サッカーASモナコのホームスタジアム「スタッド・ルイ・ドゥ」で観戦してみよう【リーグ・アン】

モナコ公国はコートダジュールにあり周囲をフランスに囲まれた独立国家です。ニースから電車またはバスで手軽に訪れることができます。とても小さな国家で面積は2.02平方キロメートルと日本の皇居の2倍程度。海沿いの急峻な地形に、へばりつくように建物が立ち並んでいます。

ASモナコのホームスタジアム「スタッド・ルイ・ドゥ」は、モナコ国内の西端、もっともニースよりのフォンヴィエイユ地区にあります。スタジアムの外観は競技場然とはしておらず、南仏特有の赤茶けた屋根を持ち、林立するモナコの建物の中に馴染むように建てられています。知らずにスタジアムの前を通ったら、中に広大なサッカーコートがあるとは思わないかもしれません。そこに週末のサッカーが開催される日になると、周囲から多くのサポーターが集まってきます。

モナコの最寄り空港であるニース空港と、モナコを繋ぐバスが発着するアルム広場（Place d'Armes）からは徒歩15分。ラルム広場から南西に歩いていくと、まずASモナコのオフィシャルショップの前を通り、その後スーパーマーケットや切手とコインの博物館などがあるフォンヴィエイユ・ショッピングセンターを抜けて、しばらく行くとスタジアムに到着です。

パリからモナコへ公共交通機関を使って行くのは2通りの方法があります。飛行機と鉄道です。

飛行機の場合は、パリ・オルリー空港またはパリ・シャルル・ド・ゴール空港からニース・コート・ダジュール空港へ（所要約1時間半）。ニース・コート・ダジュール空港からはモナコへ直通するバスが出ています。

列車の場合は、パリ・リヨン駅から高速列車TGVでモナコ・モンテカルロ駅まで1日1往復で運行しています（所要約6時間半）。またはニース駅までならもっと多くのTGVが出ていますので、ニース駅からTER（普通列車）に乗り換えてモナコ・モンテカルロ駅まで行くこともできます（ニースからは所要25分）。

バス、列車いずれにしても、モナコへ向かう際に車窓に見え隠れする、真っ青な地中海はとても綺麗です。

モナコは観光立国であるため、国内にホテルはたくさんあります。ただし、もしサッカーに専念するのでしたら、スタジアムから徒歩圏内にあるフォンヴィエイユ地区、または少し遠くなるなら、その東のコンダミーヌ地区の西寄りのホテルで探してみましょう。

スタジアム近くのホテルをおすすめするのは、サッカーの試合開始が21:00など遅めの時間帯の場合、終わるのが23:00あたり。そこからバスなど、交通機関のことを気にせず徒歩でホテルまで戻れると、とても気が楽です。もし、サッカー観戦の他にモナコ観光もセットで楽しみたいなら、フォンヴィエイユ地区とコンダミーヌ地区、大公宮殿があるモナコ・ヴィル地区の境あたりのアルム広場周辺のホテルを探すと良いでしょう。

もちろん旅行のプラン次第では、カジノなどがあるモナコ中央部のモンテカルロ地区に宿を取っても良いです。サッカー観戦とその他の観光の比重をどれくらいにするか次第でしょうか。

夜遅い時間帯の試合の場合は、試合後になると多くのレストランがすでに閉まっているため、先に夕食を済ませたほうが良いでしょう。

手軽に済ませたい場合は、フォンヴィエイユ・ショッピングセンター内でサンドイッチなどを購入して食べたり、または同ショッピングセンターにあるマクドナルドなど。もう少ししっかり楽しみたいけれど、通常のレストランほど時間は使えない場合は、アルム広場にあるコンダミーヌの市場の建物内イートインスペースが便利です。

ソッカやピサラディエールといったニース名物や、ピザやパスタといったイタリアン（モナコはイタリアに近く多くのイタリア料理店があります）、日本食などが屋台のような形式で食べられます。

ちなみに、私もしばしばモナコに行ってサッカーの試合を見る機会があるのですが、その時の定番コースは、コンダミーヌの市場でお腹を満たして、その後に眠気覚ましに食後のコーヒーを一杯。ASモナコのオフィシャルショップを覗き、その後にスタジアムでサッカー観戦という流れです。

現地でリーグ・アンの雰囲気を感じてみましょう！