【サンフランシスコ】ベイエリア バックロード(15)Elephant Sealを観にAño Nuevo州立公園へ
冬になると回遊から戻って出産・繁殖をするゾウアザラシ(Elephant Seal)のコロニーのあるAño Nuevo州立公園を訪問してきました。コロニーを保護するため。12月からよく3月までは事前にガイドツアーに申込みが必要です。
2月11日現在、コロニーには約2,000頭のゾウアザラシが棲息していました。
ガイドツアーは3時間弱かかります。
「Año Nuevo」とはスペイン語で「新年」と言う意味です。
Año Nuevo州立公園
州立公園は、カリフォルニアの太平洋岸にあり、サンフランシスコからHalf Moonbayを経由して南に90km、約1時間半のドライブです。
入口で駐車料金($10/台)を払って入口にあるMarin Education centerで受付をします。
時間になると声がかかり、1Km先のトレール入り口まで移動です。
トレールのステージングエリア
15分ほど歩くと、Staging Areaに到着です。小さな小屋があり、前には動物の骨など展示がありレンジャーの人が色いろ説明をしてくれます。
指定時刻に申込んだ人が集まると、ボランティアーの説明員(Docent)が案内してくれます。今回はErickさんでした。
ガイドツアーの開始
いよいよガイドツアーの開始です。ここからは説明員に従って進みます。
崖の上の砂道を進むと、未だ海岸にはだいぶあるというのに「ヴォ、ヴォ」と言った吠える声が聞こえてきます。丘の砂の上に何頭かのゾウアザラシが日向ぼっこをしています。オスが時々吠えているようです。
Año Nuevo岬のコロニー
岬の砂浜には凄い数のゾウアザラシがいました。事前に2000頭のアザラシがいると知らされていましたが、実際に見ると圧巻です。オスが300頭、メスが1,000頭、乳幼児が900頭。
アルファ雄の周りにコロニーが出来ていると思っていたら、そうでは無くて皆が雑然と過ごしている感じです。
ゾウアザラシの生態
Docentの説明によると、メスは、こちらに来て出産をして、1か月授乳をします。その間何も食べず体重の1/3を失うそうです。1か月を過ぎるとメスは授乳を止め海に戻り餌をとります。と同時にオスとの交尾が可能となり、11か月の妊娠後翌年こちらに来て出産します。離乳した幼児たちは自分たちで泳ぎとエサ取りを覚えるとのこと。
オスはアラスカ、アリューシャン列島まで回遊しますが、メスはそれよりも南の海を回遊します。
餌を採るために海底深く最大で1600mも潜るそうです。通常は数百メートルです。大量にある血液に酸素を蓄えているため、60分以上潜水が可能です。一方呼吸は浮上した数分で行い、再び潜水するそうです。潜水すると脈拍が低下し長時間の潜水が可能となっています。睡眠はらせん状に潜水しながらとるようです。
出産時の雄雌比率は半々だそうですが、成獣になる比率はメスの方が高いそうです。
Año Nuevo州立公園への行き方
Año Nuevo州立公園に行く公共交通機関はありません。Santa Cruzまで行って、そこからUber/Lyftなどを利用することも可能です。Marin EducationCenterは、携帯の圏外なので、戻りの乗車も予約してください。SFからUber/Liftも可能ですが、戻りも予約をお願いします。
ガイドツアーは3時間弱です。
ご依頼いただければ、ガイドツアーの予約を含めてご案内可能です。お気軽にご連絡ください。
筆者
特派員
テッド@サンフランシスコ
2000年よりサンフランシスコ近郊で生活。定年後はサンフランシスコを起点に日本からの訪問者のご案内をしています。
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