
【モントリオール】セント・パトリックスパレード
モントリオールからボンジュ~ル!
皆さんこんにちは。モントリオール在住、カナダ特派員のNAMIです。
春が近づいたと思いきや、日曜日は気温-5℃と、また冬に逆戻りのモントリオールです。
さて3月19日の日曜日に、モントリオールのダウンタウンではセントパトリックスデーのパレードが開催されました。
セント・パトリックスデーとは?
セント・パトリックスデーは3月17日で、アイルランドにキリスト教を広めた聖人、聖パトリックの命日です。
カトリックの祭日になっていて、アイルランドでは祝祭日になっています。
セント・パトリックデーに緑を身につける理由
聖パトリックがアイルランドの人々にキリスト教を伝えた際に、シャムロック(shamrock)といわれる三つ葉のクローバーを用いて三位一体を説いたと言われています。そのクローバーの色が緑であること、そしてこの日アイルランドでは緑を身につけていないと、イタズラ好きのアイルランドの妖精レプラコーンがやって来て、つねるという言い伝えがあるそうで、レプラコーンにつねられない為だそうです。
この2つの理由から、アイルランドではセント・パトリックスデーの日には緑を身につけているんですね。
モントリオールでは、セント・パトリックスデーが近づくと「ドララマ」と呼ばれる1$ショップでクローバーのモチーフの帽子やネックレス、メガネといったアイテムが販売されるので、観光客であっても気軽に緑のものをつけてお祭りに参加出来ますよ。
今は緑のものを身につけますが、その昔セント・パトリックスデーの色は青だったのだとか。
クローバーがアイルランドのナショナリズムの象徴となったアイルランドの反乱後、アイルランドの旗に緑色が登場した18世紀後半に緑に変わったのだそうです。
モントリオールのアイルランド人
「【モントリオール】エスニック地区でベトナムフォーを味わう」の記事にも書きましたが、モントリオールはアイルランドからの移民も多く、市の旗にもアイルランドの国花であるクローバーが描かれています。
アイルランド人の移民は古く、1815年から1870年にさかのぼります。
移民者の多くは、1845年から1849年の4年間にわたってヨーロッパ全域で発生したジャガイモ飢饉によりカナダに渡ってきたといわれています。

セント・パトリックスパレード
モントリオールで初めてのセント・パトリックスのミサが行われたのは1759 年で、最初の公式パレードが開催されたのは1824年です。
カナダで最も古いパレードで、バンクーバー、トロント、モントリオール、ケベックシティで開催されています。
モントリオールで開催されているパレードの中では一番大きなパレードです。
コロナにより開催されない年もありましたが、今年で198回目を迎えるセント・パトリックスパレードはダウンタウンのサン・キャサリン通りで、12時から開催され、今年は80台以上のフロート車が見物客の目を楽しませてくれました。
アイルランドの伝統衣装、キルトをまとったバグパイプのマーチングバンドの行進から始まりました。








寒い中、1時間半も続く長時間パレードでしたが、沿道からは拍手や声援がおくられ賑やかなパレードでした。
いつもなら緑色のビールを飲んでいる人も見かけるのですが、今年は気温が低いこともあり、皆さんコーヒーを飲みながらの鑑賞でした。
パレードが終わった後、アイリッシュパブでは入店するのに長い列が出来ていました。
さすがに外では飲めませんが、ダウンタウンにあるアイリッシュパブではパレード後もアイルランドのお祭りを祝う人で賑わっていたようです。
- 日 時
- 2023年3月19日 午後12時スタート(およそ90分)
- 場 所
- サン・キャサリン通り
本日は3月19日にモントリオールで開催された「セント・パトリックパレード」の様子をご案内しました。
最後までお読みいただきありがとうございました。
À très bientôt(また近いうちにお会いしましょう)

筆者
カナダ特派員
NAMI
2003年よりモントリオール在住のフリー観光ガイドです。 ブログ、ツイッター、インスタグラムなどで主にモントリオールの情報を発信しています。 モントリオールより旬な話題をお届けします。
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