【イタリア】フィレンツェからピサへ日帰り旅行

公開日 : 2023年02月25日
最終更新 :
筆者 : 白崎和恵

フィレンツェ滞在中に半日で行くことができる人気の観光地、言わずと知れたピサ。フィレンツェからピサまでは、車で高速道路を通って約1時間ほどの距離にあります。また、電車(鉄道会社:Trenitaliaでピサ方面)でも行くことができます。

ピサの歴史地区はユネスコ世界遺産に登録されています。有名なのはなんといってもやはり、「奇跡の広場」にある「ピサの斜塔」ですね。奇跡の広場の見どころとアクセスをまとめますので、まだ行ったことのない人はぜひ一度訪れてみてください。

奇跡の広場(ドゥオモ広場)

ピサの大聖堂、洗礼堂、鐘楼、カンポサントなどのモニュメントがある広場です。綺麗に整えられた緑の芝生に建造物の大理石の白が映え、どの季節も訪れる人をその美しさにハッとさせてくれる聖なる場所です。

広場には誰でも入れるため、ピサ市民もよく散歩に訪れます。洗礼堂周りの芝生内には入ることができるため、お天気の良い日には学生たちが座って語り合っていたり、寝そべって日向ぼっこをしていることもあります。

「奇跡の広場」手前が洗礼堂、左手の建物がカンポサント、奥に大聖堂、その後ろに斜塔が見えます
「奇跡の広場」手前が洗礼堂、左手の建物がカンポサント、奥に大聖堂、その後ろに斜塔が見えます

大聖堂

1064年から大聖堂の建設が始められ、13世紀後半に完成しました。ロマネスク建築様式時代を代表する建物の一つです。美しいファサード(正面)はたくさんの柱が並び、まるでレース飾りのように装飾されています。カッラーラの白とさまざまな色の大理石で覆われていて、その荘厳さに訪れる人も息を飲むほどの美しさ。

大聖堂内部に入るためには、チケットセンターで斜塔や洗礼堂、カンポサントなどの他のモニュメントと組み合わせたチケットの購入(27ユーロ)が必要となります。

大聖堂の正面装飾
大聖堂の正面装飾

ピサの斜塔


「斜塔」と呼ばれているのは、大聖堂後ろにある鐘楼です。高さ約58m、重さは14453トンあるそうです。
12世紀後半に作られ始めてから、完成までに約200年かかっています。

この有名な斜塔と一緒に写真を撮ることは、もはや定番。訪れる人たちは、遠近法を使って、斜塔を支えるポーズをさまざまな方法で楽しんでいます。

斜塔に登りたい場合は、時間ごとに予約するチケットを購入しますが、ハイシーズン(3月〜10月)になると観光客も増えるため、現地に着いてからの購入だと、予約時間がかなり後になったり、すでに売り切れている場合があります。ハイシーズン中に訪れる場合は、オンラインで事前に入手しましょう。ただし、予約の時間に遅れないように注意しましょう。

また、8歳未満のお子様は安全上の理由のために入場できません。18歳未満の未成年者は保護者の同伴が必要です。251段の階段を登り、鐘のある最上階まで登りますが、安全上と施設保護の目的のため、バッグ、ポーチ等の大きさに限らず、一切の荷物(中に何かを入れるもの)はすべて持ち込むことができません。カードキー式のロッカーのあるクロークルームがありますので、入場チケットをクロークルーム係員に見せて、ロッカールームに預けます(無料)。ポケットなどに入るもの、手で持てる携帯やカメラ、水のペットボトルなどを持って、いざ、入場します。入場時間ごとに列並び、入り口で金属探知機での検査があります。ペンや鉛筆も落書き防止に持ち込みが禁止されています。

斜塔と写真を撮る観光客たち
斜塔と写真を撮る観光客たち

●洗礼堂
サン・ジョヴァンニ洗礼堂は大聖堂の正面にある円型の建物です。12世紀に建設が始まり、14世紀に完成しました。
内部には八角形の大きな洗礼盤があります。
入場するにはチケットセンターでモニュメントを指定してチケットを購入します。

サン・ジョヴァンニ洗礼堂
サン・ジョヴァンニ洗礼堂

●カンポサント
「聖なるお墓」と呼ばれる墓所回廊。美しい中庭と墓彫刻、フレスコ画があり、入場するにはチケットセンターでモニュメント指定してチケットを購入して入ります。

中庭からカンポサント内に光が差して、神聖な空間
中庭からカンポサント内に光が差して、神聖な空間

電車で行く際は、フィレンツェから電車でピサ中央駅で降りて、ドゥオモ広場までは徒歩約25分。ピサ中央駅からバス(LAM rossaに乗り、Torre1下車)もあり、約11分です。

大聖堂博物館内のカフェテラスより撮影
大聖堂博物館内のカフェテラスより撮影

筆者

イタリア特派員

白崎和恵

名古屋出身。フィレンツェ公認観光ガイド。芸術・歴史文化・グルメ情報、旅行や長期滞在のヒントになるような話題をお届けしていきます。

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