【フランス】白亜の岸壁と絶品シーフード・ノルマンディー地方を旅するーエトルタ

公開日 : 2023年08月14日
最終更新 :
筆者 : kaede

さて、前回はフェリーでイギリスのニューヘイブンからフランスのDieppe(ディエップ)までの快適なフェリーの旅をご紹介しました。2日目はディエップでレンタカーを借りて、フランス人の友人のおすすめのEtretat(エトルタ)でランチと海岸の景色を楽しみ、宿泊予定のHonfleur(オンフルール)へと向かいます。ドライブ時間はディエップからエトルタが1時間半ほど、そしてエトルタからオンフルールが1時間弱といったところです。

ディエップでレンタカーを

どこかノスタルジックなディエップの港の景色
どこかノスタルジックなディエップの港の景色

前回お伝えした通り、フェリーでフランスのディエップに到着したのは夜10時(町中についたのは夜11時前)だったので、食事はできませんでした。翌日もカフェで朝食を食べたあと少し町を歩いて、すぐにレンタカーで出発してしまったのでディエップ滞在時間は限られていました。正直、見どころがたくさんあるわけではなさそうな小さな町でしたが、ひっそりとした港の夕景はノスタルジックでした。また、メインストリートに思い切り飛び出したオープンカフェなどを見ていると、ちょっと海を渡っただけの感覚だけど、ここは確実にもうイギリスではないのだなぁ、と感慨深かったです。

フランスのカフェのオープンテラスの主張の強さ(イギリスだと2列くらいが限界な気がします)
フランスのカフェのオープンテラスの主張の強さ(イギリスだと2列くらいが限界な気がします)

鉄道駅の近くにあるレンタカー店で予約しておいた車をピックアップして、第一の目的地エトルタに向かって出発です。隣接する二か国ですが、イギリスとフランスでは車線が違うので要注意。イギリスは日本と同じ左側ですが、フランスは右側なのです。「右車線、右車線…」とつぶやきながらノルマンディーののどかな田舎道を西へ向かいます!

エトルタでフレンチ・シーフードを満喫

エトレタのビーチ前
エトレタのビーチ前

エトルタはフランス北部の海岸に接する小さな町で、ノルマンディー地方の中でも人気のある観光地です。140キロにわたるチョークの断崖「アラバスタ・コースト」の中でも最も美しいとされるのがこのエトルタのエリアと言われており、特徴ある白亜の断崖の景観で知られています。印象派の画家モネによる「エトルタの風景」という連作でも有名です。中でも「エトルタの夕焼け」という絵はまさにモネ絵画の真骨頂という感じで本当に素晴らしいので是非インターネットで検索してみてください。

いくつか特徴的な形の断崖がありますが、街のランドマークともなっているのが海を見て左側にある(上記の写真のカモメの左側です)The Porte d'Avalというアーチです。前述のモネをはじめ多くの画家や作家のインスピレーションを刺激した圧倒的な景観ですが、かのフランスの有名小説「アルセーヌ・ルパン」の中では、この場所でルパンがフランス王たちが隠した財宝を発見しています。エトルタにはアルセーヌ・ルパンの博物館もあるそうです。

カニの中身がぎっしり!
カニの中身がぎっしり!

さて、昼時に到着したのでまずはピチピチのエトルタ・シーフードを!ということで、ビーチに面したLe Hormard Bleu(ル・オマール・ブルー)というレストランに入ってみました。レストランの中からもばっちり海が見えて旅行気分は最高潮です。どの魚介にするか選びきれなかったので、沢山の種類が入ったシーフード・プレート39ユーロ(一人前をシェア、写真は冒頭を参照)、ムール貝&フリット15.9ユーロと揚げたカマンベールチーズを注文しました。ムール貝はフライドポテトと一緒に提供されるのでかなりのボリュームです。そしてシーフード・プレートが1人前なのに大きい!カニとエビが特に美味しかったです。ご覧ください、カニはハーフサイズですが身がぎっしり!フレンチ・マヨネーズをつけていただきます。イギリスと同じ海を共有しているはずなのにどうしてフランス側ではこんなにシーフードが美味しくて安いのか、本当に謎です。アップルサイダーのシードルはワインほどアルコール度数が高くないので、ランチ時のお供にぴったり。食べ終わった後は腹ごなしに目の前のビーチでちょっぴりお昼寝しました。天国。

Le Homard Bleu

住所
Front de mer, 76790 Étretat, France
電話
+33 2 3527 0734

絶景を探してウォーキング

崖を登って街の方向を見下ろす
崖を登って街の方向を見下ろす

さて、ビーチで少しまどろんだ後は少し散歩してみます。せっかくエトルタに来たので、高いところに登ってみましょう。街から海を見て右側にはChapelle Nortre-Dame-de-la-Gardeという教会が丘の上に立っており、右側は前述したThe Porte d'Avalというランドマーク的な崖があります。どちらも見晴らしがよさそうですが、筆者は左側の崖を登りました。かなりの高さに見えますが、実際に登ってみるとそこまで大変ではありません。10分くらいで景色のいい崖の上に到着しました。ここでゆっくりしてもいいですし、崖の上は平坦で歩きやすいので、次の崖まで、という感じで歩き続けて新しい景色を発見するのも楽しいです。どこまでも続くターコイズ色の海と真っ白な不思議な岩というエトルタならではの眺めを目に焼き付けましょう。

エトルタの街中
エトルタの街中

散歩を終え、お土産も購入したのでそろそろ本日の最終目的地のHonfleur(オンフルール)に向かいます。ドライブ中に注目したいポイントがPont de Normandie(ノルマンディー橋)。この橋はセーヌ川をまたいだLe Havre(ル・アーヴル)とHonfleur(オンフルール)をつないでいる全長2.14キロの橋で、この種類の橋ではヨーロッパで最長だそうです。海かと思いきや、実は橋がつないでいるのはセーヌ川なのですね。パリを流れているあのセーヌ川がノルマンディーまで来て、ここから海に出るのです。知らなかった…。渡るときにちょっとワクワクする、大迫力の橋です。フランスの500ユーロ札(普通に生活していると見ることはないですが)のデザインにはこの橋が使用されているそうです。

ノルマンディー橋
ノルマンディー橋

なお、筆者の屍を越えていってほしいシリーズ②で、エトルタ観光を終えてからフランス人の友人に「エトルタに行ったならここは行った?」と聞かれたのがEtretat Garden(エトルタ・ガーデン)です。ホームページの写真でわかる通り、エトルタの美しい海岸線を借景したユニークな庭園。知ってたら絶対行ったのに…と悔しかったので、エトルタに行く機会がある方はぜひ以下もチェックしてみてくださいね!奇妙な顔の彫刻も見ごたえがありそうです。ちなみに興味のある方向けに前述のルパンの博物館の情報も併せて載せておきます。

Etretat Garden

住所
Av. Damilaville, 76790 Étretat, France
電話
+33 2 3527 0576

Le Clos Lupin - Maison Maurice Leblanc

住所
15 Rue Guy de Maupassant, 76790 Étretat, France
電話
+33 2 3510 5953

次回はノルマンディーでおそらく一番人気の可愛らしい街、オンフルールからモン・サン・ミシェルに向かいます。お楽しみに。

日暮れのオンフルール
日暮れのオンフルール

筆者

イギリス特派員

kaede

アフタヌーンティーやロイヤルファミリーだけではない、多様性あふれる、ダイナミックでゆるーいロンドンの姿を紹介していきます。自分の友達が遊びに来たら連れていきたい、真のおすすめスポットのみ掲載していくのでぜひご覧ください。

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