『地球の歩き方 千葉』発売記念! 2023年初詣に訪れたい、千葉の神社仏閣をご紹介

公開日 : 2022年12月28日
最終更新 :

千葉県の魅力がぐっと詰まったガイドブック、『地球の歩き方 千葉』が発売になりました。
海あり山あり、おいしいものもいっぱいの千葉。自慢はたくさんありますが、お寺や神社の数が多いことも千葉の特徴のひとつ。たくさんある神社仏閣のなかから初詣に行きたいスポットをいくつかピックアップしてみました。

【香取神宮】千葉で最も強力なパワースポット

黒漆塗の建物に極彩色の装飾が施された拝殿
黒漆塗の建物に極彩色の装飾が施された拝殿

特別な由緒のある神社に限られて付けられる「神宮」という名前。千葉県では唯一、関東地方でも3つしかない(あと2つは明治神宮と鹿島神宮)格式の高い神社です。
門前の商店街をぬけ、森のなかを緩やかに上る参道をぬけると現れる朱塗りの楼門。参道を歩くのは7~8分ほどですが、清浄な空間を通る間に気持ちが落ち着いてくるのがわかります。一礼して楼門をくぐって境内に入ると、正面に黒漆塗り、檜皮葺の屋根をもつ拝殿があり、右手にひときわ高い梢を見せる御神木が立っています。境内にはほかにも杉の巨木がいくつもあり、周辺の森を含めて県の天然記念物に指定されています。参拝のあとはゆっくり境内を巡って、千葉県随一の古社のパワーを全身で感じてみましょう。

美しい朱塗りの楼門は1700年に造営された国の重要文化財
美しい朱塗りの楼門は1700年に造営された国の重要文化財

楼門は本殿とともに、江戸時代に徳川幕府により造営されたもので、国の重要文化座になっています。
香取神宮の主祭神として祀られている経津主大神(フツヌシノオオカミ)は武神。勝運、交通、災難除けのご利益があるとされています。神職の方曰く「あらゆる願いをもった方が参拝にいらっしゃいます」とのこと。人間関係から恋の悩みまで、人生の進路に迷ったときに、うまく舵を取って決断を助けてくれるそうです。初詣で一年の目標や将来の方向を決めるのによさそうです。

柵に囲まれた「要石」もパワースポットのひとつ
柵に囲まれた「要石」もパワースポットのひとつ

地震を起こす大ナマズを押さえつけるために地中深くに埋められた霊石の一部といわれています。言い伝えでは、北東に約13km離れた鹿島神宮にある要石と地下でつながっているとか。このほかに奥宮など、境内周辺にもパワースポットが点在しています。

参拝の前後で立ち寄ってみたい
参拝の前後で立ち寄ってみたい

二の鳥居の門前には、昔ながらの飲食店が軒を連ねています。名物の「厄落としだんご」は、香取神宮の名物グルメ。

住所
千葉県香取市香取1697-1
電話
0478-57-3211
参拝時間
自由
交通
JR佐原駅から佐原循環バス13分「香取神宮」下車、徒歩1分0478-57-3211

【成田山新勝寺】参道グルメも楽しみたい

2008(平成20)年に建立された新勝寺の総門
2008(平成20)年に建立された新勝寺の総門

全国の神社仏閣の初詣参拝者数のランキングで常にトップなのは東京の明治神宮ですが、お寺のナンバーワンは成田山新勝寺。真言宗智山派の大本山であり、1000万人を超える年間の参拝者数も県内ではダントツのナンバーワンです。JR・京成線成田駅から参道を歩くこと約15分、左手に巨大な総門が現れます。この総門を通って、もうひとつの門(仁王門)をくぐり、最後に急な石段を上ると巨大な寺院の境内。正面に大本堂が、右手に三重塔が見えます。まずは正面の大本堂へ。ここで行われている御護摩祈祷は成田山で一番重要で、開山から1000年以上絶えることなく続けられています。大本堂を参拝すると、タイミングがよければ堂内に響く読経のなか、護摩木を焼く炎を見ることができます。

平和大塔の不動明王。迫力の姿に圧倒される
平和大塔の不動明王。迫力の姿に圧倒される

新勝寺のご本尊は不動明王。大本堂にお祀りされたそれは、弘法大師空海が自ら敬刻開眼したいわれています。そのご本尊を見ることはできませんが、境内にあるいくつかの伽藍のうち、高さ58mで最も高い建物である平和大塔の不動明王には対面することができます。重要文化財に指定されている釈迦堂や三重塔など、境内には訪れるべきポイントがいっぱいあります。境内のいくつものお堂で、全部で6種類の御朱印をいただくことができるで、御朱印を受けながら境内を散歩するのもいいでしょう。

参道の散策も成田詣での楽しみのひとつ
参道の散策も成田詣での楽しみのひとつ

成田駅から総門に至る長い下り坂は、成田山の参道。江戸の昔から成田詣での参拝客で賑わってきたところです。今でも数多くの飲食店や店舗が軒を連ね、成田空港に近いこともあり、たくさんの外国人観光客も参拝者に混じって店先をのぞいています。

