ノスタルジックな町並みが観光客の心を鷲づかみ!九份観光はツアーの利用がおすすめ

公開日 : 2024年01月09日
最終更新 :

台湾で日本人観光客に人気の観光地、九份(ジョウフェン)。

大都市の台北で感じる喧騒とは異なり、昔ながらの台湾の町並みを楽しめます。今回は九份へのツアーによく含まれる十份の情報とともに紹介します。

台北発着で九份を訪れるツアーが多数!

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一年を通して多くの日本人観光客が訪れる九份ですが、台北からのアクセスは電車やバスを乗り継いで約1時間かかります。

中国語に自信がある場合は案内を見たり人に聞きながらバスなどの公共交通機関を乗りこなすのも良いですが、言葉に自信がない場合にはハードルが高く、初心者にはあまりおすすめできません。
その点、ツアーに参加すると限られた時間内に効率よく見どころをまわることができ、ホテルまでの送迎や日本語を話せるガイドがいるため九份観光をより手軽に深く楽しむことができます。

各社、「台北 現地ツアー」で検索すると九份を訪れるツアーが多く掲載されていて九份の人気具合がうかがい知れます。ツアーによっては食事が付いていたり、ガイドがおすすめのスポットを案内してくれるなど内容が微妙に違ったりするので、好みの時間や内容のツアーを選びましょう!

九份の見どころ

夜景

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九份があるのは台北市内から約1時間離れた新北市瑞芳區。
日本人でもどこか懐かしさを感じるノスタルジックな町並みが人気の山間の町です。『千と千尋の神隠し』のモデルとなった町と思っている方も多いようですが、スタジオジブリは公式に認めておらず、宮崎駿監督自身もこの町をモデルにしたという説は否定しているのであしからずご了承ください。

ただ日没後に軒先の提灯が一斉にライトアップされてあたたかな光が町を包み込む様子は作品内の町並みと似た雰囲気を醸し出し、訪れる人の心をつかみます。元は炭鉱で栄えた町ですが、現在では世界中から多くの観光客が訪れる台湾随一の観光名所です。

  • © 2001 Studio Ghibli・NDDTM

    © 2001 Studio Ghibli・NDDTM

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    © 2001 Studio Ghibli・NDDTM

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柔らかく照らす光の感じや、店先に並ぶ提灯、坂の町という意味では作品と似た世界観を感じられますね。

基山街~豎崎路

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九份では路地、石畳を歩いて坂を登っていくと、店先に提灯がぶら下がっていたり、昼間も夜も楽しめる商店街やお店が続いています。
定番のルートは基山街(ジーシャンジエ)から豎崎路(シューチールー)の階段へ向かうコース。
基山街は九份のメインストリート的な存在で、たくさんのお店が所狭しとびっしり営業していて終日多くの観光客でにぎわい、豎崎路では赤いランタンが連なり、天気が良ければ目の前に海の景色を見ることができます。人気の記念撮影スポットとしても有名なので、たくさんの人がシャッターを切っています。
おめかししたい場合はチャイナドレスのレンタルを行っているお店もあるので訪れてみると良いでしょう。豎崎路は段差がきついですが手すりが無いので、訪れる場合は必ず動きやすい服装、靴で観光しましょう!

午前から昼は比較的人が少ないですが、風情があるのは町全体に光がともる夕方以降。どんな九份の表情を見たいかによって訪れる時間の計画を立てましょう。

一息つきたいときは茶芸館へ

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茶芸館は本場の台湾茶を販売している専門店です。茶葉や専門の茶器の購入はもちろん、店内で飲食できる場合が多く、九份にも数多くの茶芸館があります。

九份の茶芸館は坂を利用してテラス席があるお店があるので、お茶や甘未を味わいながら山々の緑や眼下に広がる海を眺めることができます。トイレもきれいに保たれているので、町の散策で一息つきたいときはぜひ利用してみましょう。(町の通りにあるお店はトイレを借りられない場合がほとんどなので注意!)

九份は一年を通して雨がよく降る場所なので、折り畳み傘を持参すると安心です。

九份へのツアー参加で十份も一緒に楽しもう!

九份を訪れるツアーによっては、近くの十份も旅程に含まれることが多いです。
個人で訪れるよりは、見どころのスポットに連れて行ってくれたり食事も含まれている場合もあるのでとっても便利! 九份ほど観光客が多くないにもかかわらず、しっかり見どころのある十份は隠れた穴場かもしれません!

©iStock MJ_Prototype

どことなく日本の昭和を思わせる十份。町の見どころとして有名なのは「ノスタルジックな町並み」「ランタン(天燈)」「滝」があります。

特に願い事を書いたランタンを空に飛ばす「天燈上げ」は有名で、町の代名詞です。
毎年旧正月には平渓天燈祭が開かれ、何千、何万という数のランタンに火がともされて一斉に夜空に上がっていく様子はまるで映画のワンシーンのよう。台北からのアクセスが便利ということもあり、毎年この祭りには多くの観光客が訪れます。

町では雨や強風などの悪天候でない限りは一年を通してランタンを飛ばすことができ、昼夜を問わず色とりどりのランタンがあがっています。ランタンは十份老街で購入することができ、色によって意味が異なるようです。赤は健康や総合的な運勢、藍色は仕事、紫は学力向上、桃色は恋愛に効果があるそうなので、ご自身の願い事の内容に沿ってランタンの色を選びましょう! 選びきれないという場合は値段が上がりますが複数色のランタンもあるので安心です。

ランタンは意外とサイズが大きく(立てた時に腰より上くらいのサイズ)ひとつのランタンで4面に願い事が書けるのでグループや同行者でシェアして願い事を書いて飛ばしましょう。

十份瀑布
©iStock npstockphoto 十份瀑布

十份駅から少し頑張れば徒歩でも行くことができる「十份瀑布」は“台湾のナイアガラ”といわれている台湾で最大規模の滝です。落差約20m、横幅約40mあり水量が多い時期には爆音とともに水が流れ落ちるダイナミックな滝として有名で、市街地から比較的近いにも関わらず大自然を感じられるスポットとして人気です。

十份瀑布公園の入り口にはビジターセンターがあり、軽食を食べれるカフェやトイレも完備されています。ビジターセンターから十分瀑布までは距離があり、階段の上り下りなどもあるので必ず動きやすい格好で行きましょう。夏の暑い時期にはしっかり水分補給もお忘れなく!

順路や撮影スポットが整備されているので登山やトレッキング経験の有無に関わらず気軽に訪れることができるスポットです。

限られた滞在時間で効率よく観光を楽しむならツアー参加がおすすめ

©iStock fazon1

ツアーによっては、個人ではなかなか予約が取りづらい台北の「鼎泰豊」や九份の絶景レストランでの食事が含まれているものがあったり、ツアーの最終降車地を夜市に設定されていて解散と同時に夜市観光を楽しめるツアーもあります。

訪れた町の見どころはしっかりと押さえつつ、時間を有効に活用できるツアーは特に台湾初心者や旅行日数が短い方におおすすめです。個人での散策と組み合わせて有意義な旅行にしましょう!

筆者

台湾特派員

前田 公子

台湾の高雄在住。台湾人と結婚して20年。台湾の日常生活発信しています。

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