圧巻の風洞に強いアメリカを感じた瞬間(サンフランシスコ)

公開日 : 2023年10月04日
最終更新 :

今回は、先日シリコンバレー視察にくっついて行った時の話です。よく”強いアメリカ”と言ったりしますが、それが分かった気がしました。ちょっと観光地とは違いますが、機会があれば外観だけでいいから見るだけでもいいので見て欲しい施設です。特に未来おおき子供達には、夢が叶うかもしれません。夢は次世代に託そうと半ば感じている世代からの将来が楽しみな世代へのおすすめ場所です。

「企業視察の下見に行きましょう」という事で金魚の糞みたいについて行ったのが、マウンテンビューにある巨大IT企業でした。巨大企業というと高いビルのイメージがありますが、シリコンバレーはせいぜい地上から2〜3建てくらいで、カリフォルニアの青い空がいっぱい見える広々とした環境です。

そんな日常的な晴天のベイエリア。サンフランシスコから101号をサンノゼ方面に1時間ほどドライブし、モフィット通りを降りたら「入れないけど、一瞬スペースシャトルが見えますよ」とコーディネーター氏が、声かけてくれました。写真では分かりづらいのですが、確かにスペースシャトルがありました。左側には”NASA”の看板が見えました。ここが、よくテレビに出てくるNASAのリサーチセンター!次の瞬間、看板が出てきたので急いで写真を撮りました。

が、いかに慌ててたかよくわかるのが冒頭の写真。真ん中にポールが入ってしまってしまいました…トホホ

突如現れてた世界最大級の風洞
突如現れてた世界最大級の風洞

無念の撮影に落ち込んでいる間もなく次に現れたのが、「ウォー何だこれ!」と叫んでしまったのが、ビルの11階建に相当する世界最大のウインドートンネル(Wind tunnel)”風洞”です。言葉では聞いたことがありましたが、実物は初めてみました。幾つになっても初めて見るものは感激します♡

コーディネーター氏が微笑みながら「びっくりしますよね、いきなりこんなの見たら^ ^ 」
はい、びっくりします。

写真には入りきらないくらいの大きさ横向きの風洞
写真には入りきらないくらいの大きさ横向きの風洞

興奮のまま、コーディネーター氏は打ち合わせをしながら、超簡単ですが、少し説明もしてくれました。

ここが風の入り口・内部はほぼ音速に近い風速となる
ここが風の入り口・内部はほぼ音速に近い風速となる

ここでは、空気力学、熱力学、宇宙生命学などの分野の基礎研究と応用研究。商業用旅客機や軍用機、宇宙船の船外作業のトレーニング。地球外ミッション飛行シュミレーションでは世界最大。NASA唯一の再突入用施設。フライトシュミレーター。NASA最速スパコン。検査結果や緊急物資輸送も含めた商用ドローン、空飛ぶ車の研究もやってるそうです。

バイオ関係やこれから聞くことが多くなるであろう”量子コンピューター”の研究もここでやっています。

氏にしてみれば、簡単すぎる説明だったと思いますが、それでも初めて聞く言葉がいっぱいあって、全部英語だったら全く分からなかったなぁと思いました→母国語で聞いても分からないのは外国語なら尚更ですよね。

立ち入り禁止
立ち入り禁止

「道路の反対側も見てください」と氏が指差した先に軍用車がずらり。エイムス研究所/ナサ研究所(Ames Reserch Center/NASA Reserch Center)は、バージニア州の国家航空諮問機関の航空研究所でしたが、先の大戦で航空機構造向上の為、この地に研究所を拡張させ緊急工事で1939年12月設立1941年に可動した風洞を含めた施設。

最先端の頭脳と施設の根本が戦争だったとは皮肉なことでしたが、これが強いアメリカを作っていったのかもしれません。しかし、この素晴らしい研究は平和目的でどんどん開発してほしいですね。

【Ames Reserch Center/NASA Reserch Center】
ロケーション:De France Ave, Mountain View, CA 94043
WEB:https://www.nasa.gov/ames/
【ギフトショップ】
ロケーション:Moffett Blvd, Mountain View, CA 94043
オープン時間:10:00〜17:00
休日:日・月

さて、この世界最先端の話。”母国語で聞いても理解不可能なのは外国語なら尚更”ですが、実物を見ての感動に言葉はいりません。まずこの大きさを見てびっくりしてみてみてください。そしてこんなのあったらいいなと思うことの全てを研究していると感じてほしいです。
アップルの創設者スティーブ・ジョブズさんは、ここを見てコンピューターに興味を持ったそうです。
次のジョブズは貴方かも☆

施設の一角にビジターセンターギフトショップもありNASAグッズも買えるようなので、びっくり感動の思い出に立ち寄ってみてはどうでしょう。

筆者

アメリカ・カリフォルニア州特派員

美丸(Mimaru)

サンフランシスコ在住ビアジャーナリスト。全米のクラフトビール探求の日々、訪問したブルワリー、タップルーム情報は随時投稿。

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