【トルコ】ヨーロッパとアジアの文化の交差点、美食のイスタンブール：トルコ友人おすすめの間違いないレストラン5選

実はトルコは朝食を非常に大事にする国で、トルコ紅茶とともに、豪華な朝ごはんを楽しみます。トルコ人の友人が「イスタンブールで最愛の朝ごはんのお店」と教えてくれたこちらのお店は、おしゃれなカフェやバーが多いジハンギル・エリアの近くにあります。こちらに来たらぜひ試してほしいのが、トルコ式のフル・ブレークファーストです。おかわり自由のトルコ紅茶と焼き立て自家製パンに加えて写真のボリュームの小皿の数々が楽しめます！小皿にはチーズ各種、オリーブ、ジャム、サラダ、目玉焼き、トルコはちみつ、ゴマペーストなどが盛りだくさん。様々な味が試せてとても楽しいです。そして、お店のパン盛り合わせがとてもとても美味しいのが素晴らしいです。店員さんがおすすめしてくれた、（写真左上からタテに）「フレッシュチーズ・蜂蜜・キナコ（のような味のもの）」の3品を混ぜて自家製特別パンに塗ってみると、これが衝撃のお味。中毒性があるくらい美味しくて、小刻みに震えました。筆者は実はブランチを外食するくらいならランチが食べたい派なのですが、このお店が住んでいる町にあったら絶対に通うと思います。イチオシです。あと、これでもか、というくらい追加で注いでくれるトルコ紅茶も癖になります。

イスタンブールのヨーロッパ側からフェリーに乗って、ボスフォラス海峡の美しい夜景を満喫していると20分少々でアジア側のカドゥキョイ区に着きます。繁華街に入ると非常に賑やかで、ちょっと原宿などを思わせる雰囲気です。この地区にレストランCiya Sofrasiがあります。店内でも飲食できますが、通りに面したテラス席が街の活気を味わうことができて良い雰囲気です。Ciya Sofrasiはネットフリックスの番組Chef's table（シェフズ・テーブル）に出たこともあり非常に人気のお店です。前菜はお願いすればカウンターで実物を見ながら選ぶことができます。完全に見た目で適当に選んだのですが、フムス（ひよこ豆のペースト）とパプリカの詰め物が最高でした。フムスはこれまでの人生で食べたフムスの中で1-2位を争う美味しさでした。そして、メインとして注文したピスタチオの入ったケバブ（肉料理）はそれを上回る絶品でした。しかもラップがついてくるので玉ねぎやハーブを入れて巻いて食べたら二度美味しかったです。既に前菜でペース配分を間違えて満腹気味でしたが、不思議と食べきることができました。人気店なので、当日でも事前に電話予約をしておいた方がいいです。遅い時間になると人気メニューは品切れになるので、20時前に行くのがよいでしょう。

ガラタ橋付近、エジプシャン・バザールのすぐ横にあるのがこちらのレストランHamdiです。1960年代から営業している比較的老舗のレストランです。いくつかフロアがあるので予約の際には最上階のテラス席希望と伝えましょう。入口からエレベーターで最上階に行くと、大きな窓から様々な角度のイスタンブールの景色が楽しめます。前菜はウェイターが小さな見本のようなものを持ってきてくれるので、そこから選べます。トルコ人の友人がおすすめしてくれたのはFindik lahmacun（フンドゥク・ラフマージュン、トルコ風の小型のチーズなしピザのようなスナック）とicli kofte（イチリ・キョフテ、トルコ風のハーブとひき肉が入ったコロッケのようなもの）でした。しかし、こちらのお店の推しは何といってもケバブ。結構ボリュームがありますがラムのケバブは焼き方が絶妙で、ジューシーで大変美味でした。食後にはトルコ・コーヒーのカップをたくさん持った店員さんがコーヒーを注いでくれます。飲みたい場合はその場でチップを忘れずに。

旧市街のハギア・ソフィアの近くの繁華街にあるSultanahmet Köftecisiは、日本で言えばファーストフード店のような雰囲気です。メインの肉料理はケバブとキョフテの二択のみ。筆者がおすすめしたいのは店名にもある、キョフテです。トッピングのスパイシーソースをかけたこのキョフテが、とにかくハマります。最初に食べた時は「ふーん、美味しいね」くらいだったのですが、なぜか二回目に「！！なぜか一回目より美味しく感じる！」となり、なんと滞在中計3回も通ってしまいました。お値段はキョフテが150リラです。先ほどから沢山の肉料理を紹介していますが、トルコはやはり肉料理の多い国です。ずっと続くと胃が疲れますよね。そこで現地の人がケバブやキョフテと一緒に飲むのが「アイラン」です。アイランはトルコで愛される甘くないヨーグルト・ドリンクです。Sultanahmet Köftecisiで食事中をしていた際に周りのテーブルを見渡すと、現地の人は必ずと言っていいほどアイランを飲んでいました。そこで試しに飲んでみたら、これがキョフテと合う！そして、胃もたれしないのです。騙されたと思って試してみてください。それ以降イスタンブール滞在中、筆者は食事の時はアイラン一択になりました。ちなみにお持ち帰りのみですがキョフテのサンドイッチ（トマト、玉ねぎ、パセリ、万願寺唐辛子、お好みでスパイシー・ソースが入っている）も注文可能で、店内で食べるよりお得です。こちらもサンドイッチとしての完成度が高くて美味しかったです。筆者は旧市街のお店に通いましたが、イスタンブール市内に何店舗もあるようです。

今回の旅の目的は節目の誕生日祝いだったので、トルコの友人にちょっとスペシャルなレストランのお薦めを聞きました。そこで教えてもらったのがMikla、ミシュラン1つ星のレストランです。また、ワールド50レストランにも選出されています。The Marmara Pera Hotelというスタイリッシュなホテルのルーフトップ階にあります。記念日なのでテイスティング・メニュー（4400リラ、現在の日本円レートだと割高に感じますが英ポンドだと130ポンドなので、ミシュラン・レストランとしては割安）を注文しました。食事5皿＋パンとデザートですが、アミューズやお口直しなど、メニュー外のお皿もあり、ちょっとお得感がありました。この投稿のトップの写真がMiklaで食べたタコなのですが、からすみがトッピングされていて、またタコの焼き方が絶妙。硬すぎず柔らかすぎずですがちょっと外側がカリっとしていて、さすがでした。また、アンコウのソテーにはムール貝やイカなども入っていて、ケイパーやイチジクのお酢と醸し出すハーモニーが最高でした。滞在中、他のレストランでお肉を食べる機会が多かったので、魚介が新鮮でよかったです。テイスティングの最後にはお腹がはちきれそうになりました。（高級店なので頼みのアイランはありませんでした）そして食後の楽しみが、テラス席の夜景。筆者は予約がギリギリだったので室内の窓側の席（それでも夜景は見えるのですが）となったのですが、本当に屋根や窓のない屋外にもテラス席があり、ちょうどそこにいたお客さんがみんな帰ってしまったので、のんびりと夜景を楽しむことができました。特別な日におすすめですので、ぜひ早めの予約で最高のテーブルを確保してください！