仁徳天皇陵古墳と大仙公園(大阪府堺市)

公開日 : 2023年03月19日
最終更新 :

皆さんは、堺(大阪府第二の都市)にはどんなイメージがありますか?私は”堺の商人”と”千利休”くらいしか思い浮かばないのですが…(恥)堺を訪れて分かったのが、日本最大の古墳「仁徳天皇陵古墳」がある場所だったこと。小学校の教科書に写真が出ていたあの前方後円墳!どんなに大きいのかいつか見てみたいと子供心に思ったのを覚えています。

先日、念願叶って日本一の古墳、世界遺産にもなっている「仁徳天皇陵古墳」を見に行く事ができました。

墓地と古墳
墓地と古墳

今回案内をしてくれたのが、生まれも育ちも堺。古墳に詳しい訳ではないそうですが、連れて行くことはできるといざドライブ開始。5分も経たないうちに「アレ古墳や」と示した先には墓地。堺では、お墓を墓地と呼ぶのかと思ったら「いや、その向こう森みたいにいなってるやろ、あれが孫太夫山古墳や」

何と古墳が、民家の間に普通に存在していて、古墳見学初心者の私は驚き以外何もなかったです。びっくりしている間に目的地到着。駐車場から数分で拝所の前の広場に着きました。

拝所近くに黄色いウインドブレーカーを着たボランティアガイドさんがいます
拝所近くに黄色いウインドブレーカーを着たボランティアガイドさんがいます

この日は2人のボランティアガイドさんがいて、少し説明しましょうかと、手作りのファイルを見せてもらいながら丁寧に説明してくレました。丸と四角を合させた鍵穴のような形の前方後円墳は、日本独自の形だそうです。5世紀中ごろに造られたと推定されています。宮内庁が管理しています。全長約486m、後円部の直径約249m、高さ約35.8m、前方部の幅約307m、高さ約33.9mで、一個の山みたいですが、実は3段になっています。三重の堀があって外濠は明治時代に掘り直されたものです…云々

この辺りの散策について、隣接している大仙公園も38万平方メートルと広大なので、ガイドさんからある程度の情報収集しておくことをお勧めします。

時折、参拝する人がいて一礼して拝む。私らも真似して一礼して拝んだ。
時折、参拝する人がいて一礼して拝む。私らも真似して一礼して拝んだ。

甲子園球場の約十二倍(比較が大阪らしいです)周囲は2.8kmで周回路となっているそうで、時間があれば歩いてみるとその大きさが更に感じられると思います。参拝の方や地元の方たちは「仁徳さん」と呼んでいて、ビリケンさん同様、本当に身近な存在なんだと思いました。

更に詳しく知りたい方は博物館へ
更に詳しく知りたい方は博物館へ

外観だけでは物足りない、もう少し詳しく内部のことも知りたい方は、公園内にある「堺市博物館」がお勧めです。埴輪や石棺(レプリカ)も展示しています。また堺市事態の歴史も紹介されていて、堺に住んでいても知らないことがあったようで、初めての方も在住者も楽しめる博物館でした。

堺市博物館

履中天皇古墳
履中天皇古墳

大仙公園内には古墳を眺めるビューポイントがあります。登って眺めてもいいのですが、ひょっとし登っているこの場所も古墳かしらんと思うほど、あちこちに古墳がありました。2019年7月に世界遺産となった「百舌鳥・古市古墳群」の百舌鳥エリアには4km四方に23基21件の古墳があると博物館でもらった資料に書いてありました。

正直こんなに沢山あるとは思ってもみませんでした。

堺市役所
堺市役所

さて、仁徳天皇陵見学最後は、よく見えるところの一つ堺市役所です。

堺市役所高層館21階展望ロビーより
堺市役所高層館21階展望ロビーより

市役所の高層館21階まで上がると回廊のロビーがあり、堺の街並みや六甲山まで見えます。全体の大きさはわかりますが、鍵穴の形全体を見るには上空からじゃないと無理みたいです。それにしてもデカイです。そしてポコポコと小高い丘が沢山見えてますが、これが古墳なんですね。

<他にもよく見えるところ>
*永山古墳南側の陸橋の上
*JR百舌鳥駅南側の陸橋の上

堺観光ガイド

何度も言ってしまいますが、あちこちにあって堺の人たちは古墳と一緒に生活しているように感じました。まさに百聞は一見に如かずな古墳見学でした。日本国内もまだまだ知らない場所が沢山あって、もっといろんな所に行きたいなと思った”堺の歩き方”でした。

筆者

アメリカ・カリフォルニア州特派員

美丸(Mimaru)

サンフランシスコ在住ビアジャーナリスト。全米のクラフトビール探求の日々、訪問したブルワリー、タップルーム情報は随時投稿。

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