【イギリス→フランス】ロンドンからお得にフランス・ノルマンディー地方に行く方法!

公開日 : 2023年08月07日
最終更新 :
筆者 : kaede

ノルマンディー地方と言えば、かのモン・サン・ミシェルでも有名なフランス北西部のイギリス海峡に臨む風光明媚な地域です。イギリス・ロンドンからフランスへ行く手段はユーロ・スター(電車)や飛行機が一般的ですが、実はフェリーを使ってお得にノルマンディー地方に行く方法があるのです。今回はそのルートをご紹介します!

ニューヘイブンからフェリーでフランス・ノルマンディーに行くという裏技

5月某日。バンクホリデーを目前に筆者は思い悩んでおりました。せっかくの休みなのでフランス旅行に行きたいけれど、連休直前のため飛行機もユーロ・スターも高すぎる!パリまで8時間かかる長距離バスの価格でさえも、ピーク時のため超高騰。ここ数年、イギリスから海外へ向かう交通手段の値段は上がり続けており、未曾有のインフレで生活も厳しくなりつつある中、特に連休や夏休みのピーク時に手軽に旅行に行くのが大変になってきました。自家用車があれば話は別なのですが、残念ながら筆者は自動車を持っていません。イギリスでレンタカーしてフランスにドライブすることも考えたのですが、レンタカーで国境を越えるのは追加手続き(+追加料金)等で骨が折れそうだし、かなりの長距離ドライブにもなります。更に、ユーロ・スターも通る「ドーバーからカレーに渡るルート」は、地図でもわかる通り距離が最短なのですが、実は自動車なしの乗客を受け入れていません。そこで色々調べていて発見した最適解が「ニューヘイブンからフランスのノルマンディー(Dieppe)に渡るルート」なのです!かなりマイナーなルートですが、気になるフェリー乗船時間は4時間、お値段はなんと片道23ポンド(自動車なしの乗客1人あたり)です。

まずはロンドンからフェリーポートがあるニューヘイブンに出ましょう。ロンドン・ビクトリア駅からLews経由でニューヘイブン(Newhaven Town)へ向かうと1時間15分~30分程度で着きます。Southwestern Railwayはオフピーク時にはビクトリア駅から6ポンドでチケットが買えました(イギリスの鉄道運賃はタイミングによって値段がかなり違うので、①必ず予めチケットを買うこと、②ピークの時間帯を避けることが大切です。ピーク時だと片道30ポンド位するので注意)。つまり、ロンドンからフランスまで合計29ポンドで行けてしまうのです。すごくないですか??

フェリー入口。車なしなので徒歩で入ります
フェリー入口。車なしなので徒歩で入ります

ニューヘイブン・タウン駅からフェリーポートはほぼ隣接していて、徒歩3分といったところでしょうか。スーツケースがあるので遠かったら面倒だなと思ったら案外近かったです。DFDSという会社がフェリーを運営しており、日によって出発時間が異なりますが、だいたい午前中/夕方/夜中の3便を運行しています。筆者は17時の便に乗り込みました。チェックインは45分前が締め切りです。フェリー・ポートはバス・ターミナルのような雰囲気で、カウンターは特に混んでいることもなく、荷物の持ち込み制限も特にないので、飛行機と比べるとかなりリラックスしています。フェリー・ポートはwifiも完備していたので、ホリデー前に乗船ギリギリまで働きたい人にも向いています。(フェリーが出発するとwifiがとぎれとぎれになります)時間になるとみんなでシャトル・バスに乗ってフェリー入口まで向かいます。

広々としたラウンジスペース
広々としたラウンジスペース

さぁ、乗船です。4時間の船旅って結構長いなぁ、なんて思いますよね。これが、びっくりするほど快適なんです。まずフェリーが思いのほか広くて、清潔です。食堂も売店もあり、海を見ながらのんびりできるラウンジもあり、足を延ばせる客席もあり、外のテラスもあります。飛行機や電車で4時間だと窮屈ですが、広い船内でご飯を食べたり、広々としたラウンジで海を見ながらまったり飲んだりすると、4時間なんて結構あっという間です。さらに行きは出発時にイギリスの名所である白い断崖「セブン・シスターズ」が見えて、絶景でした。食堂のクオリティは普通ですが、フランス・ワインやチーズのおつまみなどが売っていたり、店員さんがフランス語で話していたりして、早速旅情を感じます。

セブン・シスターズが見えました
セブン・シスターズが見えました

ちょうど日が暮れる頃にフランス側のDieppeに到着しました。イギリスとフランスは時差が1時間あるので17時に出るとフランスに着くのは22時。フェリー・ポートから市街への移動時間を考えると殆どのレストランが閉まってしまっているので、船内で夕食をとるのがいいでしょう。もしくは、フランスで夕飯を食べたい人は昼頃の便に乗りましょう。

とうとう日が暮れてきます
とうとう日が暮れてきます

ここまで驚くほどスムーズな旅でしたが、フランス側のDieppeに着いてから少々苦労しました。フランス側のフェリー・ポートは割と外れの人気のないところにあり、街に出るまで徒歩30分ほどかかります。レンタカー・ショップは電車駅の近く(つまり街中)にあり、フェリー乗り場付近にタクシーも見当たらなかったので仕方なく歩いたのですが、スーツケースを引きずりながらの徒歩はなかなか骨が折れました。のちに街でタクシーの番号を撮影したので、フェリーを降りたら迷わずこちらに電話してタクシーを呼んでください。10分とかからず中心街に出られます。(電話番号は2023年5月末時点です。)

この情報を初日に持っていれば…
この情報を初日に持っていれば…

DFDS (Newhaven - Dieppe Route)

電話
+44 33 0587 8787
URL
https://www.dfds.com/en-gb/passenger-ferries
*前述の歩き方と同様の車なしのチケットを探す際には「Newhaven - Dieppe」で「No Vehicle」に設定するのを忘れずに。(車ありの場合は値段が上がります)

夜も更けてきたので、初日はこのままDieppeのビジネスホテルに泊まりました。翌日からレンタカーでノルマンディー地方のスポットをまわりたいと思います。シードル(りんごの発泡酒)とカマンベール・チーズと獲れたてシーフード、そして何より海辺の絶景が最高のノルマンディーの旅!来週に続きます。

モン・サン・ミシェルの城壁
モン・サン・ミシェルの城壁

筆者

イギリス特派員

kaede

アフタヌーンティーやロイヤルファミリーだけではない、多様性あふれる、ダイナミックでゆるーいロンドンの姿を紹介していきます。自分の友達が遊びに来たら連れていきたい、真のおすすめスポットのみ掲載していくのでぜひご覧ください。

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