香港最大のスポーツイベント、「香港セブンズ」が3月31日に開幕。その魅力とは?
香港最大のスポーツイベントである7人制ラグビーの祭典「香港セブンズ」が3月31日から4月2日まで香港スタジアムで開催されます。世界のラグビーファンに知られている大会なのですが、日本での知名度は残念ながらいまいち。スポーツイベントというよりはもはやお祭りに近いのですが、単なるラグビーのイベントではない香港セブンズの魅力をご紹介します。
15人制のラグビーは2015年と2019年に日本代表がワールドカップで大活躍したのは記憶に新しいですが、7人制ラグビーはまだ日本では認知度が低いと思います。実は2016年のリオデジャイロ五輪から正式種目にもなっていて、その大会で日本代表は4位という好成績を残しています。
7人制ラグビーは、世界各地を転戦しながら戦いを繰り広げています。その中でも香港セブンズは7人制ラグビーを事実上、作り上げた街のようなところがあり、香港セブンズ自体が7人制の各大会の中でも特別な大会として位置づけられていて、世界中のラグビーファンが香港を訪れます。
「とはいえ7人制でしょ? なんでたくさんの人が集まるの?」と思うかもしれません。香港セブンズは男子と女子大会の両方が開催され、男子は16カ国・地域、女子は12カ国・地域が参加します。
2019年の15人制のW杯日本大会は、世界中から大勢の外国人客が来日しましたが、会場が散らばっており日本各地に客が広がりました。しかし、香港セブンズは3日間で、上述の国・地域の代表が1つの大会と街に集結します。つまり、選手も観客もW杯より国際色が豊かなのです。もちろん、日本代表も頑張ってますし、オールブラックスで知られているニュージーランドや7人制の強豪フィジーなどは世界最高峰のプレーをみせてくれます。
そして、ラグビーと言えばビール文化。ビールが飛ぶように売れまくります。このころの香港は気温が20~25度くらいと1年を通じて気温的にはベストなシーズンなので、気持ちよく昼間からビールを楽しめます。
そして、南スタンドという観客席に行くと、客は思い思いに変装してコスプレ大会のようになっています。しかも、性別、年齢、国籍問わず楽しんでいるのです。そこに、海外でヒットした音楽が試合の合間やハーフタイムに流れるので、会場全体がまるで巨大なクラブになったかのような感じになります。特にDj Otzi による「Hey Baby」が流れると、スタジアムは大合唱になります。
ほかにもラグビーを体験できるブースやミニコンサートなど客を楽しめる仕掛けがいっぱい。そう「スポーツの祭典はこうやって楽しめばいいんだ!」と気づかせてくれます。
ルールは15人制と同じです。W杯のおかげである程度のルールを把握した日本人も少なくないと思いますが、ビール片手に、気軽に観戦するのが一番かと思います。筆者は20年以上、セブンズを取材していますが「とにかく、一度会場に来てください」と言いたいです。スタジアムに入ったとたんにその素晴らしさに気づくと思います。
筆者
香港特派員
武田信晃
新聞社や香港現地邦人紙の記者/編集者を経て、フリーランス・ライターとして活動中。スポーツ、グルメ、エンタメまで幅広くカバーしている。
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