成田名物のうなぎを食べるなら参道へ
成田名物のうなぎを食べるなら参道へ

参道は実は千葉県有数のグルメスポット。名物のうなぎ料のほか、正統派の和食からエスニック料理、スイーツ、さらに食べ歩きまで、たくさんの食スポットが集まっています。

住所
千葉県成田市成田1
電話
0476-22-2111
参拝時間
自由
交通
JR成田駅・京成線京成成田駅から徒歩15分

【猿田神社】初日の出を見た後に寄りたい

御祭神は社名のとおり猿田彦大神(サルタヒコオオカミ)
御祭神は社名のとおり猿田彦大神(サルタヒコオオカミ)

離島や山の上を除く日本で一番早く初日の出が拝めるポイントとして知られるのが銚子の犬吠埼。
この場所は日本最東端ではありませんが(最東端は北海道の納沙布岬)、北海道より緯度が低いので、日の出の時間が数分早いのです。初日の出を拝んだ後の初詣には、銚子市内にある猿田神社を訪れてみましょう。創建は9世紀のはじめという古社で、鎌倉時代以降、多くの侍・武将が戦勝祈願に訪れることで知らています。また家内安全・商売繁盛・八方除・交通安全・開運招神・心願成就など、オールマイティにご利益がある神社として、一般の庶民からも篤く信仰されています。場所は総武本線の猿田駅のすぐそば。犬吠埼からは、銚子電鉄と総武線を乗り継いでアクセスできます。

猿田彦大神が降臨した場所に建立された元宮
猿田彦大神が降臨した場所に建立された元宮

本殿での参拝が終わったら、裏参道を3分ほど歩いたところにある本宮お訪れてみましょう。ここは祭神が天から降臨した地で、強力なパワースポットとなっています。この周辺を含め神社の周りに広がる鬱蒼とした森は、千葉県の天然記念物に指定されています。

犬吠埼灯台と初日の出
犬吠埼灯台と初日の出

銚子電鉄では初日の出を拝む人のために日の出に合わせて臨時列車を運行しています。この周辺は元旦の渋滞で有名なので、電車でアクセスしたほうがいいかもしれません。銚子電鉄犬吠駅から犬吠埼まで徒歩10分。

住所
千葉県銚子市猿田町1677
電話
0479-33-0362
参拝時間
自由
交通
JR猿田駅から徒歩5分

【中山法華経寺】除夜の鐘が撞けるお寺

祖師(日蓮聖人)を祀る祖師堂は国の重要文化財
祖師(日蓮聖人)を祀る祖師堂は国の重要文化財

日蓮宗の開祖、日蓮聖人は現在の千葉県鴨川市の出身。県内には日蓮宗の寺が多いのですが、その中でも特に重要な寺は「大本山」と呼ばれていて、全国にある7つの大本山うち3つが千葉県にあります。
中山法華経寺はそのひとつ(あとふたつは誕生寺と清澄寺)。このお寺は市川市の住宅街にあってアクセスもよく、一般公開はしていませんが2つの国宝を所蔵し、境内には多くの重要文化財をもつたいへん重要な寺。初詣の時期とは異なりますが、千葉県有数の桜の名所としても知られています。JR下総中山駅から徒歩10分(京成中山駅からなら徒歩5分)、北口を出てまっすぐ商店街を進むだけで道を迷うこともありません。年始の時期は参道に屋台や出店が並び、正月らしい華やかな雰囲気に。

五重塔(左)と日蓮聖人像(右)
五重塔(左)と日蓮聖人像(右)

石畳の参道を進むと正面に見えてくるのが五重塔。渋い朱色(弁柄塗り)が印象的な建物で、国指定の重要文化財に指定されています。このほかにも祖師堂、四足門、法華堂が重要文化財。山門横にある日蓮聖人像、祖師堂のとなりにある日常上人像、高さ3.6mの大仏像など、見るべきスポットが多数あります。

初詣の人気イベントが除夜の鐘撞き
初詣の人気イベントが除夜の鐘撞き

大晦日の夜、先着1000名の人が鐘を撞くことができます。除夜の鐘を聞くことはありますが、鐘が撞けるのは貴重な体験。興味のある人は早めにいって申し込んでみましょう。鐘は境内の一角、大仏のすぐ隣にあります。

住所
千葉県市川市中山2-10-1
電話
047-334-3433
参拝時間
自由
交通
JR下総中山駅から徒歩10分、京成線中山駅から徒歩5分
備考
※2022年12月現在、祖師堂の補修工事中。参拝は問題ないですが建物自体が囲いに覆われた状態です。

旅のバイブル「地球の歩き方」ガイドブック

圧倒的なページ数と情報量で、いまだかつてない深~い「千葉」の魅力をお届けします!
国内ガイドブックでは異例の、千葉の歴史を掘り下げる「年表」ページも収録。旅に欠かせないグルメページでも、ブランド水産物をはじめ海鮮丼などの海産物情報から、隠れた名店、千葉生まれの醤油メーカー情報など、おいしい&おもしろ千葉が満載です。

知れば知るほど千葉が好きになる、千葉愛あふれる一冊です。

※当記事は、2022年12月28日現在のものです

PHOTO &TEXT:『地球の歩き方 J08 千葉』編集担当 
永岡邦彦(オフィス・ポストイット)  
PHOTO:Pixta

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筆者

地球の歩き方書籍編集部

1979年創刊の国内外ガイドブック『地球の歩き方』の書籍編集チームです。ガイドブック制作の過程で得た旅の最新情報・お役立ち情報をお届けします。

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