2023年6月1週目、サンフランシスコの様子をレポート!

公開日 : 2023年06月03日
最終更新 :
筆者 : Katie M

メモリアルデーの週末を終え、夏シーズンが始まったアメリカ、サンフランシスコも今年は多かった雨が止み、温暖な気候が続いた週となりました。今週のサンフランシスコの様子をレポートします。

市内でカーナバルの祭典が開催

メモリアルウィークエンド5月27日・28日の土日、サンフランシスコ市内ではミッション地区で毎年恒例のカーナバルの祭典が開催されました。このカーナバルは、ラテンアメリカとカリブ海の芸術と伝統を称えるサンフランシスコのフェスティバルで、今年○回目を迎えます。グランドパレードは10時から6時まで行われ、ミッション通りを華やかに彩りました。

コロナ感染の症状続き

先週お伝えしたコロナ感染の症状ですが、1週間経った今徐々に落ち着いてきています。最後まで残った症状が倦怠感と咳・味覚異変でしたが、咳はここ二日程でほぼ消滅しています。胸の奥に感じた鈍い炎症のようなものもほぼなくなり、時折咳払いをする以外は、気にならない程度まで改善しています。倦怠感も毎日わずかに改善しており、午後に感じていた疲労感も大分良くなっています。味覚と嗅覚の消滅もここ二日ほどで気にならないほどまで改善しました。筆者個人の経験では、陽性判定から15日ほど症状が続き、徐々に改善したという感想です。

カリフォルニアで急増する新たなウイルス

パンデミック時のCOVID-19の流行に続き、2022年の冬は感染力の強いSARS-CoV-2型、インフルエンザ、呼吸器合胞体ウイルス(RSV)の3つが流行しましたが、現在カリフォルニア州では、RSVとよく似た症状を引き起こす、あまり知られていない呼吸器ウイルスが流行しているのが話題になっています。これはヒトメタニューモウイルス(HMPV)と呼ばれるもので、カリフォルニアではこの症例が急増しているとされます。カリフォルニア州公衆衛生局のデータによると、HMPV検査で陽性と判定された割合は、10月から順調に上昇し始め、3月中旬に約15%のピークを迎え、5月中旬は落ち着いた数値となっていますが、今後また増加する可能性があるとのこと。

感染経路は他の呼吸器系ウイルスと同様で、大きな飛沫によって広がるとされ、特に近くにいる感染者のくしゃみや咳の飛沫を吸い込むことで感染する可能性が高いとされます。気になる症状ですが、HMPVは5~9日の潜伏期間を経て、風邪などの上気道感染症や、気管支炎や肺炎などの下気道感染症にかかる場合があるとされています。インフルエンザやコロナほど症状はひどくなりにくく、ほとんどの人は典型的な風邪の症状が出て、時には咳や喘鳴を伴い、1週間以内にかなり良くなるとのこと。いずれにせよ、風邪の症状が出た場合は、知っておくことでHMPVの感染の可能性も疑うことができると言えそうです。

最後に

このコラムを書いている2023年6月2日現在、LA times の統計 によると、サンフランシスコの感染者数は21万4,135人。感染による死者数は1,224人。今週1週間のサンフランシスコの陽性率は5.2%。カリフォルニア州の平均陽性率は4.9%です。現在サンフランシスコでは、Original And Omicron BA 4/BA 5対応の「Bivalent」と呼ばれる改良型ブースターワクチンが提供されています。

筆者

アメリカ・カリフォルニア州特派員

Katie M

18歳での留学をきっかけに渡米。現地で役立つライフスタイルやトレンドなどを紹介します。

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