スイスではエネルギー問題が日常生活にも影響し始めました!
ロシアのウクライナ侵攻後、燃料が高騰し、年に複数回スイス~日本間の渡航をする私としては、夏前からの燃油サーチャージ費の高騰には驚いているところですが、先月、今月とスイスでの日常生活に関わることがあったので、シェアします。
1 光熱費の分割払い
典型的なスイスの集合住宅の賃貸契約は、家賃とともに一部の光熱費を毎月支払いします。
光熱費は1年に1度集計され、月々支払われていた光熱費と精算され、超過があれば追加請求が来るようになっています。
昨今の光熱費の高騰により、賃貸アパートの光熱費も値上がりが見込まれ、年に1度の精算時には、多額の請求になり一括で支払いができな住人がでてくることを見込んでいるのでしょう。
不動産会社から賃貸者に通知がありました。
「賃貸料と払われる毎月の光熱費の支払額を上げたい場合は、連絡してください」と。
我が家は取り急ぎ毎月の支払額は変更せず、年に1度の追加請求に驚きたいと思います。
2 省エネを促す張り紙
先日、帰宅すると、共有出入口に省エネを促す張り紙↓がありました。
・スタンドバイモードではなく、電源オフを!
・デバイスは常時電源につなげているのではなく、電池がなくなったら充電!
こちら↑は、まあよくいわれることですね。
しかし、この張り紙には、↓のような個々の日常生活にも踏み込んだ助言もありました。
・髪を乾かすのにドライヤーを使わないようにしましょう
・オーブンではなく、鍋を使った料理をしましょう
さらには、スイスの慣習を覆す提案も!
・天気が良い日は、乾燥機を使わず、外に干しましょう! 日曜日にもです!
「日曜日にも」という言葉に、エネルギー危機を感じましたね。
近年、少々状況が変わってきてはいますが、スイスでは、日曜日は休息の日。
基本的に飲食店以外のお店はお休みで、集合住宅の場合、お掃除や洗濯をしてはいけません。
私の住む集合住宅でも当初は日曜日の洗濯は不可でしたが、今は午後ならOKとなっています。
しかしながら、晴天の日でも日曜日に洗濯物を屋外に干すのはご法度でした。
それが、今、このエネルギー危機を迎え、日曜日であっても自然エネルギーを活用しよう、という動きになりました。
スイスには私にとって根拠が分からない風習やルールはたくさんありますが、「それがスイス!」と思っている身としては、スイスがスイスで無くなってしまいそうで少し寂しくも感じています。
何れにしても、個人個人が省エネに努め、この冬を乗り越えたいですね!
それでは、今日はこの辺で!
最後までお読みいただき、ありがとうございました。
筆者
スイス特派員
田山 貴子
欧州移住を目指して日本から求職し、2000年よりベルン在住。スイスの会社に10年間勤めた後、日本とスイスの架け橋になるべく起業。
【記載内容について】
「地球の歩き方」ホームページに掲載されている情報は、ご利用の際の状況に適しているか、すべて利用者ご自身の責任で判断していただいたうえでご活用ください。
掲載情報は、できるだけ最新で正確なものを掲載するように努めています。しかし、取材後・掲載後に現地の規則や手続きなど各種情報が変更されることがあります。また解釈に見解の相違が生じることもあります。
本ホームページを利用して生じた損失や不都合などについて、弊社は一切責任を負わないものとします。
※情報修正・更新依頼はこちら
【リンク先の情報について】
「地球の歩き方」ホームページから他のウェブサイトなどへリンクをしている場合があります。
リンク先のコンテンツ情報は弊社が運営管理しているものではありません。
ご利用の際は、すべて利用者ご自身の責任で判断したうえでご活用ください。
弊社では情報の信頼性、その利用によって生じた損失や不都合などについて、一切責任を負わないものとします。