【石川】金沢の街を歩くⅡ(にし茶屋街) ~岡山特派員~

公開日 : 2022年11月30日
最終更新 :
筆者 : mami

こんにちは。岡山特派員のmamiです。
金沢駅到着後、次の予定まで時間があったので、バスの1日フリー乗車券を買って「にし茶屋街」近辺へ行ってみることにしました。

大人600円で、金沢周遊バス以外の一般路線バスにも乗ることができるのでとっても便利でした。
ただ、路線バスは土地勘がないと違う方向のバスに乗ってしまうこともあるので要注意です。また、乗車券を提示すると金沢21世紀美術館や石川県立美術館などの施設の入場料が割引きになるのも魅力でした。
この日は、仕事先や兼六園、ホテルへ帰る時にもこの乗車券を利用し、バスに6回も乗ったので大変お得感がありました。

「広小路」バス停で降りて歩いて5分ほどで、にし茶屋街に到着しました。金沢三茶屋街のひとつといわれますが、以前行ったひがし茶屋街と比べると観光客はまばらです。

軒を連ねる茶屋建築の建物もほとんどが割烹やお茶屋さんで土産物屋さんなどは見られません。歩いていると、ここは観光客のための茶屋街ではなく、昼間は静かで夜になると賑わう金沢の旦那衆のための茶屋街だと感じました。これが茶屋街本来の姿なのかもしれませんね。
芸妓さんは3つある茶屋街の中で最も人数が多いといいます。夜のとばりが降りる頃に訪れると三味線や太鼓の音が聞こえ、茶屋街を歩く芸妓さんの姿が見られるかもしれません。

「金沢市西茶屋資料館」は嬉しいことに無料でした。ここは1Fが大正時代の作家、島田清次郎に関する資料館になり、2Fはお茶屋さんのお座敷が再現されていました。ボランティアガイドさんもいらっしゃったので、いろいろお話を伺うのも面白そうです。

雅やかなお座敷です。漆塗りの床柱に赤い壁は弁柄でしょうか?
このお座敷の下手側には3畳ほどのスペースがあり、金屏風が置かれてありました。ここで芸妓さんが舞い披露して下さるのでしょう。お茶屋さんは「一見さんお断り」というしきたりがあるので、ここでしばらくお茶屋さん気分を味わいました。

にし茶屋街のあたりは、泉野台地といい、近くには約70もの寺社が集められています。
小高い大地の上にある寺は、一度に多くの武士が常駐できるため、城を守る要塞の役目も持ち合わせています。そんな寺町は趣のある町並みを作り出していました。

中でも忍者寺とも呼ばれる「妙立寺」は有名ですね。
内部の写真が撮れないのが残念でしたが、現地の方から、金沢一のお薦めスポットと教えていただきました。
外から見ると、ごく普通のよくあるお寺ですが、幕府の目をあざむくために4階7層からなる内部には、二枚戸、隠し階段、落とし穴、切腹の間など、いたる所に巧妙な仕掛けがありました。こうした複雑な建築とからくりで忍者寺と呼ばれていますが、忍者が住んでいたわけではありませんよ。中はガイドさんが案内してくれますが、一歩中に入ると、多くの階段と迷路状の廊下です。ガイドさんからはぐれると二度と出てこられなくなるかもしれませんよ~。

寺町から蛤坂を下って行くと犀川に出ました。犀川にかかる犀川大橋のレースのような構造美に思わずパチリ。
まだH型鋼がなかった時代の橋で、数多くのリベットがまるで模様のようです。
橋を見学していたら大正13年に架橋され、登録有形文化財のプレートがかかっていました。

今回で3回目の金沢訪問です。
地球の歩き方らしく、ガイドブックにはあまり載っていない場所を引き続きご紹介しますね。

筆者

岡山特派員

mami

岡山生まれの岡山育ち。岡山市内在住の生粋の「おかやまっ子」です。

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