今週末はバレンシア郊外のカルソッツ祭りにGO‼

公開日 : 2023年02月14日
最終更新 :

スペインの冬のグルメのひとつがカルソッツ。細長いので一見長ねぎに見えますが、玉ねぎの仲間です。

カルソッツはカタルーニャ州のタラゴナ県原産で、カタルーニャの冬の風物詩。炭火で表面を真っ黒に焼き、つまんで持ちあげ焦げた外側を上から下に引っ張ると、つるんと焦げた部分が剝けるのです。剥けたら、トマトやにんにく、アーモンド、オリーブオイルで作るロメスコソースをつけて食べます。ねぎの甘みに炭火の香ばしさ、そこにロメスコソースが絡まってとにかく美味!! パクパクと何本もイケてしまいます。が、カルソッツねぎは前菜なので、あまり食べ過ぎるとその後のお肉やソーセージが食べれなくなってしまうという・・・。カタルーニャでは家族や友人で集まってカルソッツを焼いて食べる集まりをカルソターダと呼び、冬のお楽しみ行事になっています。

ちなみに食べるときは、こんな風にカルソッツねぎを持ち上げて、下からパクンと食いつくのがお約束です。

これが正しいカルソッツの食べ方。使い捨て手袋があると便利。
これが正しいカルソッツの食べ方。使い捨て手袋があると便利。

スペインのほかの地域ではなかなかお目にかかることができない地域性の強い食べ物なのですが、今週末の19日(日)12時からバレンシア郊外のハティバでカルソッツ祭りが開催されます。というのも、ハティバ近郊でカルソッツを作る農家さんがいるそうなのです。このイベントは今回で9回を迎えますが、私も既に3~4回行ったことがあり、今回の写真はどれもその時に撮ったものです。

会場になるのはメルカード広場。ここで炭火で焼かれたカルソッツやソーセージを買い、食べる場所は広場に出るバルのテラスになります(地元の人なら持ち帰りも)。なので、あらかじめ席を確保しておくことが大事!! また、席を使わせてもらうので、飲み物以外にも何かおつまみを頼んだりすることをオススメします。

真っ黒焦げで、バエませんが美味!! コップにはいっているのはロメスコソース。
真っ黒焦げで、バエませんが美味!! コップにはいっているのはロメスコソース。

本場のカタルーニャ以外では、こんな風に屋外で炭火焼にしたカルソッツを食べる機会はなかなかないので、興味のある方はぜひ足をお運びください。

ハティバへのアクセスは、バレンシア北駅から近郊線C2で約1時間。週末は運行本数が少ないものの、1時間に1本くらい出ています(時刻表はこちら)。ハティバの山の上にはお城もあるので、カルソッツついでに観光するのもいいですね。ハティバ駅から会場のメルカード広場(Plaza del Mercado/Plaça del Mercat)までは、歩いて10分の距離。下の地図の真ん中あたりに赤い印が付いているところです。

筆者

スペイン特派員

田川 敬子

東京生まれの東京育ち。オリーブオイル専門家としてスペインと日本で活動するほか、複数のウェブサイトにスペイン情報を寄稿。

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