【クアラルンプール】2023年のチャイニーズニューイヤー風景

公開日 : 2023年01月11日
最終更新 :

つい2週間ほど前はクリスマス風景が広がっていたマレーシア最大のショッピングセンター、1ウタマ・ショッピング・センター(1 Utama Shopping Centre)ですが、チャイニーズニュイヤーを前に中華風のお正月風景のデコレーションが登場しました。

本物さながらの荘厳な中華寺院
本物さながらの荘厳な中華寺院

今年のテーマは、中国潮州八景の一つである歴史ある広済橋と桟橋を再現したもの。
象徴ともいえる皇帝旗や俯瞰で見るとポンツーンと呼ばれる船が左右対称に並んでいるのがわかります。
「到潮不到橋、枉向潮州走一遭」ということわざもあり、「潮州に行ってこの橋を見なければ、潮州を訪れたとは言えない」と言われているそうです。

ポンツーン船の歴史は清時代に遡ります。
中国潮州市で遠洋貿易に従事していた商船の逸話にちなんで、「アン・タウ・ツォン」と呼ばれるレッド・ヘッド・ジャンク(The Red Head Junk)。
船首に赤い筆が描かれていることから、その名がつきました。
船には必ず目が描かれているのは、「自分の進むべき方向が見えるように……」という意味なのだそうです。
この船は潮州の重要なシンボルであり、かつては中国と世界の経済・文化交流の架け橋となっていました。

菊や蜜柑は造花ではなく本物
菊や蜜柑は造花ではなく本物
色づき始めている蜜柑
色づき始めている蜜柑

デコレーションの周辺には中華圏で縁起がよいとされる桃の花、菊、蜜柑の木などが置かれています。
桃の花は造花ですが、菊と蜜柑は本物で、近づいてみると菊の花からはほんのりとした香りがしています。
寺院の両側には色彩豊かな帝国旗が飾られ、新年を前に厳かな雰囲気が感じられます。

異教徒であっても多民族の文化を尊重
異教徒であっても多民族の文化を尊重

多民族国家マレーシアらしく、多民族の文化を尊重することが根付いているように感じられます。
チャイニーズニューイヤーでもムスリムやインド系の人々が、デコレーションの前で写真を撮って楽しそうにしているのも、いつもの光景です。

中国の伝統楽器の展示も
中国の伝統楽器の展示も

今年のチャイニーズニューイヤーは1月22日、23日です。
広東オペラショー、人形劇などに加え、風物詩ともいえるアクロバティック・ライオン・ダンスなどのイベントが開催されます。
※詳細などは公式Facebookなどで確認をお願いいたします。
https://www.facebook.com/media/set/?set=a.534614418696387&type=3

all rights reserved by PR Department, 1 Utama
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手描きの花をモチーフにした床に注目
手描きの花をモチーフにした床に注目

ニューウィング(New Wing)側にも当時の邸宅を再現した建築が登場!
ここではお正月用品や服、お菓子などを販売する屋台が軒を連ねています。
上階から眺めると本当に邸宅が出現したように見えます。

すでに今年2回目となるマレーシアのお正月がやってきます。
赤一色に染まるチャイニーズニューイヤーの美しさをぜひ楽しんでくださいね。

(撮影by逗子マリナ)
※一部画像は1 Utama Shopping Centre広報より提供された素材を使用。その他は許可を得て撮影しています
※写真の無断転載禁止

施設名
1ウタマショッピングセンター(1 Utama Shopping Centre)
住所
1, Lebuh Bandar Utama, Bandar Utama, 47800 Petaling Jaya, Selangor
営業時間
10:00〜22:00

筆者

マレーシア特派員

逗子マリナ

2016年からクアラルンプール 在住の主婦兼フリーランスライター。

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