観光消費が前年比2倍を記録。順調にコロナ禍からの回復を見せるサンフランシスコ。

公開日 : 2023年03月24日
最終更新 :
筆者 : Katie M

コロナ禍で観光業界がぐんと落ち込んだサンフランシスコ、パンデミックからの一部回復に伴い、2022年に前年比2倍以上の74億ドルに達したとの発表が今週ありました。今週のサンフランシスコの様子をレポートします。

観光回復は2024年を予想。

コロナ禍で観光客が途絶えた2020年、2021年から徐々に数は増えているものの、今週2022年の観光消費額が、前年比2倍以上の74億ドルに達したと具体的な数値が発表されました。この数は、パンデミック前の過去最高だった2019年の96億ドルの77%になります。市の観光局であるSan Francisco Travelによると、ホテル料金がパンデミック前の水準に達するのは2026年との予想が出ていますが、2024年には完全な消費回復が見込まれているとのこと。

2022年の訪問者数は前年比29%増の2,190万人、海外からの訪問者は3倍以上の1,70万人で、主にヨーロッパからの訪問者が占めています。コロナ禍前は中国人観光客が最大の消費者であり、2019年には12億ドルを占めていたため、中国の国境再開は今年のサンフランシスコを後押しすると期待されています。2022年の回復は、観光客とコンベンションに訪れるビジネス客が後押しとなったとされています。

週初めにサイクロンを伴った嵐が経過

太平洋からの大気の川の影響で、今週も大型の嵐がベイエリアを襲いました。特に3月21日火曜日、ベイエリア全域で強風が吹き荒れ、数十本の木が倒れ、数万人のPG&E顧客が停電し、公共交通機関のキャンセルや遅延が発生し、複数の高速道路や道路の閉鎖につながる事態となりました。ここ3ヶ月ほど異常な天候が続いていますが、このサイクロンを伴った火曜日の嵐はその中でも記憶に残るケースとなりました。国立気象局によると、リッチモンドのポイント・ポトレロは、ベイエリア最大の風速88mを記録しており、この強風は木曜日現在でも続いています。

カリフォルニアとサンフランシスコの感染状況

今週のカリフォルニア州全体の感染状況。州の公式ウェブサイト によると、州全体の過去7日の1日あたりの平均新規感染者数は602人。先週の724人、先々週の977人と比べるとここ数週間は順調lに減少しています。1月18日から3月14日までの10万人における感染者数は5.2人。陽性率は5.0%。こちらも安定しています。

ワクチン接種状況ですが、サンフランシスコ市の公式ウェブサイト によると、今週の5歳以上を対象としたCOVID-19接種率は1回目は>90%、2回目の接種率は89%。こちらに関しては変化はありません。カルフォルニア州全体のワクチン接種率は、72.8%と、0.1%増加しています。

最後に

このコラムを書いている2022年3月23日現在、LA times の統計 によると、サンフランシスコの感染者数は21万916人。感染による死者数は1,181人。先週の21万407人と比べると今週の増加数は509人、1日の平均感染者数は72人。先週の反動で今週は数がぐんと減少していますが、全体的に見ると特に大きな変化はありません。今週1週間のサンフランシスコの陽性率は7.5%。カリフォルニア州平均よりも高い数値が出ています。

筆者

アメリカ・カリフォルニア州特派員

Katie M

18歳での留学をきっかけに渡米。現地で役立つライフスタイルやトレンドなどを紹介します。

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