【交通情報@シリコンバレー】 サンノゼ駅でClipper(クリッパー)を使ってみよう!

公開日 : 2023年07月31日
最終更新 :
筆者 : かん

先日、サンノゼ駅からカルトレインに乗り、途中のミルブレー駅でBART(バート)に乗り換えて、サンフランシスコまで出かける用事がありました。

今日は、そんなときに便利な、Suica(JR東日本)やICOCA(JR西日本)のように使える再チャージ可能な交通用カード、Clipper(クリッパー)についてご紹介します。

ベイエリアのスマートカード Clipper(クリッパー)

Clipper(クリッパー)は、ベイエリアの交通系スマートカードと呼ばれているのですが、日本人から見ると、SuicaやICOCAのような、ただし交通利用に限定されるカードと考えて良いと思います。

従来はプラスチックのカードのみ、現在は、携帯上にアプリをダウンロードし、Google ウォレットやAppleウォレット上で仮想カードとしても利用が可能になっています。

Muni、BART、Caltrain、AC Transit、SamTrans、Golden Gate Transit、Golden Gate Ferry、San Francisco Bay Ferry、VTA 等のベイエリアのほぼすべての公共交通機関で利用が可能とされています。

Googleウォレット上のClipper(カードの残高や利用履歴が一目瞭然に確認できる)
Googleウォレット上のClipper(カードの残高や利用履歴が一目瞭然に確認できる)

2020年12月、バートはすべての券売機をクリッパー専用に切り替えて、1970年代から使用されてきた紙の磁気乗車券(チャージ式)の販売を取りやめました。既存の紙の乗車券自体は廃止されず、降車駅で運賃不足だった場合は、駅の有料エリア内の加算機を使用して紙の乗車券に運賃をチャージし、利用することが可能になっています。

筆者は久々のバート利用で、磁気乗車券ももう保持していないため、事前にGoogleウォレットにクリッパーをダウンロードし、利用してみることにしました。
ダウンロードは簡単で、Googleプレイ画面でクリッパーをダウンロードし、クレジットカードを使って利用に必要な金額をチャージするだけです。

利用する際は、Googleウォレットを起動し(上・写真左)、そこからクリッパーを選んでクリックすれば、クリッパーが起動します(上・写真中心)。使用履歴は”Recent Activity”から確認できます(上・写真右)し、”Add Money”でチャージも可能です。

なお、プラスチックのカードは、ウォルマートやCVSのような一般的なスーパーや、駅に併設されている自動販売機で購入することが可能です。

Sales and Service Locations(クリッパーのホームページ上の購入場所検索サイト)
https://www.clippercard.com/ClipperWeb/locations

この夏、カルトレインの券売機がリニューアルされ、クリッパーカードも購入できる仕様になっていました(サンノゼ駅)
この夏、カルトレインの券売機がリニューアルされ、クリッパーカードも購入できる仕様になっていました(サンノゼ駅)
Clipperを選ぶことでクリッパーカードの購入ができる
Clipperを選ぶことでクリッパーカードの購入ができる

ちなみに、クリッパーの中国語名は”路路通(ピンイン: Lùlùtōng)”だそうです。日本語読みなら、「ルールートン」と言ったところでしょうか。「Go Everywhere Card」=「すべての交通ルート/ラインパス」という意味になります。可愛い響きだと思います。

もし既にプラスチックのクリッパーをお持ちだけれど、残高がいくらかわからない、カードにチャージしたい、という場合、サンノゼ駅ではこのようなチャージ機もあります。

クリッパーのチャージ機(サンノゼ駅)
クリッパーのチャージ機(サンノゼ駅)

このチャージ機は、サンノゼ駅の乗車口をくぐった先、先程の写真にある券売機の右脇にあります。

サンノゼ駅の乗車口(奥にクリッパーのチャージ機)
サンノゼ駅の乗車口(奥にクリッパーのチャージ機)
チャージ機の左脇に券売機があり、この券売機でクリッパーカードも購入できます(サンノゼ駅)
チャージ機の左脇に券売機があり、この券売機でクリッパーカードも購入できます(サンノゼ駅)

