【石川】金沢の街を歩くⅣ(金沢城)~岡山特派員~

公開日 : 2022年12月29日
最終更新 :
筆者 : mami

岡山特派員のmamiです。
兼六園を出ると向かいの金沢城の石川門もライトアップされていました。石川橋を渡って金沢城公園のほうへ向かってみます。

 加賀百万石の風格を漂わせる堂々たる構えの石川門です。
 石垣は角になる場所は切石積みをされ、中は粗く加工された石が積まれていますね。金沢城の石垣は種類の多さや美しさから「石垣の博物館」と呼ばれていることを見学をした後で知りました。なんと「石垣めぐり」というマニアックな地図までありました。
 数少ない江戸時代からの建造物で国指定の重要文化財です。 

 門の中は、四方を石垣で囲まれた枡形の構造で、うかつに攻めると勢いを鈍らせるだけでなく上の矢倉から弓矢や鉄砲が射かけられます。
 軍事的な要塞の役割を果たすには似つかわしくなく、桝形の中の石蛾気は端正なアート作品のようでした。

 右の櫓が菱櫓(ひしやぐら)で左が橋爪門続櫓(はしづめもんつづきやぐら)。ふたつの櫓をつないでいるのが五十間長屋で、屋根に雪が積もっているような白っぽい瓦が印象的でした。白く見えたのは屋根瓦に鉛を使っているからで、いざ矢玉が尽きたら、溶かして銃弾にするためだったそうです。いろんな工夫がありますね。
 平成13年に復元され、今では金沢城公園のシンボル的な建物ですね。金沢に来るたびに美しいこの建物を見に来ます。
 写真には写っていないのですが、右にも復元された「河北門」があり、平成22年4月に約2年半の歳月をかけて完成しています。

 ライトアップされた橋爪門続櫓と橋爪橋が美しいですね。二の丸に入城するための門で格式のある門です。金沢城は天守閣を持たないお城だったそうで、二の丸が加賀藩の中枢的な建物だったそうです。それだけに重要な役割を持つ櫓のようでした。

 この辺りの石垣は、粗割した石を積み上げたようです。金沢城の中でも比較的初期の石垣のようです。

 玉泉院丸庭園(ぎょくせんいんまるていえん)まで来ました。シャッターを切ると同時に21時になり、ライトアップが消えたので、こんな写真になりましたが、直前までは庭園全体がライトアップされ、琴の音色が響いていました。この庭園のライトアップは、夕焼けをテーマにされていて7分間の灯りの移り変わりを楽しめるそうです。あと、7分早く到着すれば全て見えたので残念です。こちらのライトアップは毎日やっているという事なので、金沢旅行の計画の一つにぜひお勧めします。
 この庭園も平成27年3月に整備されたばかりです。金沢城は来るたびに復元が進んでいるので、目が離せませんね。時間があれば夜も昼も訪れてみたい場所です。

 ライトアップも終わりの時間が来たみたいで急ぎます。鼠多門が見えてきました。
屋根は鉛瓦、外壁は白漆喰塗りで腰壁は海鼠壁です。海鼠壁の目地が黒っていうのがシックでいいですね。

鼠多門橋を渡ります。鼠多門と鼠多門橋も史実に沿った木造による復元だそうで、令和2年(2020)7月に完成したばかりでした。 

鼠多門橋の中ほどで振り返ります。鼠多門は復元されて2年しか経っていないので、ピカピカですね。埋蔵文化財調査や絵図・文献調査の結果から6年の時を経て復元されたそうです。

 鼠多門橋は尾山神社に通じていました。加賀藩祖・前田利家公と正室お松の方を祀る由緒ある神社です。

 拝殿の後ろは神門です。和漢洋の3つの建築様式が用いられ、特に最上階に嵌め込まれたギヤマンは美しさと共に有名ですね。国の重要文化財にも指定されています。避雷針は日本最古のものといわれています。

住所
〒920-0937 石川県金沢市丸の内1-1
料金
入園料:無料
アクセス
「兼六園下・金沢城」バス停から徒歩約5分
駐車場
なし 近隣の有料駐車場
電話
076-234-3800(石川県 金沢城・兼六園管理事務所)
FAX
076-234-5292
夜間開園
毎日
開催時間
日没~21:00
会場名
金沢城公園・玉泉院丸庭園(入園口は、石川門口・玉泉院丸口・鼠多門口の3か所)

筆者

岡山特派員

mami

岡山生まれの岡山育ち。岡山市内在住の生粋の「おかやまっ子」です。

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