【スペイン】暑い夏こそ太陽とともに過ごす

公開日 : 2023年09月08日
最終更新 :
筆者 : Mashiko

夏の平均気温が23℃程のアストゥリアスも今年の夏は30℃を超える日が多く、この異常気象に驚いています。病院やスーパーではクーラーが設置されていることが多いですが、一般家庭にクーラーや扇風機がある家は珍しく、暑さに慣れてないアストゥリアスの人達はこの暑さで食欲が無いと言いながらも、出されたピンチョを残す事なく良く食べています。

スペインの夏の風物詩に「日焼け」があります。冬には色白の人も夏になるとこんがり日焼け肌になります。若い人からご老人までみんなとにかく太陽を浴び日焼けを積極的にします。

バルで肩を出して太陽の方を向いてるおばちゃんに、上半身裸で信号待ちをしているおじさん、公園へ行けば裸で寝そべっている女性に男性と、とにかく晴れの日は小走りに公園へ向かう人をよく見かけます。
北スペインの人は色白の人が多い印象ですが、夏の時期に色白だと、「バカンスどこも行ってないの⁉︎何かあったの」という印象を受け友達に心配されるかもしれません。

そんなスペインでも僅か60年ほど前は色白が何より好まれていたと聞きました。身分の高い人はお手伝いさんを雇い庭の手入れや掃除をしたりする事なく家の中で優雅に過ごし色白であったため、皆日焼け対策をして極力焼かないように肌を装っていたようです。

若い人からお年をめした方までとにかく日焼けします

筆者視点で、近年日焼けした肌が好まれる要因を考えてみました。

スペインにおける日焼けした肌が好まれる要因のひとつ目にスペインの文化と気候が影響しているのではないかと思います。地中海に面したこの国は多くの地域が温暖です。この気候条件の影響で、多くの人が日光浴を楽しむ習慣があります。日光浴をする事で生成される幸せホルモンといわれるセロトニンとビタミンDは、肌の細胞を美しく保つ働きがあり健康的な生活スタイルと結びつけられ、日焼け肌が好まれる理由のひとつです。

ふたつ目にアウトドア文化です。 スペインはアウトドア活動が盛んな国であり、ビーチでの時間やスポーツ、レジャーを楽しむ人が多いです。公園に無料のBBQスペースがあったり、大人も子供も夏休みが2ヵ月と長い為キャンピングカーでヨーロッパを一周する話もよく聞きます。これにより日光を浴びる機会が多く、自然と日焼け肌が見られることが多いようです。

3つ目にヒスパニック文化の影響です。スペインはラテン系文化の一部であり、ラテン系の国々では一般的に肌の色合いに対する美意識が異なるようです。日焼け肌が健康的で魅力的だと思われており、それがスペインにも影響を与えている可能性もあります。

4つ目にテレビや雑誌で見かけるセレブの人たちやメディアの影響です。有名人やメディアの影響も美の概念を形成する要因です。スペインのメディアやセレブの方々が日焼け肌で雑誌やテレビに出るので、日焼け肌が好まれる傾向にある可能性があります。

これらは個人的な意見に過ぎませんし、すべてのスペイン人が日焼け肌を好むわけではありません。一概には言えませんが、幸せホルモンを求め将来日本でも日焼けを好む人たちが出てくるかもしれません。

私がスペインへ来て初めて夏、日焼け止めだと思って買ったクリームは日焼けを促進するクリームでした。日焼け促進クリームなんて日本で見た事がなかったので、日焼け止めクリームだと思い込んで使い続けた結果、地黒の私がさらに焼けた思い出があります。薬局やスーパーには日焼け止めも売られてますが、数は少なく日焼け促進クリームがほとんどの売り場を占拠しております。

スペインで日焼け止めクリームを買う際は白いパッケージもしくはProtección Solarと書かれたものを購入されることをお勧めします。薬局やスーパーの売り場には茶色だったりオレンジだったり色のついたボトルはほぼ小麦肌用です。

世界的トップシェアを誇るNiveaもbroncea小麦色と書かれています。

美意識の高いスペイン人女性、歳は関係なく日焼けした肌を露出しヒールを履いて散歩されるおばあちゃん。スペインでは洋服と爪と髪にはお金を惜しまない人が多いです。長い爪が苦手で流行りの服は毎年着れないので買わない私。少しは見習います。以上スペイン夏の公園でした。

筆者

スペイン特派員

Mashiko

海の幸と山の幸が豊富なアストゥリアスでの関心や巡礼カミーノ・デ・サンティアゴ等に関する質問等、お手伝い出来る事がありましたらお気軽にご連絡ください。

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