【ロンドン】アンティークな美しさ!ヴィクトリア駅の古い路線図

公開日 : 2023年10月24日
最終更新 :
筆者 : 小野雅子

ヴィクトリア駅は、ロンドンの主要ターミナル駅の1つ。

地下鉄はヴィクトリア線、サークル線、ディストリクト線の3路線、またナショナルレール(旧国鉄)によるイングランド南東カンタベリーやドーヴァー、南部に位置するガトウィック空港やブライトンへの拠点でもあります。

さらにイギリス国内各地への長距離バスが発着する、ヴィクトリア・コーチステーションは徒歩3分。観光名所バッキンガム宮殿へも徒歩12分ほどなので、ロンドン滞在中に利用する機会が多いことでしょう。

タイル壁に古式ゆかしい路線図が
タイル壁に古式ゆかしい路線図が

そんなヴィクトリア駅の一角に、まるで骨董品のような雰囲気をたたえる路線図があるのをご存知ですか?

ナショナルレールとガトウィック急行チケット売り場の近くです
ナショナルレールとガトウィック急行チケット売り場の近くです

それはナショナルレールの駅から地下鉄駅へと向かう途中、チケット売り場に向かって右側にある出入口付近にあります。

パッと見ただの色褪せた古い壁みたいだから「予算不足で修繕できないのかな?ちょっと貧相だなぁ」なんて思ってしまうかも。笑

実は100年以上も昔の路線図!
実は100年以上も昔の路線図!

しかしその正体は、第一次大戦以前からの歴史を物語る路線図なんですよ!

1846年から1922年まで操業していた「ロンドン・ブライトン・アンド・サウスコースト鉄道(London, Brighton and South Coast Railway)」の路線図なので、少なくとも100年かそれ以上昔のもの。なお同社は何度かの合併・再編を経て、今は幾つかの別会社となっています。

材質はタイルで、図案を焼き付けたうえに釉薬を塗ったもの。もう現役路線図としての役目は終わったけれど、今もこうして時代の証人として保存されているわけです。

そうと知ると、どことなくアンティークな美しさを感じちゃいますよね?

左上にあるドラゴンの紋章は、同社の社章だったもの
左上にあるドラゴンの紋章は、同社の社章だったもの

地下鉄へ続く出入口に近い所には、ロンドン周辺路線図
地下鉄へ続く出入口に近い所には、ロンドン周辺路線図

次回ヴィクトリア駅を利用するとき、もし時間があれば・・・ちょっと立ち止まって、100年以上も昔のレトロな路線図を見てみませんか?

ヴィクトリア駅(London Victoria)

筆者

イギリス特派員

小野雅子

在英30年を過ぎました。初めてイギリスへいらっしゃる方にも分かりやすいロンドン観光&文化情報を中心に、イギリス各地やヨーロッパの情報もご案内いたします!

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