片上鉄道の跡 「片鉄ロマン街道」をサイクリングⅠ ~旧柵原町~

公開日 : 2022年11月10日
最終更新 :
筆者 : mami

こんにちは~。岡山特派員のmamiです。
先月は美咲町の「柵原ふれあい鉱山公園」をご紹介しました。
この公園内で見られる片上鉄道の車両は、柵原鉱山で産出される硫化鉄鉱を港へ輸送することが目的で、久米郡柵原町(現美咲町)の柵原駅から備前市の片上駅まで走っていました。
その路線跡はサイクリング道として整備され、片鉄ロマン街道と呼ばれています。
3年前に2度に分けてサイクリングを楽しんだので、その時の写真をもとにご紹介します。

片鉄ロマン街道では、自分の自転を走らせている人も多いのですが、お手軽にサイクリングをしようと思えばレンタルです。
和気町の「鵜飼谷交通公園」と「備前市サイクリングターミナル」で自転車は借りられます。上の写真は「備前市サイクリングターミナル」です。広い駐車場があるのでここに車を停めると便利です。

ターミナルから北へ自転車を走らせると勾配標が目に付きました。
標識には28.6と書かれています。腕木の先端が上向きなので、ここから先が上り坂ということを表し、数字は坂の勾配を表します。その意味は1000㍍進んで28.6㍍上がるということです。
片上鉄道の中でここが一番の急勾配だそうですよ。自転車ではゆるゆるとした坂なので辛いことはありません。

上り坂の上には、峠清水トンネルがあります。抗門は備前市らしく耐火煉瓦で雰囲気もいいです。

プラットホームがそのまま残っていた清水駅。駅名票は当時のままです。
ザ・廃線跡という雰囲気満々ですね~。ここでは藤棚の下にベンチがあり、お弁当をひろげました。

中山駅までやってきました。
この辺りはのどかな田園なのに、山の方からエンジンの爆音が響き渡っています。このあたりで「なかやま」といえば、中山サーキット場から聞こえてくるレーシングカーのエンジン音でし間違いないでしょう。

JR和気駅に到着です。1991年までは片上鉄道との接続駅でした。ここにも駅名票が残っていないか探しましたがありませんでした。
自転車を輪行してくるなら、この駅が便利です。

駅を過ぎると跨線橋があり、「撮り鉄」の夫は嬉々として撮影タイムに入ります。
JR山陽本線ですが、貨物列車がよく通ります。コンテナが続くと思っていたら後ろは台車ばっかり!
夫がまた、喜々として解説してくれます。
「あの貨車のことをコキと呼び、コキが空で走っていることをカラコキ呼ぶんじゃ~。」
知っていても、何の役にも立ちません。

片上鉄道時代の鉄橋も今は自転車や人も渡ります。

起点から終点まで34.2㌔の場所まで来ました。
サイクリングターミナルから9㌔ほど走りました。終点の柳原ふれあい鉱山公園まであと、24.2㌔です。

鵜飼谷交通公園に着きました。
ここにもレンタサイクルはあります。ゴーカート、やミニSLなどもあり、遊びながら楽しく交通マナーが学べるので子供たちで賑わっていました。
また、自動販売機やパン屋さんもあるので水分補給もできますよ。
さて、今回はここまでにして次回に続きます。

備前市サイクリングターミナル

営業時間
9:00~17:00
休日
月、祝日の翌日
TEL
(0869)63-0271

筆者

岡山特派員

mami

岡山生まれの岡山育ち。岡山市内在住の生粋の「おかやまっ子」です。

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