、サンルイスオビスポ郡の海岸の一つであるモロロック・ビーチ(Morro Rock Beach)にあり、ロサンゼルスから北西に約278キロメートル、サンフランシスコから南東に約300キロメートルの距離に位置しています。サンノゼからは約270キロメートル、車でほぼ3時間の距離です。
モロベイ市の観光サイトによれば、モロロックはサンルイスオビスポ郡歴史協会とモロベイ市によってカリフォルニア州歴史的建造物第821号、州建造物第801号に認定されています。ハヤブサ等鳥類の鳥類保護区にも指定され、登頂禁止の歴史的シンボルマークとして保存されています。それまでは、モロベイとサンルイスハーバー港の防波堤の資材供給元として採掘がなされていたそうです。
その背景は、約2,300万年前に火山の岩頸(がんけい)として突出したものが、徐々に地盤の移動に伴って移動し、今の位置に収まっているそうです。岩頸とは、火道内のマグマが硬化することで作られる形成物で、火山が侵食によって削られることで地表に現れたものなのだとか。モロロックは、高さが約175メートルあり、日本の東京にある晴海アイランドトリトンスクエアY棟(174.9メートル)や霞が関コモンゲート西館(175.78メートル)、名古屋の駅前にある大名古屋ビルヂング(175.7メートル)と同じ高さになります。近隣の連脈の中では一番目立つ存在だったため、過去においては航行時のシンボルにもなっていたそうです。
その名前は、ポルトガルの探検家、フアン・ロドリゲス・カブリロの命名である「エルモロ(El Morro)」に由来しています。スペイン語では王冠の形をした丘を「モロ(Morro)」と呼称するそうです。
駐車場に車を停め、モロロック周辺を散策して楽しむことも可能です。
左手側に砂浜を眺めながら散歩道を進んでいくと、岩で圧巻される海岸際にたどり着きます。最初に目に入るのは、数々の岩と、その上に積まれた石です。
その石積みに圧倒されながら、岩の間を降りていくと海岸線にたどり着きます。
海岸線にそって海際に降りてみると、ちょうど引き潮だったようで、砂紋を従えた岩の芸術を垣間見る機会がありました。
非常に静かな海岸で、海鳥も人を怖がることなく自在にその自然を楽しんでいます。駐車場にもたくさん海鳥が集まっており、餌付けをしている観光客も見受けられました。
モロロックの周辺にはレストランやお土産物屋さんも並んでいます。新鮮な魚介類も入手できますので、美味しい海産物をお土産にされたい方は、どうぞ、クーラーボックスの準備をお忘れなく。
■ Morro Rock Beach
・住所: Coleman Dr, Morro Bay, CA 93442
・ウェブサイト:
・営業時間: 年中無休
・駐車場:無料
筆者
特派員
かん
ヨーロッパ系アメリカ人の夫・子供と一緒に、カリフォルニアの暮らしを愉しんでいます。心がワクワクする観光名所、美味しいお店、カップルや家族、また仲間とでも楽しい体験ができる場所、そしてイベント情報などをお届けします。
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