【コロンビア】は、カトリック教の国
¡Hola! コロンビア特派員のSaeです。
日本にいると、「宗教」に対する関心をもつことが
あまりないかもしれませんが、外国で暮らすと特に、
それはただ意識していないだけで、
「神道」や「仏教」は私たちの生活に根付いており、
知らないうちにその影響を受けているのだなと感じることがあります。
例えば、「いただきます」と両手を合わせる行為。
「いただきます」と言うか言わないかの話ではなく、
ここコロンビアの人は、両手を合わせる「合掌」のポーズをあまりしません。
あのポーズは「アジアの挨拶の仕方」だと思っている人もいて、
道ですれ違った見知らぬ人に、
合掌+お辞儀
というアクションをされてやや戸惑ったことも。
今日は、コロンビア人の宗教や宗教観についてお話します。
いたるところに教会と、マリア像のある国
タイトルに書いたとおり、コロンビアはカトリック教の国です。
「国教」はないとされていますが、
実際は国民のほとんどがカトリック教徒。
日本だと、プロテスタントとカトリックを合わせて「キリスト教」と言ってしまうこともありますが
ここでは明確にCatólico(カトリコ・カトリック教徒)と言います。
多くのヨーロッパ諸国などもそうだと思いますが、
街を歩いていると、とにかくどこにでも教会があります。
一般的にカトリックの国々、またカトリック教徒たちが征服した国々では、
それぞれの街の中心には、その街のシンボル的存在の大きな教会があり、その前に広場がある、
というスタイルをとっていて、
その中心の広場には、朝から夜まで小さなお店が立ち並び、いつもたくさんの人が集まります。
また、教会でなくても、道のなんでもないところ、あるいは公園などに
マリア像やキリスト像、聖書に出てくる内容を模したオブジェのようなものが
本当によくあります。
近所の人などがボランティアで、それらを綺麗にしたり、
壊れたら直したりしているのかと想像します。
会話の中に見られる、カトリック文化
こういった目に見えるものだけでなく、
ふだんの会話の中にも、カトリック文化が表れることがあります。
例えば、英語の"Oh my god!"は、スペイン語で
"¡Dios mío!(ディオス ミーオ)"
"¡Por Dios!(ポル ディオス)"
などと言い、この"Dios"は「神様」という意味です。
また、日本語の「おかげさまで」という意味に少し近い意味で
"Gracias a Dios(グラシアス ア ディオス)"
と、「神様のおかげで…」と言うこともよくあります。
非常に敬虔な信者だと、会話の端々に
"Amen(アーメン)"
という人々もいます。
どういうタイミングで使うのかは、私自身もあまりよくわからないのですが。
日本で、「神様」と言う機会はあまりないと思いますし、
言ったとしても、具体的な人物を思い浮かべる人はあまりいないと思いますが
ここコロンビアでの「神様」はほぼ100%イエス・キリストのこと。
一度友人に
「君は、神を信じるか」
と聞かれ、
「神様って、誰のこと?」
と逆に聞いてみたことがあるのですが、
よくわからない質問をされた、というような顔をしていました。
プレゼントを届けるのは、サンタクロースではない?
さて、日本もそろそろクリスマスムードでしょうか。
このクリスマス文化はキリストの生誕を祝うものですが、
ここコロンビアで、12月25日の夜にプレゼントを届けてくれるのは、
実は、みなさんおなじみのサンタクロースではありません。
"Niño de Dios(ニーニョ デ ディオス)"
直訳すると、「神の子」が、プレゼントを持ってきてくれるという話なのだそう。
ちなみにこの「神の子」は、イエス・キリスト。
「神様」がイエス・キリストなのに、「神の子」も、イエスなの?という疑問は、
ここでは、なし。
別の機会にご紹介しますが、クリスマスに食べるものも、
みなさんが想像しているものとはかなり違います。
クリスマスも、いろいろなスタイルがあるのですね。
"Dios"という表現がたくさん使われていたり、
教会や様々な像があったりと、「違う宗教の国」感が満載の街中。
ぜひコロンビアに来た際には、このような点にも注目しながら歩いてみてくださいね。
それでは。
¡Chao!
筆者
コロンビア特派員
ロンドノ宮内紗恵
暑い夏と海が大好きなのに、そのどちらもないところ、ボゴタに住んでいます。ふだん、あまり触れることのないコロンビアの魅力に、ぜひ触れてください!
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