【マレーシア】KLからイポーへ日帰り列車の旅

公開日 : 2023年09月20日
最終更新 :

マレーシアの首都クアラルンプールからLCC(格安航空会社)、高速バス、鉄道などの公共交通機関を利用して国内各都市へアクセスをすることができます。中でもLCCや高速バスは低料金で移動ができることからローカルのみならず旅行者からも人気の移動方法となっています。

その中で今回はマレー鉄道(KTM=Keretapi Tanah Melayu)のインターシティ(長距離旅客鉄道)を利用し、マレー半島北部の都市ペラ州(Perak)イポー(Ipoh)へ行ってきました。

マレー鉄道のクアラルンプールのターミナル駅KLセントラル(KL Sentral)⇄イポー(Ipoh)は電化されている区間でもあり、ETSという都市間高速電車(インターシティ)が運用されています。
これによって約200kmの距離を2時間10分〜2時間40分で結びます。

予約の大まかな流れは、アカウント作成→乗車区間の選択→乗車日の選択→必要事項の入力(乗車人数、乗車する人のID、電話番号などの情報)→決済となっています。
※登録にはパスポート、日本の電話番号なども可
※クレジットカード利用可、マレーシアのeウォレット決済もOK

予約はマレー鉄道(KTM=Keretapi Tanah Melayu)の公式サイト(英語)からできます。

チケット予約の最後にTAKAFUL旅行保険に入るかどうか聞かれます。遅延やキャンセルなどに対応しているそうなので、オプションでつけておきました。プレミアムプランといって、片道1人たりRM0.75(約22円)ほどです。

Inclusive KPTP (Premium Plan) MYR0.75, admin fee and SST

PDFで送付された乗車券
PDFで送付された乗車券

予約が確定すると乗車券はメール添付かアプリで受け取ります。
控えとしてプリントアウトしました。
あるいはスマホにアプリを入れておくと、アプリ内に乗車券が表示されるのでそれを改札や検察時にかざすこともできます。
また予約購入した乗車券は発車2時間前であれば払い戻しができます。
その場合はKLセントラル駅(KL Sentral)のKTMカスタマーカウンターで対応しています。

改札は無人でQRコードを読み込ませ入場
改札は無人でQRコードを読み込ませ入場
ホームは地下にある
ホームは地下にある
シート番号を確認して最寄りのドアへ
シート番号を確認して最寄りのドアへ

ETSという都市間高速電車(インターシティ)はLevel1(日本でいう2階)に改札があります。
改札を抜けるとエスカレーターで地下にあるホームまで降ります。
ホームに降りると、座席がわかりやすいように表示版があるので、それを参考に最寄りのドアから入ります。

対面4列シートもある
対面4列シートもある

座席は通路を挟んで2列シート。一部対面式の4人席になっています。

旅情をさそうマレー鉄道の列車旅
旅情をさそうマレー鉄道の列車旅

定刻通り8:47に発車。
往路は郊外に出るまでKTS(マレー鉄道の通勤路線)の駅にいくつか停車します。
1つ目の駅はかつてクアラルンプールのターミナル駅で、白い白亜の駅舎が印象的なクアラルンプール駅(Kuala Lumpur)です。

目的地まで車窓をのんびり眺める
目的地まで車窓をのんびり眺める

車窓からはジャングル、小さな村や町などマレーシアの田舎ののんびりとした光景が見えます。
全席指定のため途中検察がきます。

終点イポーに定刻通り到着
終点イポーに定刻通り到着

椅子も座り心地がよく車内はとても清潔で、静かでした。
最高時速は140kmに達しましたが、揺れもなく非常に快適な列車旅となりました。
ただし冷房がよく効いているので気になる人は羽織りものが一枚用意した方がよいかもしれません。
終点に近づくと、スタッフがお弁当やドリンクの容器などのゴミを回収しにきます。
3時間弱でイポー駅(Ipoh)に到着。

ヨーロッパの駅にも似た雰囲気
ヨーロッパの駅にも似た雰囲気

イポー(Ipoh)は駅から徒歩圏内に旧市街の見どころがあるため、効率よく日帰りをすることができます。
またタクシー配車アプリを使うことで近隣の観光スポットへも気軽に足を伸ばすことができます。
マレーシアはガソリン代が日本の約1/3なので車や価格の安い長距離バスの移動もよいのですが、列車の旅も味があるので機会があったらまた乗車してみたいと思います。

(撮影by逗子マリナ)
※写真の無断転載禁止

コロニアル建築が美しいイポー駅
コロニアル建築が美しいイポー駅

筆者

マレーシア特派員

逗子マリナ

2016年からクアラルンプール 在住の主婦兼フリーランスライター。

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