ウェールズ最高峰『スノードン山』の人気登山ルート「ペン峠」と「ピグ・トラック&マイナーズ・トラック」

公開日 : 2022年10月27日
最終更新 :
筆者 : June

Sut Mae!(シュマイ!こんにちは!)

お久しぶりです。

ウェールズはすっかり、秋も深まり、日足が短くなってきました。

サマータイムも今週末で終了。いよいよ、冬時間を迎えます。

さて、今回はこの夏の思い出を振り返りながら......再登頂したウェールズ最高峰『スノードン山』の人気登山ルート「ピグ・トラック(Pyg Track)」と「マイナーズ・トラック(Miners Track)」を紹介します。

以前、紹介した登山鉄道沿いを歩くハイキングルート「スランベリス・パス(Llanberis Path)」とは、また違う魅力があるので、スノードン登頂をチャレンジされる際の参考になれば幸いです。

■ 最短ルートの人気登山口「ペン峠」

登山鉄道駅もある麓のスランベリス村から、南東方向へ車(バス)で約10分。

スノードン登山の最短ルート「ピグ・トラック」の出発地点「ペン峠(Pen-y-Pass)」があります。

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人気登山口とあって、ペン峠の案内所にはトイレと売店も併設。

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2022年も山頂の駅舎サミット(Summit)は閉鎖中のため、カフェやトイレが利用できません。

往復分の食料や飲み物はしっかり準備していきましょう!

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そして、案内マップで登山ルートを確認。

私たちは往路を最短ルートのピグ・トラック、復路を湖畔に沿って歩くマイナーズ・トラック(Miners' Track)で挑戦しました。

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▲ ピグ・トラック(右ルート)、マイナーズ・トラック(左ルート)

■ スノードン登山最短ルート「ピグ・トラック」

イングランド&ウェールズ最高峰のスノードンは標高1085mの山です。

登頂には6つのルートがありますが、先述の「スランベリス・パス」が比較的なだらかで歩きやすい最長ルート(往復約7時間)に対し、ペン峠から出発して尾根沿いを歩く「ピグ・トラック」(往復約6時間)は最短ルートとなります。

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▲ ピグ・トラックの出発ポイント

ピグ・トラックは最初から岩場も多いので、登山靴やトレッキングシューズがおすすめ。

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出発して、40分ほどで左下に湖が見えてきました。

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さらに進むと復路に歩く予定のマイナーズ・トラックも湖沿いに見えます。

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歩くこと1時間、正面に目指す山頂がはっきり確認できました。

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スノードン山頂と湖を眺めながら、小休憩。

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こんな場所にも羊がいます。

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その後、マイナーズ・トラックとの合流ポイントに到着。

ここからがジグザグと名付けられた冬は特に危険な難所です。

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▲ ピグ・トラックとマイナーズ・トラックの合流ポイント

石段や岩場がしばらく続きます。

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ジグザグを登りきるとスランベリス・パスとの合流ポイント。

ここで一面、霧に包まれましたが、石の道標で山頂方向を確認。

登山鉄道の線路も進行方向右側に見えます。(2022年は山頂駅閉鎖のため、途中駅での折返し運行)

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▲ 霧に包まれた山頂付近。右側に登山鉄道の線路。

登山開始2時間30分で山頂に到着。参考時間より、かなり早いペースです。

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▲ 山頂の記念碑台へ続く石段

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▲ 記念碑台から望むジグザグ坂(写真左下)と湖

今回は山頂駅が閉鎖でトイレやカフェも利用できず、また視界も良くなかったので、すぐに下山を開始しました。

■ 湖畔散策も楽しめるマイナーズ・トラック

1916年まで湖畔周辺は銅の採掘場で、ペン峠へ銅を運ぶために建設されたのが鉱夫道(マイナーズ・トラック)です。

往路に通過したピグ・トラックとの合流ポイントまで下山したら、湖方向へ。

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▲ マイナーズ・トラック(右)、ピグ・トラック(左)

山頂から1時間ほどで湖畔にたどり着くことができました。

この日は暑かったこともあり、湖水浴を楽しむ人も...。

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また、湖畔沿いには採掘場の廃墟も残ってます。

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▲ 採掘場跡(左)と湖

湖周辺は整備された平坦な道で歩き易く、体力を消耗した復路におすすめ。

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野生のヤギにも遭遇。

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最後の湖を通過すると...

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▲ 湖から望むスノードン山

10分ほどでゴールのペン峠が見えてきました。

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復路も途中、休憩をしながら、約2時間30分。往復で約5時間と早いペースでのスノードン登山でしたが、天候や体調によっては時間がかかります。くれぐれも準備はしっかりして、挑戦しましょう!

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▲ マイナーズ・トラックの出入口

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▲ ペン峠のバス乗り場周辺

■ ペン峠への行き方

・ ロンドン・ユーストン(Euston)駅から列車で約4〜5時間、バンガー(Bangor)駅へ。途中、クルー(Crewe)駅やチェスター(Chester)駅での乗り換えが必要となります。

・ バンガー駅からはカナーヴォン(Caernarfon)行きのバス(5C)で約30分。さらにベッツ・イ・コイド(Betws-y-Coed)行きのバス(S1)に乗り換えて、約50分です。途中、スランベリス村も通過するので、スランベリス・パスやスノードン登山鉄道の利用も可能。

・ ペン峠にも駐車場はありますが、事前予約が必要なため、車でお越しの際はスランベリス村や周辺の駐車場に停めて、バス利用がおすすめです。

■ Pen-y-Pass

・ 住所: Pen-y-Pass, llanberis, Caernarfon LL55 4NU

筆者

イギリス特派員

June

60カ国以上の渡航歴あり。2016年、結婚を機に英ウェールズへ移住。

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