134. サマルカンド旧市街で快適ステイ!伝統建築様式が美しいおすすめ新ホテル、コシュハウズ・ブティック・ホテル

公開日 : 2024年01月29日
最終更新 :

サローム(こんにちは)!

私事ですが、主夫としてタシケントに住んでいた2年前、青年海外協力隊としてサマルカンドに赴任してすぐだった1年前に続き、またこの国で年越しを迎えることになりました。まさか3年連続でウズベキスタンで年を越すことになるとは、3年前は予想だにできませんでした...。
この年末は1年の疲れを癒すために、サマルカンドとタシケントでそれぞれ泊まりたかったホテルに奮発して宿泊。いずれも泊まる価値大ありの大満足のホテルだったので、このブログでも紹介してまいります。まずはサマルカンドのコシュハウズ・ブティック・ホテルから。

去年オープンしたばかりのまだ新しいホテルですが、瞬く間に観光客の間で人気のホテルに。その最大の魅力は、何といってもその立地。路地が入り組む旧市街の真っただ中にドーンと建っているのです。今までサマルカンド旧市街にある宿といえばバックパッカー向けのホステルやゲストハウスが多く、価格帯が比較的高めでインテリアや設備などにこだわったこのようなブティックホテルができたのは画期的なこと。観光地にも近く、レギスタン広場やビビハニムモスクへは徒歩たったの10分。

コシュハウズ・ブティック・ホテル 外観
路地の景観を壊さないよう、周囲の民家に溶け込むよう工夫されたデザインの外観
コシュハウズ・ブティック・ホテル ロビー
小ぢんまりながら落ち着いた雰囲気のフロント

ホテルは3階建てで、中庭を囲むように客室が並んでいます。この中庭は伝統的なウズベク人民家には必ずあるもので、このホテル全体が伝統家屋を現代風にアレンジしたスタイルになっているのです。風情と快適性を両立した見事な建築デザインになっています。
なおホテル名のコシュハウズはホテルの前を走る通りの名前から来ていますが、ハウズとは池の意味で、もともとはこのエリアに憩いの場として使われていた池があったとのこと。まさにサマルカンドの人々の営みが脈々と続いている地域にこのホテルが建てられたわけで、周囲の建物と調和したようなこのデザインは歴史や地域住民へのリスペクトを感じます。

コシュハウズ・ブティック・ホテル 中庭

それでは客室の写真をお見せしましょう。3つのカテゴリーの32の客室があるうち、私が泊まったのはスタンダードダブル。最も安い価格帯の客室で、部屋の広さは20平米ほど。一見するとあまり広く見えませんが、テーブルやいすが効率的に配置されているからか、ベッドの横幅がとにかく広いからか、なかなかの居心地の良さを感じます。

コシュハウズ・ブティック・ホテル 客室

客室もインテリアにこだわりまくっているのが目を引きます。木材がふんだんに使われているので心安らぐ木の香りが漂い、特に天井にはこの国が誇る伝統工芸の美しい彫刻が施されています。
バスルームにはバスタブついてるだけでも嬉しいのに、その壁面にはこの美しいタイル装飾が。客室に限らずホテルじゅうで見られるこのタイル装飾は、国内の陶器一大産地であるフェルガナ盆地、さらにはトルコやモロッコから調達したとのこと。

コシュハウズ・ブティック・ホテル 客室バスルーム

またこのホテルには無料のお茶とドライフルーツのサービスがあり、客室でゆっくりいただくことができます。そう、家に招いたお客にお茶とドライフルーツを振る舞うのも、ウズベキスタンの人々の習慣。このホスピタリティあふれる習慣を、このホテルに泊まるだけで体験することができるのです。

コシュハウズ・ブティック・ホテル ドライフルーツのサービス

このホテルの目玉が、屋上にあるレストランとジャグジー。屋上レストランもインテリアが素晴らしく、写真映え間違いなし。ウズベキスタン伝統の絣模様のテーブルクロスやクッションで彩られたタプチャン(中央アジアでよく見られる、座って食事ができる巨大ベッド)もあり、夏にここに座って肉料理を食べつつビールを一杯などやれば最高でしょう。レストランは宿泊者でなくても利用可能です。

