在バルセロナ日本総領事館からの治安に関するお知らせ
バルセロナにある日本国総領事館から、『盗難被害にお気をつけください(夏の観光シーズンを迎えて)』とい注意喚起のメールが届きました。夏休みでスペインにお越しになる方のために、ここでシェアしたいと思います。
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●夏の観光シーズンを迎えて、バルセロナ市等では邦人の盗難被害が増加しております。旅行等で当地を訪れる方におかれましては、盗難の予防に努めてください。
●また、空港等における盗難被害も発生しています。建物の中や多くの目がある場所は安全と油断せず、貴重品類の保管管理をお願いします。
1 スリ・置き引き被害に遭わないために
(1)スリ対策
バッグは斜めがけして身体の前に提げる、ウエストポーチ等も身体の前に向けるなど、知らぬ間にバッグの中に手を入れられたり、ファスナーを開けられたりすることの無いような対策を講じてください。
(2)置引き対策
カフェやレストランでは、注文をする間の席取り、トイレ等へ立つ場合の短時間でも、椅子やテーブルの上に荷物を置いておくことは絶対にしないでください。
また、食事中や空港カウンターのチェックイン時など、足元に荷物を置いておいたところ気づいたら盗まれていたという例も多数報告されています。手荷物は、常に目の届くところ、とっさに手の届くところに置き目を離さないよう十分に注意しましょう。
また、レンタカーを借りて荷物をトランクに入れている時や、車のタイヤがパンクしているとして言い寄ってきた者とタイヤを確認している隙に、何者かに座席に置いた貴重品を盗まれる事案が増えています。車をとめる際には防犯カメラに映る場所や周囲に注意して、車外で作業する場合も、施錠や貴重品は常に身につけておくようにしてください。
2 強盗被害に遭わないために
(1)人通りの少ない場所の移動を避ける
昼夜問わず、裏通りなどの人気の少ない場所の移動は避けてください。
深夜・早朝のバスや電車の移動の際は特に周囲に注意してください。
(2)徒歩移動の際は壁に沿って、バッグは壁側に
ひったくり被害防止のため、特に車両の通行する場所では壁側に沿って歩き、バッグは壁側(車道と反対側)に持ちましょう。
(3)夜間は徒歩移動の距離を最小に
夜間は、人通りの多い通りや広場等でも強盗やひったくりが発生しています。帰りがやむを得ず深夜になる場合は、予め店の出口にタクシーを呼んでおく等して、徒歩移動の距離を最小にするようにしてください。
(4)多額現金等を持っていることを周りに知られない
ひったくり犯が狙っている場合がありますので、街中のATMの利用は極力避けましょう。バルセロナ市街では、高級時計を狙った強盗が昼夜問わず発生しています。装飾品やブランドバッグ等は、ひったくりや強盗犯人が狙いを定める要素にもなりますので注意をしましょう。
3 被害に遭ったら
強盗被害の場合には、相手が凶器を所持している場合がありますので、絶対に抵抗しないでください。近くに警察官の姿が見える場合等は、大声を出すことも一つの手段ですが、相手が逆上する場合もあります。
ひったくりに遭った際は、荷物にしがみつくことはしないでください。引きずられて大けがをしたり、相手から危害を受けたりする恐れがあります。
ご自身の安全が確保されましたら警察への被害届提出や、各種海外旅行保険に加入されている場合は保険会社にご相談ください。
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以上なのですが、最近は新たな犯罪方法を耳にしたので、それについても書いておきます。
日本から来た方がレンタカーでバレンシアからバルセロナに移動している途中でガソリンスタンドに寄ったそうです。その後高速に入ったらすぐにタイヤがパンクし、路肩に車を停めました。後続車も停まってくれたので助けてくれるのかと思いきや、なんと強盗だったのです。お財布や携帯、パスポートなど何もかも盗まれました。タイヤは刃物で切られた跡があったそうなので、きっとガソリンスタンドでやられたのでしょう。スペインで運転される方は、ぜひご注意ください。ジローナ周辺でも同じ被害に遭った日本人がいると聞いています。
私のまわりでは、車を停めて人を待っている時にガラス窓をノックされ、「タイヤがパンクしているよ」というようなジェスチャーがあったので外に出て確認している隙に車内に置いたバッグを盗まれた人が2人います。1人はバレンシア北駅横、もう1人はバルセロナのサンツ駅前でした。
こういう手段を使う強盗や泥棒もいることを覚えておいてくださいね。
筆者
スペイン特派員
田川 敬子
東京生まれの東京育ち。オリーブオイル専門家としてスペインと日本で活動するほか、複数のウェブサイトにスペイン情報を寄稿。
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