ソウル市内を見渡そう!Nソウルタワーへのアクセス、料金、絶景ポイントを解説!
Nソウルタワー(南山ソウルタワー)は、ソウル市内が一望できるソウルの中心南山に立つタワーで、ソウルのランドマーク的な存在です。高さ236.7mで、韓流ドラマのロケ地としてもよく登場し、カップルや家族連れ、外国人観光客など年間約1200万人の人が訪れるソウルの観光地の名所の一つでもあります。展望台からはソウルの360度の景色を眺望できる、ソウルに来たら一度は訪れていただきたいNソウルタワーへのアクセス方法や利用施設などをご紹介します。
Nソウルタワーへのアクセス方法
Nソウルタワーのアクセス方法は、基本ふたつの方法があります。ひとつは、循環バスを利用する方法です。
循環バスには01A番と01B番があり、01A番は南山芸場バス乗り換え駐車場→忠武路駅→東大入口駅→国立劇場→Nソウルタワー南山図書館→白凡広場→市庁前→光化門→安国駅→に停車するバスで、01B番は南山芸場バス乗り換え駐車場→忠武路駅→東大入口駅→国立劇場→Nソウルタワー→南山図書館に停車するバスです。循環という名前ではありますが、時計回りの一方通行になっています。
よく利用されているのは地下鉄3、4号線「忠武路(チュンムロ)」駅2番出口を出たところにあるバス停で、地下鉄からすぐの場所にあるのでアクセス良好です。料金は1400ウォン(約140円)で、Tマニー(韓国のコンビニなどで販売されているプリペイド式の交通カード)などの交通カードでのみ支払い可能なので(キャッシュでの支払い不可)、ご注意ください。
よく利用されている路線
路線 | 停車駅 | 所要時間 |
---|---|---|
01A番 / 01B番 | 忠武路駅→東大入口駅→国立劇場→Nソウルタワー | 約15分 |
もうひとつは、ケーブルカーを利用する方法です。
明洞(ミョンドン)駅3、4番出口から徒歩約13分の場所にケーブルカー乗り場があり、約15分間ソウルの景色を楽しみながらNソウルタワーまで行くことができます。料金は、中学生以上は片道1万2000ウォン、往復1万5000ウォンで、満3歳から小学生以下は片道9000ウォン、往復1万1500ウォンです。片道で利用するより往復で利用したほうがお得になっているので、帰りも明洞方面に戻りたい場合は、往復を利用してみてはいかがでしょうか。
明洞駅1番出口からは、12時~20時半までほぼ30分おきにケーブルカー乗り場までのシャトルバスが出ているようです。ケーブルカー乗り場までは少し上り坂があるので、体力に自信がない方はシャトルバスを利用してみてください。
ケーブルカー乗り場
- 住所
- ソウル市中区小波路83
- アクセス
- 地下鉄4号線「明洞」駅3、4番出口から徒歩13分
- 運営時間
-
10:00~23:00
(チケット購入は往復の場合22:30まで、片道の場合は22:45まで) - 料金
-
大人:往復1万5000ウォン(約1500円)、片道1万2000ウォン(約1200円)
満3歳 - 小学生以下:往復1万1500ウォン(約1150円)、片道9000ウォン(約900円)
Nソウルタワーの料金および施設紹介
循環バスの場合は下車後約5分、ケーブルカーの場合は約1分歩くと、Nソウルタワーの入口が見えてきます。
まずは、展望台に行ってみることにしましょう。
タワー正面の左手にある「タワーエントランス」と書かれた入口を進むと、展望台に上がる入口があります。
入口を入って右手に、展望台の入場チケット売り場があります。
チケット購入は、チケット販売窓口またはキオスク(無人販売)で購入可能です。キオスクでのチケット購入の場合、言語選択で日本語を選択して購入できます(ただし、支払いはカードのみ使用可能です)。
料金は、大人(13歳以上)は2万1000ウォン、子ども(3歳~12歳)は1万6000ウォンです。チケットを購入し、入ってきた入口をさらに進むと右手に展望台の入口があります。ここでチケットを提示し、中に入るとプロジェクションマッピングが鑑賞できる「インサイドソウル(INSIDE SEOUL)」の展示があります。
展望台入口に設置された約200坪の広さを誇るメディアアート展示で、Nソウルタワーのオブジェが中央にあり、約40台のレーザープロジェクターによる5面のプロジェクションマッピングを鑑賞することができます。
ソウルをイメージした色鮮やかで包み込まれるような映像を堪能したあとは、展望台まで約25秒で到着するエレベーターを利用してタワー5階にある展望台に向かいます。
タワー5階に到着しエレベーターを降りると、360℃一面ガラス張りになっており、眼前にソウル市内が広がります。
江北(カンブク)方面を見ると、目の前に明洞が見え、その先には朝鮮王朝に創建された宮殿の景福宮(キョンボックン)、さらにその先には2022年5月まで韓国大統領府が置かれていた市民公園の青瓦台(チョンワデ)とソウルを守る存在といわれる山、北岳山(プガクサン)があり、ソウルの要所を上から眺めることができます。
タワー5階の展望台には、Nソウルタワーのオリジナルグッズなどを販売している「タワーギフト」とグミ&キャンディ専門店「Weeny Beeny(ウィニービニー)」があります。タワーギフトにはタイムカプセル(1万2000ウォン、約1200円)が販売されていて、これはメッセージを書いてタイムカプセルの中にいれ、そのタイムカプセルを展望台で最大2年間保管してくれるというサービスです。また、絵はがきを購入しここで書いて送ることもできます。
タワー4階も展望台になっており、併設されたカフェ「A Twosome Place(トゥーサムプレイス)」でドリンクを購入して景色を楽しんでいる人もたくさんいます。
