【アメリカ】電話詐欺やサイバー詐欺に関しまして

3月7日、在シカゴ日本国総領事館より「注意喚起（日系企業に対する電話詐欺と思われる事案の発生）」という表題のメールを受信しました。メールを読んで、ちょうど先月私と私の息子が危うく被害に遭いそうになったときのことを思い出しました。

2月のある日の朝、数年間利用しているオンラインの決済サービスから、私の住まいではないある州で午前4時頃(私が寝ていた時間帯)に、私のアカウントに追加され約10分後に削除されたという新しい電話番号についての問い合わせが入りました。私の息子に私のアカウントに10ドル振り込むようにリクエストがあったので、本人からのリクエストかどうか確認したい、というような内容でした。息子も就寝中だったため翌日数時間経ってから気づいたそうですが、大慌てで息子の仕事部屋に行ってことの顛末を説明した時、「そうなの、今から振り込もうとしていたんだよ。」と言っていました。「母さんの財布に10ドル(約1,300円)入っていないわけはないと思わなかったの？」と尋ねましたが、息子は、何か事情があって私が無心したのだろうと思い込んでお金を振り込もうとしていたそうです。この決済サービスは私の銀行口座からの入金や口座への送金、物品の購入時の支払いなどにも利用していてすっかり安心しきっていましたが、今回の体験で身が引き締まる思いをしました。今回は、サービス会社のほうで不審な動きを察知し連絡を入れてくれ、フィッシング担当のチームとやり取りしたおかげで事なきを得たので幸いでした。

さて、在シカゴ日本国総領事館の「日系企業に対する電話詐欺と思われる事案の発生」の内容のポイントを引用しますので、どうぞ参考にしてくださいね。

１　今般、当地日系企業の本社社長を名乗る人物から、同社の当地所長に対し、当地事務所の財務状況を問うなど、あたかも極秘の抜き打ち調査であるかのような電話があり、同所長は不審に思い電話をかけ直す旨述べ一旦電話を切った上で、本社に確認したところ、この電話は詐欺と思われることが判明した旨の情報提供がありました。具体的な被害はありませんでしたが、電話の主（中年男性の声）は流暢な日本語を話し、電話番号は日本国内にある本社の代表電話番号であったとのことです。

２　本件は、組織的な犯行の可能性があります。今後、同様の手口で振り込め詐欺の電話を試みる可能性等もありますところ、特に企業関係の皆様におかれましては、このような不審な電話等に対し、電話をかけてきた相手の要請に従って不用意に情報を伝えたりすることなく、一旦、電話を切って事実関係を確認するなど、できる限り慎重な対応に徹し、被害に遭わないよう十分御注意ください。