ロンドンでトルコ式ピザはいかが?「タス・ピデ」

公開日 : 2023年07月01日
最終更新 :

どんより曇り空がお似合いで、実際さっきまであんなに晴れていたのに、もうこんな天気……とガックリくることの多いロンドンですが、ときにはこんな青空がきれいな晴れの日も。

そんなときはテムズ河沿いをのんびり散歩するのがおすすめです。いくつもの橋がかかっていますが、こちらはロンドン橋を1本隔てたテムズ河南岸にあるサザーク橋。右奥には「ウォーキー・トーキー(トランシーバー)」の愛称をもつビル(関連記事)が見えます。

トルコ式ピザが名物の「タス・ピデ」

ベビーカーを押す母親や留学生らしき若者の集団、昼食に出てきた会社員たちなどでゴッタ返す表通りを抜けて角を曲がると、それまでの喧騒が嘘かのように静かなニュー・グローブ・ウォーク通りに入ります。

その名が示すとおり、シェイクスピアゆかりのグローブ座(Shakespeare’s Globe)がありますが、今回はそちらも素通りしてトルコ式ピザが食べられるという、お目当てのレストラン「タス・ピデ(Tas Pide)」へ。

平日の遅めランチだったせいかガラ空きで、一瞬躊躇しましたが異国情緒あふれる内装に惹かれ、店員に案内されるまま席につきました。ウェブサイトには劇場帰りの人や地元住民、観光客の間で人気と書かれているので、ひょっとして夜の方がにぎわっているのかもしれません。

セットメニューで満腹食べ応えバッチリ

メニューは英語での説明がついているとはいえ、料理名がトルコ語なのでなかなかに難しくすこし焦りましたが、幸いわかりやすいセットメニューがあったので助かりました。

お得なランチセット、とはいかずすべてアラカルトメニューからのものですが、前菜と店名にもある看板商品“ピデ”のセット「サハン・メニュー(£17.5)」と、前菜2品とドリンクがつく、その名も「グローブ・メニュー(£27.5)」を頼みました。

席からも見える立派な釜で注文を受けてから生地をこね、焼き上げるのでしょう。客が少ないわりには、前菜が出てくるまでもけっこうな時間を待ちましたが、これもできたてのアツアツを食べるための試練。

ようやくレンズ豆のスープと豆のペースト、フムスにイカのフリッター、カラマリが登場しましたが、イカが肉厚でジューシーだったのがうれしかったです。

絶品! おすすめの船形手打ちピザ

ピデとはトルコの屋台料理で、現地では気軽に食べるファーストフードのようなもののようですが、タス・ピデでいただいたものは、フレッシュな手打ちで船形に折られた豪勢なもの(屋台でも同様なのかは、現地に確かめに行きたいですね! )。これ1枚でディナー並みに満足です。

生地のフチに塗られたオイルによってこんがりキツネ色に焼き上がり、白ゴマがいかにも香ばしそう。ひとつはたっぷりの野菜と、にんにくが効いたビーフソーセージを卵でとじたSucukluピデ。卵の有無を聞かれますが、もちろん卵つきで!

そしてもうひとつの方が、味がしっかりしていてさらにおいしかったMantarli Ispanakliピデです。ほうれん草とマッシュルームにグリーンピースとにんにくがチェダーチーズで覆われた、間違いなしのチョイスかと思いますが、特筆すべきはトマト。

メニューにはトマトピューレとありますが、どう見てもこれは甘みがギュッと凝縮されたサン・ドライトマト。こちらがのっているので、チーズの塩気とトマトの甘味、マッシュルームのムニュっとした歯ごたえとほうれん草の野菜感が相まり、絶妙なハーモニーを奏でています。

タス・ピデのウェブサイトを覗くと、日によってはライブ音楽もあり、なんとほかに9店ほども展開している大きなグループ企業でした。どうやら料理長のサハンさんがすべて手がけたようで、どこのお店もタス・ピデ同様店内の内装、インテリアがとても豪華。味もたしかで、順繰りに1店ずつ訪れたいほどです。

そしてここで気づきました。今回頼んだセットメニューのひとつは、このサハンさんのお名前がつけられた看板メニューなんですね。ロンドン橋駅周辺を訪れた際は、ぜひサハン料理長ご自慢の「サハン・メニュー」をお試しください。

◼️
タス・ピデ(Tas Pide
・住所
22 New Globe Walk ,London, SE1 9DR
・アクセス
電車London Bridge駅より徒歩約9分
・営業時間
毎日12:00〜23:00
・入場料
無料

筆者

イギリス特派員

パーリーメイ

2017年よりロンドン南部で家族と暮らしています。郊外ならではのコスパのよいレストラン、貴族の邸宅、城めぐり、海沿い情報などが得意です。

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