また、タワー4階にはガラス張りでできた景色が一望できるスカイレストルーム(トイレ)もあるので、利用してみてください。
ところで、Nソウルタワーはタワー全体を総称して呼ぶ場合が多いですが、実はタワー部分と下部の建物部分で名称が分かれています。Nソウルタワーは、最初にエレベーターで到着するタワー入口にあたる5階、そしてその上階にあるタワー部分の1階~7階のエリアを指します。タワー入口の5階から下、1階~4階までは「ソウルタワープラザ」と呼ばれるエリアになっています。ソウルタワープラザは2015年12月にオープンした比較的新しいエリアです。
Nソウルタワー、ソウルタワープラザどちらにもカフェやレストランが複数ありますので、お腹が減ったときや、展望台を歩き回って疲れたときも安心です。
Nソウルタワーには、タワー7階に展望レストラン「nグリル」、タワー4階と5階にカフェ「A Twosome Place」、タワー3階にコリアングリルダイニング「HANCOOK」、タワー2階にイタリアンレストラン「ザ・プレイスダイニング」、タワー1階には麺専門店「第一製麺所」やバーガー専門店「N BURGER」、カフェ&バー「N TERRACE」、ポップコーンショップ「N SWEET BAR」などのレストランやカフェがあり、どの店でも展望を楽しみながら料理を味わうことができます。
ソウルタワープラザには、1階にチキン専門店「bhc CHICKEN」や日本にも進出しているミルクティー専門店「Gong Cha」、2階には済州(チェジュ)島特産の麺料理専門店「済州麺匠(Jeju noodles)」や豚カツの「プオンイ豚カツ」などのレストランやカフェが入店しています。
Nソウルタワーの人気スポットフォトゾーン
展望台以外に、Nソウルタワーには人気のフォトゾーンがたくさんあります。一番有名なのが、カップルの聖地「愛の南京錠」です。
5階にあるギフトショップ「Nギフトショップ」で好きな南京錠を購入し、願いごとを書いてフェンスにつけることができます。大切な人と記念写真を撮ったり、一面に広がるソウルの景色も楽しんだりすれば、きっとすてきな思い出になりますよ。
また、ソウルタワープラザの4階のテラスに「ユーフー&フレンズ」というオリジナルキャラクターを利用したフォトゾーン「ユーフーテラス」や、4階の階段を利用した「ラブトンネル」、1階の階段を利用した「プロポーズ階段」などのフォトゾーンがあり、夜にはライトアップされ日中とは違ったきれいな写真が撮れます。
Nソウルタワー周辺のおすすめの店
ケーブルカー乗り場から徒歩約6分のところに、南山公園内に韓屋づくりの韓国料理店「木覓山(モンメクサン)ホレンイ」があります。
伝統家屋の趣のあるゆったりとした雰囲気の中で、木覓山ビビンバ(1万ウォン、約1000円)やプルコギビビンバ(1万2000ウォン、約1200円)、ソントゥブサム(豆腐と包み野菜。1万ウォン、約1000円)、木覓山トトリムク(どんぐりから作られた豆腐。1万ウォン、約1000円)などの韓国料理をはじめ、米でできたパンを使用したサンドイッチ(7000ウォン、約700円)や米カステラ(5000ウォン、約500円)などが味わえます。
木覓山(モンメクサン)ホレンイ(목멱산호랭이)
- 住所
- ソウル市中区南山公園キル627
- アクセス
- 地下鉄4号線「明洞」駅 3番出口から徒歩17分、南山ケーブルカー乗り場から徒歩6分
- 営業時間
- 10:30~19:30(L.O.は18:50)
- 休み
- なし
また、ケーブルカー乗り場から徒歩約7分のところにある韓国料理店「木覓山房(モンミョクサンバン)」もおすすめです。
最初にご紹介した「木覓山(モンメクサン)ホレンイ」に似た店名ですが、木覓山というのは南山の昔の名称です。ホレンイは「トラ」という意味なので、木覓山(モンメクサン)ホレンイは「木覓山のトラ」という意味になります。木覓山房の「房」というのは「部屋、間(室)」という意味があるので、意訳すると「木覓山の広間」という意味になります。
木覓山房は2017年から2019年までミシュランに掲載された店で、山菜ビビンバ(8000ウォン、約800円)やコンドゥレ(チョウセンヤナギアザミ)醤油ビビンバ(8500ウォン、約850円)、鶏の胸肉と半熟卵の醤油ビビンバ(1万1000ウォン、約1100円)などのビビンバ料理をはじめ、チーズキムチチヂミ(1万1000ウォン、約1100円)や豆腐と茹で肉のポッサム(1万4000ウォン、約1400円)、どんぐり豆腐と野菜の和え物(9000ウォン、約900円)などの料理も味わえます。
木覓山房(モンミョクサンバン、목멱산방)
- 住所
- ソウル市中区退渓路20キル71
- アクセス
- 地下鉄4号線「明洞」駅 1番出口から徒歩8分、南山ケーブルカー乗り場から徒歩7分
- 営業時間
- 11:00~20:00(L.O.は19:20、ブレイクタイムは15:00~16:30)
- 休み
- 旧正月・秋夕(チュソク)の前日と当日
いかがでしたか。1980年にオープンしたNソウルタワーですが、今でも外国人旅行者だけでなく現地の人にも人気です。ぜひ直接訪れて絶景を楽しみながら、人気の理由を体感してみてはいかがでしょうか。
監修:地球の歩き方
※記事内の料金は、1ウォン:約0.1円を参考に計算しています。(2024年04月時点)
筆者
韓国特派員
なかしまかずえ
1997年から韓国に在住。皆さんと共有したいソウルでの楽しい情報を、まったりとお届けします。
【記載内容について】
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