ドイツ、アルゴイ地区の食を満喫!

公開日 : 2022年12月25日
最終更新 :

アルゴイ地区は、バイエルン州にあり、オーストリアとの国境にまたがっています。
イメージとしては、山、牛、観光地。夏は放牧、ベランダのゼラニウム、冬はスキー。
そんなアルゴイでの体験(※)をお届けします。

※ バイエルン州観光局が企画した「G7参加国ジャーナリストのためのプレスツアー」に参加して経験したことを元に、書いています。

アルゴイの美味しさを探そう!ヒルシュブロイ

ヒルシュ醸造所のオーナー、キリアン・シュトゥックラー氏
ヒルシュ醸造所のオーナー、キリアン・シュトゥックラー氏

アルゴイ地区、ゾントホーフェンにある醸造所、ヒルシュブロイ(ビール醸造所)を見学しました。
1657年創業の醸造所で、19世紀半ばからヘス一家の家族経営。
1970年代から施設を現代化するなどの投資が次々と行われており、最近では、ワインの樽でビールを熟成させたり、クラフトビールを製造したりと、幅広いラインナップを保持しています。
2012年には、ドッペルヒルシェ(ドッペルボック)が、2014年には、ヒルシュゴールドがそれぞれ、アメリカで行われる世界ビール杯で金賞を受賞しています。
キリアンさんは、2022年からこの醸造所を受け継いでいます。
(東京のドイツビール輸入業者さんがここのビールを輸入されているので、日本でも購入可能ですので、ご関心ある方は、是非お試しくださいね。)

ヒルシュ醸造所の見学。コロナ前は普通に行われていた。そろそろ再開!
ヒルシュ醸造所の見学。コロナ前は普通に行われていた。そろそろ再開!
醸造所名
ヒルシュブロイ Hirschbräu
住所
Grüntenstraße 7, 87527 Sonthofen
公式ホームページ
https://www.hirschbraeu.de(ドイツ語)
日本での輸入元
有限会社 Jena

地元の食材、生産者にこだわったレストラン「's handwerk」

醸造所を見学した後は、歩いてすぐにある、素敵なレストランへ行きました。2016年開業のお店で、構想段階から、キリアンさんも色々アイディアを共有されていたようです。

机の板は、牛舎に使われていた古い木を削って再利用。なかなかお洒落です
机の板は、牛舎に使われていた古い木を削って再利用。なかなかお洒落です

もちろん、そこではヒルシュブロイのビールも飲めます。しかも、特別に実験的に作られたビールまであり、私たちは、飲み比べメニューも楽しみました。

キリアンさんの説明を受けながら、右から順番に試飲しました
キリアンさんの説明を受けながら、右から順番に試飲しました

私は、アルゴイというと、すぐに思いつくメニュー、チーズを乗せたシュペッツレ(Kässpatzen)を注文しました。

シュペッツレとは、バイエルン地区の太くて短いヌードル。
シュペッツレとは、バイエルン地区の太くて短いヌードル。

アルゴイは、山、牛、と言うイメージから簡単に想像できるように、美味しいチーズも食べられる地区なのです。私にとっては、アルゴイといえばチーズのシュペッツレなので、疑わずにこのメニューにしました。
付け合わせのサラダも美味しかった。
(私の座った机の上には一切照明がなかったので、目で料理を楽しむこと、写真撮影の2点において、残念でした。)

後でわかったのですが、実は、このレストランは、生産者の顔が見えるレストラン。
鶏はどこの養鶏場のもの、ダチョウは誰が育てたもの、和牛の取り扱いもあったり。
ああ、そんなお店だって知っていたら、きっと違うものを注文しただろうな、と正直後悔する部分もあったりしたのでした。

そして、ビール好きの方には、色々なクラフトビール(他の醸造所のもの)もあります。
私はたまたまキリアンさん隣にいたので、他のビールを頼むなんて、ありえませんでしたが(苦笑)。

レストラン名
's handwerk
住所
Rathausplatz 1, 87527 Sonthofen
公式ホームページ
https://shandwerk.de

(番外編)クラウゼンがやってきた!

クラウゼン(Klausen)と言うのは、アルゴイ地区のナマハゲみたいなもの。アルゴイでは、11月末からクリスマス前のアドベントと呼ばれる季節に、クラウゼンのイベントがあります。このクラウゼンたちは、牛の角や毛皮、牛の首につける大きな鈴などを使って自分達で衣装を作り、身にまとっています。クラウゼンを演じるには独身でないとダメ、などの決まりがあるようです。
この日は、バイエルン州観光局主催で7カ国から集まったジャーナリストのグループが来る、と言うことで特別にこのレストランに来てくださったようです。こういう「イベント」ならば、既婚者のクラウゼンさんもいるようで、奥さんや小さなお子さんに側で見守られたクラウゼンさんもいました。

彼らは、一旦レストランの中にやってきてくれたのですが、照明が暗く写真が撮れない。短いデモンストレーションの後、皆んなで外に出て、少しお話を聞きました。外も暗くて写真がなかなか撮れない。いやあ、参りました。

頭のかぶりものを外して、これって結構重たいんですよ、持ってみます?みたいな感じで、皆んなでそれを代わる代わる持たせてもらうのですが、本当重たいです。そして、獣の香りが漂います。まさに、本物!

被り物を外したクラウゼンたち(一番左は通訳の方)
被り物を外したクラウゼンたち(一番左は通訳の方)

アルゴイといえば、山小屋に泊まって山歩きをしたりするイメージだったのですが、こんな素敵な楽しみ方もあるのですね。皆さん、機会あれば、ドイツへ、アルゴイへ、お越しください。

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