【スペイン】あのリヤドロ家が所有していた多数の絵画の展示会がバレンシアでスタート
優美で繊細なポーセリン人形で世界中で愛されているリヤドロは、バレンシアで生まれた企業だとご存じですか? 本社も、世界唯一の工場もバレンシア中心部から20分ほどのタベルネス・ブランケスにあります。創業者の3兄弟はみんな美術学校に通っていたこともあり芸術に造詣が深く、多くの美術品のコレクターという横顔も持ち合わせていました。
昨年、バレンシア州政府は370万ユーロでリヤドロから73点の美術品を購入しました。現在のレートで日本円に換算すると5億3000万!! 今年の2月からそのリヤドロ・コレクションを無料で公開しています。展示会の名称はバレンシア語で、”De la foscor a la llum”。日本語にすると”暗闇から光の中へ”といった感じでしょうか。場所は市役所広場にあるパラシオ・デ・ラス・コムニカシオネス、数年前まで郵便局として使われていたホールです(ちなみに建物の一部で郵便局業務は継続されています)。
私も早速行ってきました。コレクションは15~20世紀に渡るもので、71点が絵画、2点が彫刻です。有名な“光の画家”ソロージャやバロック期のホセ・デ・リベラなどバレンシア出身の画家の作品が多く、見応えがあるすばらしいものでした。私は19~20世紀の風俗画やソロージャが描いた民族衣装をまとったバレンシアの女性の絵が特に好きで、時間を空けてまた観に行くつもりです。
開館時間は毎日10時~20時で、閉館日はありません。
ガイドツアーもあり、こちらの時間は月~金が11時、12時、17時半、土曜が11時、12時、17時、18時、日祝は11時、12時、17時半になります。予約は電話かメールで。
電話:+34-680-484-887(受付時間10時~14時)
E-mail::expo.delafoscoralallum@gmail.com
ただ、私が4月の頭に電話をした時点では、5月末までいっぱいでした。
入ったらすぐ左にあるコインロッカーに荷物を預けないといけませんが(1ユーロを用意しておきましょう。お金は戻ってきます)、携帯を持って入って写真を撮ることは許可されています。
展示は6月11日までの予定ながら、10月まで延長の話も出ています。ぜひともこの機会にご覧いただきたいのですが、逃してしまった場合、ここにある作品群はバシア県立美術館で展示される予定だそうですよ。
筆者
スペイン特派員
田川 敬子
東京生まれの東京育ち。オリーブオイル専門家としてスペインと日本で活動するほか、複数のウェブサイトにスペイン情報を寄稿。
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