クリッパーの使い方

クリッパーの使い方は、SuicaやPasmo、ICOCAと同様、読み取り機の上や改札口で、カードもしくは起動した携帯上のクリッパーをかざすだけです。

かざすのは、乗車するとき、降車したとき、の2回。
読み取り機はプラットホームにあったり、プラットホームに向かう途中にあったり、さまざまです。
特に、サンノゼ駅には、カスタマーサービスやチケット販売の窓口はあっても、改札口はありません。

サンノゼ駅の待合室ホール。奥に見えるのがアムトラック等のチケット販売カウンターです。
サンノゼ駅の待合室ホール。奥に見えるのがアムトラック等のチケット販売カウンターです。

乗車時は、改札のかわりに設置されているこちら(下)のような読み取り機の”TAG HERE”とある画面に、カードや携帯(Googleウォレット上のクリッパー画面)をかざしてください。

携帯電話は、カルトレインでは実際の画面をかざします。バートのときは、携帯の裏側(カバー側)をかざします。
読み取ってくれない?と思ったときは、かざす携帯の面を変えて、試してみてくださいね。

クリッパー読み取り機(サンノゼ駅)
クリッパー読み取り機(サンノゼ駅)

下車時には、カルトレインであればホーム上にある読み取り機でピピッとかざしていただければよいですし、バートでは改札がありますので、そこで日本のSuicaやPasmo、ICOCAよろしく、ピピッとかざして、改札ゲートを通ってください。

日本でSuicaやPasmo、ICOCAを使い慣れている方なら、それらと同じ感覚でサクッとご利用いただけると思います。

サンノゼ駅の周辺

サンノゼ駅はSAPセンター(スタジアム)のすぐそばに位置しています。
駅前には駐車場や’VTAバスターミナルがあります。

サンノゼ駅前のバスターミナル
サンノゼ駅前のバスターミナル

駅の入口をくぐって待合ホールに進むと、ちょっとした売店や、カルトレインの来歴を紹介する展示コーナーもあります。

サンノゼ駅とカルトレインの歴史コーナー
サンノゼ駅とカルトレインの歴史コーナー

サンノゼ駅にはちゃんとした駅舎と待合ホールがあります。

サンノゼ市のメインの駅とはいえ、東京駅や名古屋駅、京都駅などと比べるとはるかに小さく、かなりこじんまりとした小さい駅です。
日本の地方の駅舎と同じく、プラットホーム、トイレ、売店、待合室、出口、から構成される簡単な作りになっています。
ですから、待ち合わせをするときも、「待合ホールで」とすれば、すぐに待ち人を見つけることができると思います。

Clipper & Caltrain San Jose Diridon Station

所在地
65 Cahill St., San Jose 95110
San Jose駅 情報サイト
https://www.caltrain.com/station/sjdiridon
Clipper ホームページ
https://www.clippercard.com/
Clipper 購入場所の検索ページ
https://www.clippercard.com/ClipperWeb/locations
Clipper Q&A
https://www.clippercard.com/ClipperWeb/help.html

筆者

特派員

かん

ヨーロッパ系アメリカ人の夫・子供と一緒に、カリフォルニアの暮らしを愉しんでいます。心がワクワクする観光名所、美味しいお店、カップルや家族、また仲間とでも楽しい体験ができる場所、そしてイベント情報などをお届けします。

【記載内容について】

「地球の歩き方」ホームページに掲載されている情報は、ご利用の際の状況に適しているか、すべて利用者ご自身の責任で判断していただいたうえでご活用ください。

掲載情報は、できるだけ最新で正確なものを掲載するように努めています。しかし、取材後・掲載後に現地の規則や手続きなど各種情報が変更されることがあります。また解釈に見解の相違が生じることもあります。

本ホームページを利用して生じた損失や不都合などについて、弊社は一切責任を負わないものとします。

※情報修正・更新依頼はこちら

【リンク先の情報について】

「地球の歩き方」ホームページから他のウェブサイトなどへリンクをしている場合があります。

リンク先のコンテンツ情報は弊社が運営管理しているものではありません。

ご利用の際は、すべて利用者ご自身の責任で判断したうえでご活用ください。

弊社では情報の信頼性、その利用によって生じた損失や不都合などについて、一切責任を負わないものとします。