『ホールドオーバーズ 置いてけぼりのホリディ』アメリカのノスタルジックな情景と人間味あふれる3人の主人公の心温まるストーリー

公開日 : 2024年05月17日
最終更新 :

全米の映画賞を席巻した『ホールドオーバーズ 置いてけぼりのホリディ』が2024年6月21日からTOHOシネマズ シャンテほか全国ロードショーされます。
ひょんなことからクリスマス休暇を一緒に過ごすことになった3人が互いに心を寄せ合っていく様子を描いたヒューマンドラマです。作中で主人公たちが訪れるボストンの町並みや風景は旅に出たいという気持ちを刺激します。

作品のあらすじ

Seacia Pavao / © 2024 FOCUS FEATURES LLC.

物語の始まりは1970年冬、ボストン近郊にある寄宿制の名門私立男子校バートン校です。

クリスマス休暇で生徒と教師のほとんどが家族と過ごすため帰省するなか、数名の生徒が学校に居残ることとなり“子守り役”になかば強制的に抜擢されたハナム先生。ハナム先生の生真面目さや融通がきかない性格から同僚の教師からは疎まれ、その見た目から生徒からも陰口をたたかれるなど、彼は孤独な日々を過ごしていました。

居残り組の生徒のひとり、アンガスは家庭の事情で学校に残ることを余儀なくされます。当初は数人いた居残りの生徒ですが、その生徒のひとりの父親がスキー旅行に行くためにヘリコプターで迎えに来たことから事態は一変。アンガス以外の生徒全員がスキーに行ってしまい、アンガスだけが残されてしまいます。

バートン校でクリスマス休暇を過ごそうとするのはハナム先生とアンガスだけではありません。料理長のメアリーもまた亡き息子と最後に過ごした思い出の地、バートン校で年を越そうと学校に留まっていました。

孤独な感情を持った3人には、それぞれ他者に心を開かない理由がありましたが、雪に閉ざされた学校内で、反発しながらも少しずつお互いの気持ちが変化していく様子に心がじんわりと温まります。

アンガスの提案で3人でボストンへ旅に出るシーンでは古本市やボーリング場、映画館、スケートリンクなどどこか懐かしさを感じる描写でボストンを満喫する様子や、バートン校からボストンまでの車窓の景色など旅情を掻き立てられます。

Seacia Pavao / © 2024 FOCUS FEATURES LLC.
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ホールドオーバーズ 置いてけぼりのホリディ

Seacia Pavao / © 2024 FOCUS FEATURES LLC.
監督
アレクサンダー・ペイン
脚本
デヴィッド・ヘミングソン
出演
ポール・ジアマッティ、ダヴァイン・ジョイ・ランドルフ、ドミニク・セッサ
133分/1.66:1/2023/アメリカ 日本語字幕:松浦美奈
配給
ビターズ・エンド ユニバーサル映画
公開情報
6月21日(金)より、TOHOシネマズ シャンテほか全国ロードショー

作中で登場するボストンの見どころ

©iStock

マサチューセッツ州最大の都市、ボストンはアメリカの独立運動が始まった場所としても有名で、町中には歴史にちなんだ観光スポットが点在しています。美術館や博物館など学びの場も多く、世界的に有名なハーバード大学やマサチューセッツ工科大学もある学生の町としても知られています。

本作を見た後、ボストンを訪れる機会がある方はぜひボストン美術館(MFA)を訪れてみましょう。この美術館は、全米でトップクラスの美術館として名高く、作中ではハナム先生とアンガスが訪れた考古博物館のロケ地として登場します。「今の時代や自分を理解したいなら、過去から始めるべきだよ。歴史は過去を学ぶだけでなく、今を説明すること」とハナム先生がアンガスに説き心を交わすシーンでは、館内の重厚な雰囲気がふたりの演技を引き立てます。

ボストン美術館ではアジア美術、エジプト美術、ギリシャ・ローマ美術、楽器、アメリカとヨーロッパの装飾美術や絵画、素描、写真、テキスタイル、現代アートまで。収蔵品は50万点に及びます。とにかく広く展示数も多いので、実際に訪れる場合は予めポイントを絞って見学しましょう。

ボストン美術館

住所
465 Huntington Avenue Boston, Massachusetts 02115

ボストンやその近郊の見どころをまとめた一冊

ボストンの市街地情報はもちろん、ボストンを起点に楽しめる近郊の見どころもぎゅっとまとめた一冊です。おすすめ情報や、歴史コラムも掲載しているので、ボストン旅行をより深く楽しめます。

筆者

地球の歩き方ウェブ運営チーム

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