上級者にこそおすすめしたい!一度は訪れるべきアメリカの穴場都市と近隣のおすすめスポット5選

公開日 : 2022年12月07日
最終更新 :
筆者 : Katie M

アメリカ旅行といえば、すぐに思い付くのが大都市ニューヨークやロサンゼルス、そしてディズニーワールドがあるオーランドなどではないでしょうか? 広大なアメリカには、日本人にはあまり知られていないけれど穴場といえる都市がたくさんあります。今回は、ディープなアメリカを楽しみたい方に、ぜひおすすめしたい都市とその魅力をご紹介します。

1. ジョージア州アトランタ

市内を繋ぐ線路跡を利用したトレイル、ベルトライン
市内を繋ぐ線路跡を利用したトレイル、ベルトライン

まずご紹介するのが、ジョージア州の首都で、一番大きな都市アトランタ。森林に囲まれた大都市は、景観もよくどこを見ても緑に溢れています。また車での移動が必須だと思われがちですが、公共交通機関も発達しています。

加えて、市内東側は歩行者と自転車のみアクセスが可能な「ベルトライン」と呼ばれる約5kmのトレイルが各地区を繋げています。このベルトラインの周りにはおしゃれなレストランや小売店が軒を連ねているため、散策を兼ねながら食事も楽しめますよ。特に暑さが和らぐ日暮れの時間帯にはローカルで賑わうこのトレイル、現在も延長工事が行われており今後も更に延びていく予定です。

また観光スポットも多く、特に世界的に有名なコカ・コーラの博物館ワールド・オブ・コカ・コーラは必見。コカ・コーラの歴史や創業者の生い立ちにはじまり、コカ・コーラのさまざまな豆知識を楽しく学べるだけでなく、コカ・コーラが販売している世界中の炭酸飲料試飲も可能です。またキング牧師の生まれ故郷でもあるアトランタでは,マーチン・ルーサー・キング・ジュニア牧師国立歴史地区を訪れることで、彼の墓標や彼が実際に生まれた家の見学も行えます。

2. コロラド州ボールダー

山の麓に位置するボールダーの街
山の麓に位置するボールダーの街

ロッキー山脈が南北に貫き、全米で最も標高が高いコロラド州。首都・デンバーの街から北西約40km、ロッキー山脈の麓に位置するボールダーもぜひおすすめしたい穴場都市です。健康と地球環境への意識の高いライフスタイル「ロハス(LOHAS)」の発祥の地として知られるこの街は、市民のエコでグリーンな生活への関心が極めて高いことで知られています。

背後にロッキー山脈がそびえ立つ景観のよいこの街では、週に2回ダウンタウンで大規模な屋外マーケットが開催されます。これは全米のベストファーマーズマーケットに選ばれるほど質が高く、販売される野菜や果物はほぼ全てがオーガニック。天然素材の石鹸やコスメを探したり、ローカル産の食材で作られた軽食を楽しんだりすることができます。

ほかにもフラットアイアン山のパノラマを間近で楽しめるシャトークア公園のトレイルや、歩行者天国のパールストリートでお買い物を楽しめるほか、1960年代からハーブティーの生産を手がけるセレッシャルシーズニング社の無料工場見学も、ボールダーらしさを存分に楽しめるスポットとしておすすめです。

3. ユタ州カナブ

火星のような奇景「トードストール・フードゥー」
火星のような奇景「トードストール・フードゥー」

南ユタ州にありアリゾナ州との境に位置するカナブ。パウエル湖を中心としたグランドサークルのロードトリップの通過地点、そして秘境「ザ・ウェーブ」に立ち入る許可証を発行する町として知られています。グランドサークルの中心地として知られるアリゾナ州ページの隣町ということもあり、付近に数多くのおすすめスポットが点在します。

まず、魅力的なのがアメリカで最も人気な国立公園のひとつ、「ザイオン国立公園」までわずか30分の距離であること。ザイオン内は宿泊施設に限りがあり訪問者も多いため、カナブに泊まることで気軽にこの国立公園を楽しめます。また「サンドケーブ」と呼ばれる洞窟や、火星のような奇妙な景観を楽しめる「トードストゥール・フードゥー」もカナブ近郊に位置し、車で簡単にアクセスが可能です。

無数の尖塔群で知られる「ブライスキャニオン国立公園」へも日帰りが可能。加えて、外せないのが毎朝カナブのビジターセンターで行われる「ザ・ウェーブ」観光の抽選会です。独自の景観を守るため、1日に選出される許可証はわずか6人分ですが、抽選会には誰でも自由に参加できます。幸運にも選ばれた際は、薄い砂岩の層がいくつにも重なって形成される奇跡の砂模様を、実際に目にすることができます! アメリカならではの大自然を体感したい方に、ぜひ立ち寄ってほしい町です。

4. カリフォルニア州サンタクルーズ

多くのサーファーで賑わうスティーマー・レーン
多くのサーファーで賑わうスティーマー・レーン

北カリフォルニアに位置し、サンノゼから車で40分ほどの距離にある海辺の小さな町がサンタクルーズ(サンタクルス)。のんびりとしたビーチタウン、という言葉がぴったりのこの町は、ダウンタウンに大きな遊園地があり、ボードウォークを兼ね備えた景観のよさも魅力です。

加えてダウンタウンから北に向かって車で約10分の距離にあるのが「ミステリースポット」。山の奥深くにあるこの場所は、46メートル四方内だけ極端に磁力が狂っている不思議スポットとして知られています。12分ごとに行われている45分間のツアーに参加すると、常識では考えられないミステリアスな体験ができますよ。サンタクルーズへ訪れる際は、ぜひツアーに参加してみてください。

またサンタクルーズは、アメリカ本土に初めてサーフィンが伝えられた地としても知られています。サーフィンのメッカ「スティーマー・レーン」では、幅広い年齢層のサーファーが波乗りを楽しんでいる様子を目にすることができます。のんびりとビーチや桟橋を満喫するのはもちろん、町中至るところでサーフカルチャーを感じられる、まさにカリフォルニアらしい町です。

5. ジョージア州サバンナ

古い街並みが現存する旧市街
古い街並みが現存する旧市街

最後にご紹介するのが、南ジョージア州の港町サバンナ。サバンナはアメリカ南北戦争で早々に降伏したことにより、1860年代の建築様式が町ごと現存するアメリカでも珍しい場所です。

荷馬車での移動が主流だった名残りで、旧市街の道路は道幅が狭く石畳が多く残っています。また町中には至るところに「スクエア」と呼ばれる広場が残されており、あの有名なハリウッド映画『フォレスト・ガンブ』のバスを待つシーンもこの広場で撮影されました。自生するスパニッシュモスと呼ばれるエアープランツが木々から垂れ下がる様子は、滅多に見られない光景です。

コンパクトな旧市街はもちろん、1762年創立のボナベンチャー墓地や景観のよいフォーサイス公園は徒歩での散策にぴったり。ほかにもサバンナ観光に欠かせない幽霊ツアーに参加したり、レストランや土産もの店が軒を連ねるリバーストリートで南部料理に挑戦したりと、南部の深い歴史と街並みを同時に体験できる場所としておすすめです。

監修:地球の歩き方

筆者

アメリカ・カリフォルニア州特派員

Katie M

18歳での留学をきっかけに渡米。現地で役立つライフスタイルやトレンドなどを紹介します。

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