【スペイン】オススメ! 昔の貴族の暮らしも垣間見れるバレンシアの陶器美術館
バレンシアの主要観光スポットTOP3は、大聖堂と世界遺産に登録されているラ・ロンハ、それと中央市場でしょうか。が、私ならラ・ロンハの代わりに陶器美術館を入れてTOP3にします。
バレンシアは中世から陶器産業が盛んで、特に郊外のマニセス、パテルナ、アルコラが知られています。高級ポーセリン人形で有名なリヤドロもバレンシアの企業。工場はバレンシアにしかなく、ここで作ったものを世界中に送っています。
陶器にゆかりのある地だったため、バレンシアには国立の陶器装飾芸術美術館があります。入り口のチュリゲラ様式の大理石彫刻が素晴らしく、中に入ると映画に出てきそうな豪華な馬車が展示されています。実はこの建物は、もともとドス・アグアス侯爵のお屋敷だったのです。
陶器美術館として使われているのは3階部分で、先史時代から20世紀までの陶器が年代順に展示されています。20世紀のコーナーには、ピカソの作品も展示されています。18~19世紀の貴族やブルジョア宅にあったという陶器タイルをふんだんに使ったキチンもお見逃しくなく。
こじんまりとしてはいるもののこれはこれで見応えがあるのですが、2階部分もまた見どころ満載!!
というのも、ここは侯爵家が生活していた部分で、当時の調度品がそのまま展示されているのです。現代の私のような庶民の暮らしとは別世界で、貴族が優雅に暮らしていたことがうかがえる貴重なスペースです。
陶器の歴史に加え、貴族の暮らしを垣間見ることもできることから、私はここをオススメします。
バレンシア国立陶器美術館(Museo Nacional de Cerámica y Artes Suntuarias "González Martí")
- 住所
- Calle Poeta Querol 2, Valencia
筆者
スペイン特派員
田川 敬子
東京生まれの東京育ち。オリーブオイル専門家としてスペインと日本で活動するほか、複数のウェブサイトにスペイン情報を寄稿。
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