サンティアゴ・デ・コンポステーラ大聖堂

Catedral de Santiago de Compostela

大勢の巡礼者を迎え入れてきた

9 世紀に聖ヤコブの墓が発見されると、その地に小さな聖堂が建てられた。イスラム教徒によって破壊されたあと、11 〜13 世紀に僧正ディエゴ・ペラーエスのもと、フランスから伝わった教会建築の影響をうけ、スペイン最高のロマネスク様式の教会が完成した。その後、増改築が繰り返され、現在の姿になった。 バロック様式のオブラドイロの正面Fachada del Obradoiroの内側には、3 つのアーチをもつ栄光の門Pórtico de la Gloriaがある。ヨハネ黙示録をもとにした200 体にも上る彫像は、名匠マテオによって12世紀初めに完成された。中央の柱の上部では、右手に巻物、左手に杖を持った聖ヤコブが、長旅の巡礼者を迎えてくれる。柱の下のほうには5 本の指のくぼみが付いているが、これは、長年にわたって巡礼者たちが柱に触って祈りをささげてきたため、石がすり減った跡である。 中央祭壇Altar Mayor は、17 世紀後半に造られたチュリゲラ様式で、中央に聖ヤコブの像が祀られている。祭壇の左横には地下礼拝堂Cripta への階段があり、聖ヤコブの棺を拝むことができる。また祭壇の右横の階段は、聖ヤコブの像の裏側へと通じている。信者たちは慣習に従ってマントにキスをする。 身廊の南側には美術館Museo があり、儀式の際に6 人の男性が振り回す、大型の香炉ボタフメイロが見もの。またルーベンスやゴヤの下絵によるタペストリーも、美術好きには必見だ。 交差廊の南側にある扉は、銀細工の門Puerta de las Platerías と呼ばれ、キリスト受難の図が彫り刻まれている。門の前の4 頭の馬の像の噴水がある広場は、銀細工の広場Praza de lasP l a t e r í a s。ここはかつて銀細工師たちが店開きをしていたことに由来する。

写真

  • 運がよければボタフメイロが見られるかも

    運がよければボタフメイロが見られるかも

  • 「栄光の門」の中央に座す聖ヤコブの像(→P.47)

    「栄光の門」の中央に座す聖ヤコブの像(→P.47)

基本情報

電話番号
902 044 077
開館時間
毎日 9:00 〜20:00
料金
無料
●美術館と栄光の門

栄光の門の見学は、ガイド付きで所要45 分。人数制限があり、事前に公式サイトから予約しておいたほうが確実。
開館時間
4 〜10 月
毎日 9:00 〜20:00
11 〜3 月
毎日 10:00 〜20:00
※入場は閉館1 時間前まで
(12/24・31 は~ 14:00)
休館日
1/1・6、7/25、12/25
料金
€12、学割と65 歳以上€10
最終更新 :

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