コシュハウズ・ブティック・ホテル 屋上レストラン
コシュハウズ・ブティック・ホテル 屋上レストランからの眺め
レストランのテラスからはレギスタン広場やビビハニムモスクが望める

レストランの隣にある屋上ジャグジーはオープンエアで開放感満点。日本人なら真っ先に露天風呂をイメージするでしょう。サマルカンドで露天風呂なんて何という贅沢...。

コシュハウズ・ブティック・ホテル 屋上ジャグジー

気温が下がるオフシーズンは屋上レストランやジャグジーはクローズしてしまいますがご心配なく。地下にもレストランとサウナがあり、通年営業しています。

コシュハウズ・ブティック・ホテル 地下レストラン
朝食会場としても使われる地下レストラン。夜はワインなど種類豊富なお酒が楽しめる、大人の雰囲気が漂うバーレストランに

サウナは温水プール付きのフィンランド式サウナ。もちろん貸切なので、ファミリーやグループなどでワイワイ楽しめます。屋上ジャグジーともども、利用したければフロントで空き時間を聞いて予約を入れましょう。私が入った時は、せっかく予約を取ったのに中に入ってみると他のゲストが悠々入浴しており、予約無しで勝手に入っちゃったみたい!ゴメンゴメン!とスタッフが平謝りしてくるプチトラブルが起こりましたが...(笑)

コシュハウズ・ブティック・ホテル サウナ
ここでもやはりお茶とドライフルーツのサービスが。痒い所に手が届く見事なホスピタリティ!
コシュハウズ・ブティック・ホテル サウナ
日本でもおなじみの、サウナストーンを使ったフィンランド式サウナ。サウナにこだわるサウナーの方々も満足必至

気になる宿泊料金は、スタンダードルーム1室150ドルから。サマルカンドの中では高めのホテルになりますが、便利な立地で快適に滞在でき、料金以上の満足度が得られるはずです。今までこのクラスのホテルは少々不便な立地にあることが多い一方、先述の通り観光エリアに建つのは低いクラスの宿が中心で、お湯が出ずらい、ネットが繋がりにくいなどの口コミが散見され、どのホテルも一長一短で誰もが満足できるようなおすすめ宿が少ない印象だったのが今までのサマルカンドのホテル事情でした。コシュハウズ・ブティック・ホテルはそうした欠点をほぼカバーしており、誰にでも自信をもって勧められるホテルがようやく誕生したと言えます。

なお以前の記事では4つ星大型ホテルのモーベンピック・サマルカンドを特集しています。ホテルをお探し中の方はぜひこちらも合わせてご覧ください。
93. リニューアルして生まれ変わった立地抜群の4つ星ホテル、モーベンピック・サマルカンド

それではコルシュグンチャ・ハイル(また会う日まで)!

■コシュハウズ・ブティック・ホテル Kosh Havuz Boutique Hotel

住所
40 Kosh Hovuz ko'chasi, Samarqand
電話番号
+998-55-702-7770
アクセス
レギスタン広場やビビハニムモスクから徒歩10分。サマルカンド駅からタクシーで15~20分

筆者

ウズベキスタン特派員

伊藤 卓巳

根っからのスタン系大好き人間です。まだまだ知られていないウズベキスタンの魅力や情報を、サマルカンドより愛をこめてお伝えします!

【記載内容について】

「地球の歩き方」ホームページに掲載されている情報は、ご利用の際の状況に適しているか、すべて利用者ご自身の責任で判断していただいたうえでご活用ください。

掲載情報は、できるだけ最新で正確なものを掲載するように努めています。しかし、取材後・掲載後に現地の規則や手続きなど各種情報が変更されることがあります。また解釈に見解の相違が生じることもあります。

本ホームページを利用して生じた損失や不都合などについて、弊社は一切責任を負わないものとします。

※情報修正・更新依頼はこちら

【リンク先の情報について】

「地球の歩き方」ホームページから他のウェブサイトなどへリンクをしている場合があります。

リンク先のコンテンツ情報は弊社が運営管理しているものではありません。

ご利用の際は、すべて利用者ご自身の責任で判断したうえでご活用ください。

弊社では情報の信頼性、その利用によって生じた損失や不都合などについて、一切責任を負わないものとします。